11/01/07 09:18:35
浴 室
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なんかわかったようなわからないような、なんとも作者の意図だけが雪上をツルッと滑った感じだねえ。
冒頭の重ためな描写が全くもって無駄でしかなく、
>全身の皮膚が悪寒に凝っているようだった。
これが日本語として正しいのかもよく分かりませんな。
それに続く、嫁の精神病というのも雰囲気を出す小道具としてしか作用せず、
肝心の浴室に映る人物が、何かの自我であったり人間の影響しあう何かだったり
するのだと思うのだけど、上手く生かせる物語的骨格がなくグニャッとした印象しかありませんでした。
ミスターブレイナは雰囲気作りは達者なんだけど、物語の核を捕まえるのは下手なんだろう。
文章は別に上手くもないので、何かの存在感があるわけでもなく……。
俺の記憶を買ってくれ!
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ミスターブレイナ名義の最高得点。どうも彼は文章がうまくない。
ネタとしては手垢のついた記憶系SFとスナッフフィルムの組み合わせ。
そこで問題となるSF的な記憶映像の説明がスッポリ抜け落ちているので拍子抜けしてしまう。
抑制されたというよりも、必要最低限しか書けない描写で進む中盤まで、
後半は描写を減らすスピード感の必要なシーンになるので、それが目立たなくなる。
全体的には、リハーサル映像を消し忘れるというのが、記憶から抽出するという行為と
相反するような気がする。一部を消すくらいなら記憶ごと外部に取り出しておくと思うし、
ゴーグルは不要だと思う。なんだか残念な作品だねえ。