12/04/12 13:40:15.40
※板違いだったり、あまり需要がないようでしたら止めときますけど、取りあえず昨晩からの続きを
あと、文章力がなく、読みづらい点も多々あるでしょうが、ご勘弁くださいm(_ _)m
いつしか図書委員の当番ではない時には、僕の正面の席に座り、一緒に勉強をするようになっていた。
その頃は、彼女の事は共通の趣味を持つ仲間で、勉学上のライバルと言う意識しかなく、恋心とかそんなものは無縁であった。
彼女も彼女で、僕からのライバル宣言を受けて、「私も絶対に負けないから」と受けて立つ姿勢だった。
結果、高校の３年間、彼女には一度も勝てなかった。トータル５点差で負けた時には本当に悔しかった。
休みの日になると、近所の図書館で午前中に課題や予習を済ませ、昼からはバスを乗り継いで廃線跡をふたりで巡った。
お互いこの時だけはライバルの顔から、鉄オタ友達の顔になっていた。
ある日、彼女の家に鉄道模型があると言う事で、お邪魔した事があった。
一応友人としてご家族に紹介されたが、ご家族からは『鬼のかく乱』とばかりに騒がれ、歓待された。
そんなこんなで苦楽入り混じった生活をしていたある日、同じクラスの坂本清美から呼び出された。
校舎の裏で壁にもたれて腕を組み、僕を睨み付けて
「がり勉、あんたさぁ、智とよく一緒にいるわね」
「ん？そうだけど、それがどうした？」
具体的な会話の内容は端折るが、要約するとこんなだった
・清美と智は幼馴染
・智は８組（女クラ）で陰湿ないじめに遭っている
・最近智と会う度に、がり勉の話しが良く出る
・智を泣かせるような事があったら、絶対に許さない
一方的に言うだけ言って、清美は去って行った。
泣かすも何も、ただの友達なのに・・・と、ひとり呟く僕。