12/03/24 18:44:56.43
やや緊張した面持ちのポッポが樹里の前に立つ。
ポッポ「こ、これ、ぼくの書いた小説なんです。よかったら読んでみてください!」
樹里「あ、そうなんですか。あとで読ませていただきますね」
ポッポ「は、はい! よろしくお願い申し上げます!」
ポッポは最敬礼をして樹里の元を離れた。
イベントを終えた樹里は不機嫌な顔でマネージャーを手招きする。
マネージャー「どうかしましたか」
樹里「なんかさキモイのが渡してきたんだけど、どっかゴミ箱に捨てといて」
指先で摘まむようにした原稿をマネージャーに投げた。それを慌てて受け取る。
マネージャー「え、いいんですか。これ、ファンの方がくれたものですよね」
樹里「いいんだよ。おまえは言われた通りに動けよ。クビにすんぞ、このバカが」
マネージャー「す、すいませんでした。すぐに捨ててきます」
樹里は鼻で笑って生あくびを噛み殺した。