ワイが文章をちょっと詳しく評価する![21]at BUN
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![21] - 暇つぶし2ch728:ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs
12/05/26 06:54:15.40
第十二回ワイスレ杯は土曜日がいいらしい!
今から設定を発表して今日で締め切る!
明日の日曜日に寸評と結果発表!
この強行軍であればワイは楽ができるかもしれない!

ちょっと朝ごはんを食べてくる!(*`・ω・´*)ノシ

729:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 07:00:21.68
(´・ω・`)……

730:ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs
12/05/26 08:07:55.86
(`・ω・´)……

731:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 08:30:03.56
一週間受付して、次の土曜に発表でもいいんじゃない。
2,3日で発表してくれたほうが、熱が冷めなくていいような気はするけど

732:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 08:35:12.18
>>728 でいいじゃん。どれくらい集まるか興味ある

733:ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs
12/05/26 08:41:11.12
第十二回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第十一回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!

今回の設定!
都心から少し離れた安普請に主人公は独りで住んでいた! 資格は何も持っていない! 掛け持ちのバイトで日々を食い繋いでいた!
自分と云う歯車は日常の中で摩耗し、やがて交換時期を迎える! うっすらと視える不吉な未来が創作の原動力になっていた!
小説で受賞すれば全てが変わる! 盲信に近い感情で書き上げた物は悉く否定された! 精神は瀬戸際まで追い詰められ、ついに行動を起こすのだった!

応募期間!
今から日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
日曜日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!

投稿数が一桁の場合は応募期間を延長する!(`・ω・´)

734:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 08:42:07.72
Σ(`・ω・´)なんと!

735:ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs
12/05/26 08:42:29.03
第十二回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第十二回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!

今回の設定!
都心から少し離れた安普請に主人公は独りで住んでいた! 資格は何も持っていない! 掛け持ちのバイトで日々を食い繋いでいた!
自分と云う歯車は日常の中で摩耗し、やがて交換時期を迎える! うっすらと視える不吉な未来が創作の原動力になっていた!
小説で受賞すれば全てが変わる! 盲信に近い感情で書き上げた物は悉く否定された! 精神は瀬戸際まで追い詰められ、ついに行動を起こすのだった!

応募期間!
今から日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
日曜日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!

投稿数が一桁の場合は応募期間を延長する!(`・ω・´)

736:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 08:51:07.27
設定多いっつかえらく限定的だね…

737:ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs
12/05/26 08:56:27.04
創作者には尽きない悩みが主題!
苦しい胸の裡を活き活きと書けるのか!
自身の傷口を曝け出す行為に筆が進まなくなるのか!

参加者の健闘を祈りながら買い出しに行ってくる!(`・ω・´)ノシ

738:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 09:15:04.71
これ設定に挙げられてる情報は全部書かなきゃだめ?だよな
資格無いとかバイトが掛け持ちとか、
今回は難しいわ

739:ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs
12/05/26 09:20:53.95
ここで設定の追記!
このような背景を持った主人公が起こした行動とは何か!
その部分に着目して書けばよい!

健闘を祈る!(`・ω・´)ゞ

740:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 13:46:43.15
胸の内じゃないの?

741:第十二回ワイスレ杯応募作
12/05/26 14:19:53.62
「ふぅん、また落ちちゃったの」
「もうだめだよ。俺には才能がないんだ」
 カウンターに顔を埋めたまま俺は呻いた。人として生まれて三十年、小説家を目指して十年が過ぎた。バイトで生活費をまかない、ボロアパートの一室で小説を書く生活にはすっかり慣れてしまった。慣れてはだめなのに。
「そうやって落選するたんびにうちに来てくれるのはありがたいけどさ、その分小説を書いた方がいいんじゃないの」
「……」
 そんなことは言われなくてもわかってる。
「金もないんだし」
 おっしゃるとおり。
「でもさ、こうやってママさんと話してるとさ、また書こうって思えてくるんだ」
 俺は店内を見渡す。誰もいない。客は俺一人。いつもの光景だ。
「ママさんだって俺が来ないと困るんじゃないの?」
「馬鹿言いなよ。平日の昼間からやってくる客なんてあんたくらいなもんさ」
 ママさんが黙って焼酎を出す。もちろん有料。それでもいい。ママさんとの会話は無料だ。小説家の悩みなんて普通の人からしてみりゃ面白くもない与太話だ。それでもママさんは嫌な顔ひとつせずに聞いてくれる。
「そりゃあんた、辻褄が合ってないよ。女は普通、自分からそういうことはしないんだよ」
 ついでに批評までしてくれる。ママさんの批評は手厳しい。たまに大喧嘩になる。
「オカマのくせに!」
「あんたこそ、その使ったことのない粗末なモン、執筆に集中できるように切り取った方がいいんじゃないの!」
 そしてべろんべろんに酔っ払って帰る。次の日からすきま風の入り込むボロアパートの一室で、俺はまた小説を書き始める。

 そこまで原稿を書き終えて俺は筆を置いた。出版社に頼まれて自伝なんて書いてるわけだが、性に合わないのかなかなか筆が進まなかった。高級マンションのホールを抜け、夜の街をぶらぶら歩く。見慣れた界隈が視界に入りはじめる。
 ある不動産の前で俺は足を止めた。隣にあったボロアパートは取り壊され、今は空き地になっている。煌々と光を放つ透明なガラスの向こうから太った男が訝しげに俺を見た。
 踵を返して来た道を戻る。少しだけ書く気が湧いてきた。帰りにコンビニで焼酎でも買っていこうと思う。

742:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 14:31:18.28
(´- `)フッ

743:『第十二回ワイスレ杯参加作品』本編が卒業制作となります。
12/05/26 14:44:51.73

 空前絶後の誘拐事件が起きました!
 アナウンサーの絶叫が耳朶に絡む。私は執筆の手を休め、テレビ画面を視線に入れた。
公園が映し出されている。ビルの谷間に申しわけなくこしらえたというふうな、いわゆる
ポケットパークだ。犯人はジョギング中の男性を拉致、公園内のトイレに籠城している。
そこを機動隊がバームクーヘンのように取り囲んでいた。
「犯人は箸俸太郎。インターネットの掲示板サイトの名です。犯行声明が……」私は机に戻り、
サイトにアクセスした。
『735 :箸俸太郎◆Puug×××× :2012/05/26(土) 08:42:29.03 
 どうせビルの掃除かコンビニのバイトしかできないよ。資格どころか高校だってまともに
出てない。でもな小説をすぐに出版できる方法をおもいついたぜ。スゴイ方法をアリが教え
てくれた』画面上のポインターが止まる。
「まさか」背に冷却シートを張りつけられたおもいだった。私が職業作家になったしるしが、
インターネットの深部に刻まれている。
「犯人からの要望がサイトに表示されました。これは……」アナウンサーの眼が宙を泳ぐ。
犯人は誘拐した男性の会社に向けて、犯行声明をアップしていた。マウスに添えた
指先が震える。私のデビュー作の原型ともいえるSS作品を模倣しているのだ。
 小説の新人賞を十年落選しつづけた男。出版社の取締役を誘拐し、送稿した作品を三日
以内に出版、流通させる条件を突きつけた。そして要求はかなえられる。男は手の切れるような
処女本に涙を浮かべ、自らの命を終焉へと導くのだ。
 ドゥワァァーン! 地響きに似る音が耳をつんざく。画面では巨大な球体がトイレを破壊した。
一斉に放水もはじまっている。
 後に現場にいたテレビディレクターから真実を耳にしている。犯人はトイレが破壊される前に、
人質に組み伏せられていた。それを知っての警察の行為であった。つまり報道上の演出があった
ということ。犯人の名は安普請ひとり。四十八歳。カプセルホテルや、野宿を転々とする作家志望の
男だった。私はかぶりを振って、ため息を吐く。
 手もとに審査員を務める公募賞の最終作がある。ほぼ大賞確実な力作だ。
 作者の名は、安普請ひとり。犯人が出版を要求してきた作品だった。


744:第十二回ワイスレ杯参加作品
12/05/26 17:27:34.08
「作家であるということは生きるということだ」
 小径を歩きながら彼の言った言葉を思い出した。そのとき僕はこう反論した。
「違う。作家であることは書くということだよ」と。そう、書かない作家に意味はない。書かない作家なんてゴミだ。そして僕はもう書かない。
 毎日毎日真っ白な画面に向かっては文字を打ち続ける作業に疲れてしまった。朽ちかけたようなアパート、忍び込む寒風に耐えることはもうできそうにない。
「それは想像力の欠如だよ」と彼は言った。
「太宰も川端も三島も、リゴーもヘミングウェイも、彼らはみんな本当は作家に向いてなかったのさ。彼らにあったのは妄執力で、想像力ではなかった。そんなのは本当の文筆家じゃない」
 そう言って彼は煙草をふかした。
「ゲーテが自殺しただろうか? ドストエフスキーやトルストイが? それにサルトル……君はもっと視野を広く持った方がいい。そうでないとあの世でそれらの文豪たちに笑われてしまうよ。さっき言った作家たちも随分恥ずかしい思いをしたはずさ」
 彼はそう言うと煙草を灰皿に押しつけ、僕の持ち込んだ原稿を机の上に投げ捨てて去っていった。最後の頼みの綱はあっさりと切れた。大学のサークル仲間で、出版社に入ったという彼を訪ねた。出版してくれなければ自殺する。僕の脅し文句は彼には何の効果もなかった。
 編集部からの階段を一歩一歩下りながら人生を振り返った。つまらない人生だった。未練はない。ただひとつ彼の言葉が引っかかった。想像力の欠如。今の僕にはなにを想像すればいいのかもわからなかった。
 大通りへと続く小径を歩きながら僕は考える。ずっと前の方を何台もの車が横切っていく。
 にわかに僕は走り出す。がむしゃらに走り出す。ろくに運動もしていなかったせいですぐに息が上がる。足がふらつく。それでも走る。歩道を突っ切り車道に飛びだす。けたたましいブレーキ音が響いて大通りはクラクションの嵐になる。
 垣根をよじ登り反対車線に出るとそこでも同じような光景になる。
 それでも僕は走る。
 もう少し、もう少しで歩道にたどりつくというところで脇腹に衝撃を受けた。おじいさんの乗った自転車が僕を跳ね飛ばしたのだ。遠くからパトカーや救急車のサイレンが聞こえる。おかしくておかしくて僕はけたたましく笑い続けた。

745:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 18:31:50.62
>>735
純文畑圧倒的有利のテーマだ!
絶対に頂点はワイが頂くでござる!

746:第十二回ワイスレ杯参加作品
12/05/26 18:32:06.98
 また落ちた。これで昨年応募したものはすべてだ。手にした文芸雑誌を少々乱暴に棚に戻すと、本屋を後にし、バイト先のコンビニに向かって歩き始めた。
 二十七歳、職業フリーター。前職の先物取引営業は入社2カ月で退職。いつか絶対作家になってやると思って五年、月2万の風呂なしアパートに移り、居酒屋の深夜シフトと
コンビニのレジで食い繋いできた。履歴書に書けるものは何もない。学生時代に免許でも取得しておけば良かったのに。
「俺には資格も経験もない。経験を得る術も、何か学ぶための金も……」
 乾いた朝の空気を吸って空を見上げた。雲一つない水色の空間は巨大すぎて、何者でもない俺をあっという間に吸い込みそうだ。ぶるっと体が震えた。
 今度で終わり、これで最後……何度も言い聞かせてチャレンジし続けてきたが、結果このザマだ。才能ないんだろ、さっさと就職活動しろよ―脳の片隅で聞こえる声は
紛れもなく俺の声だ。田舎の親の顔まで浮かび、ますます胸が苦しい。高校時代の同級生が正月に送りつけてきた年賀状は、幸せそうな結婚記念写真をこれでもかと
言わんばかりにでかでかと載せていた。メーカー勤務で年収一千万。奥さんは超美人。奴が掴んだものと俺の手中にあるものの違い。あのきらきらした写真を思い出し、
俺は無性に腹の中が熱くなってきた。ありったけの俺を、何もない、何者でもない俺のすべてでもう一度書きたい。
「これを最後にしよう」
 声に出して、本当にその覚悟を決められた気がした。資格や経験がなくても、このどん底の俺が見せられるすべてのもので勝負したい。しかし、今の俺は本当にどん底だろうか?
ハッとした。本気でやるなら、やってみろ―自分自身に挑むのだ、それが俺の文学、最後の課題だ。バイト先のコンビニの駐車場で俺の足は止まり、その瞬間、脳裏に閃光が走った。
やるさ、俺のどん底を。
 コンビニに足早に入ると、レジにいる店長の前でバッと頭を下げた。
「すみません、俺バイト辞めます」
 えっ、おい―と店長は声を上げかけたが、俺はすぐ外に飛び出した。と、そこへ入口横のゴミ箱を漁りに、よく来るホームレスのおっさんが近づいてきた。
「これは俺のもんだ!」
 叫んでホームレスを押しやりゴミ箱に手を突っ込んだ瞬間。俺はホームレスになった。文壇よ、今に見ていろ。俺の文学はやっと始まったのだ。

747:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 18:49:29.29
4作も集まるもんなんだな……
すげえわ

748:名無し物書き@推敲中?
12/05/26 18:52:40.37
ちゃんと10超えると予想。俺で+1



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