12/04/23 13:05:33.96
以下4月22日の読売新聞・朝刊より抜粋。
田中慎弥の巻き。
他者との距離の取り方が分からない。友人はいないし、40才になるまで、恋愛経験は一度もない。
恥ずかしいというよりばかばかしいといったところだが、これは周囲との距離云々ではなく、
たまたまそうだっただけであり、だとすればどうにも救いようがないことになる。
他者との距離が気になり始めたのは作家になって以降かも知れない。小説を書いて発表する以上、
誰かに読んでもらわなければどうしようもない。満たされない、。生活できない。なるべく多くの人、
もし機会があるのなら日本語が読めない人たちにも、私の作品に接してほしい。一方で、世の中の常識、
流れ、枠組みといったものが怖い。理解できない。理解するくらいなら、遠吠えを一生続けたい。そうやって
自分と周囲との距離を取っている。~以下略。
この人の話読んでると、正に「不器用」を絵に書いたような感じに見える。生来の引きこもりだから
家に閉じこもらざるを得なかった。そして家で出来ることはといえば一人籠って創作活動する位しかない。
社会不適用だから引きこもりに成らざるをえず、引きこもり故に自らの創作活動に芽が出たかなりラッキーなサンプルだろう。
20歳から創作活動を始め2005年デビュー作「冷たい水の羊」で新人賞取るまで10年かかったという。普通なら諦めてるよ。でも
創作への執着心が実る日が来る。正に「見上げたニート人間」!?
この人の生き方は、まともでない人生が幸いする珍しい典型例だろう。
社会不適応者の救いの星なのだ。