12/05/17 00:26:11.46
酷評願います) もう何年も前の、蒸し暑い8月の昼下がりの事だったように思う。あの頃私はまだ、かけだしの営業マンとして、一軒一軒新潟市内の住宅地を訪ね歩く日々が日課であった。
古町のアーケードを、夏の暑い日差しを避けるように歩いていると、脇へと逸れる路地の一角に、ゴーヤの蔓(つる)を壁に這わせた、一軒の大時代な木造のあばら屋が目に留まったので、ただなんとなく訪ねてみようと思った。
「ごめんください」半開きの玄関の奥へ声を掛けた。「はあい」奥から中年の色っぽい女が出てきた。当然といえば当然だったかもしれない。私は無性にその女が抱きたかった。