12/02/01 00:54:26.60
>>512
「さえずらない宇宙」を拝読させていただきました。
さて、元ネタである第一回創元SF短編賞大森望賞「さえずる宇宙」をこちらは読んでいないので、
以下の指摘は、両者の批判になるかもしれませんし、「さえずらない宇宙」だけの批判になるかもしれません。
とりあえず、
「内容が古い」
ですね。
あと、
「不確定性原理を誤解している」
・・・まぁ、これは故意なのか、本当に無知なのかはわかりませんが。
そして、一番の問題は、
「面白くない」
です。
不確定性原理を誤解しているから、「確定したもの」と「不確定なもの」が誤解されたままになっているので、
「なぜ、量子論に基づいて観測すると、確定しているはずの歴史まで揺らぐのか」という説明がまったく意味を持たない。
というか、「量子的に歴史を観測する」という行為そのものがわけがわからない。「そういうものだ」という説得性にかける。
「そういうものだ」とするための「異なる歴史事実」があまりにもつまらない。
ラファティのようなスラップスティックな笑いを求めたのかも知れませんが、その視点から見ても笑えない。つまらなくて。
・・・本気でこれを「おれのが面白い」と思ってパロディにしたんですか?パロ元をどこまで改悪しているのか、非常に興味があります。