12/03/16 12:40:56.73
今思えばおかしな事だけれど、彼のことを自分の半身のように思うことがあった。
初めはとても魅力的で素敵な人だと思っていたから、そんな彼に選ばれた自分を
誇りに思う面があった。
彼の正体がわかってからも、彼を最低な人間と思えば、
そんな最低な人間に騙された自分自身の惨めさに直面せざるをえず、
それが彼をまだ信じていたい気持ちにつながっていたのだと思う。
だから、別れた後も同じ職場の友人には彼にされたことを話さなかった。
憎んでいたのに、彼の評判を落としたくはなかった。自分の中で秘密を守り続けた。
知られるのが恥ずかしいという気持ちもあったからだが・・・
それなのに性懲りもなく、同じ職場の女性を何人もだまし続けていたことを知ったとき
自分の中でわずかに残っていた絆の糸が完全に切れた。