12/03/24 19:18:17.65
やや緊張した面持ちのポッポが樹里の前に立つ。
ポッポ「こ、これ、ぼくの書いた小説なんです。あなたがヒロインです。よかったら読んでみてください!」
樹里「あ、そうなんですか。あとで読ませていただきますね。それとヒーローは?」
ポッポ「は、はい! え、ヒーロー、ですか―それは、そのぉ、ぼくだったり……。なんでもないです! よろしくお願い申し上げます!」
ポッポは最敬礼をして樹里の元を離れた。
イベントを終えた樹里は疲れた様子でイスに座っていた。そばではマネージャーがプレゼントを整理している。
マネージャー「花束は残しておいて、と。この小説は、捨てますよね、はい」
樹里「……ん、小説は。そ、それは捨てないでください」
その夜、樹里はダブルベッドの上で原稿を読んだ。右手は股間の湿った部分に当てられている。
樹里「あ、いい。このヒーローの台詞。アッ、あの人の指が……う、うんぁ」
話の中のヒーローとポッポを重ねて樹里は陶酔の極みを目指すのだった。