13/02/05 21:20:07.76
>>144
「棒立てあそび」って素敵なタイトルですね。
この手のポスターがいっぱい貼られている街角を、
僕たち小学生は毎日通学していました。
それでもみんな真ともに育ちました。
150:無名草子さん
13/02/05 21:57:00.36
>>149
おまいはマトモじゃないだろうw
151:無名草子さん
13/02/05 22:13:34.58
>>149
棒立てあそびに篠田三郎が出てんだよな。
どういう役なのか、興味津々だわ。
152:無名草子さん
13/02/05 22:17:46.99
田中星児がポルノ映画に出演してビューティフル・サンデーを歌い出したら、
ショックで泣き出す人がいるかもしれんな。
153:無名草子さん
13/02/05 22:46:37.67
>>141
はじめのほうを読み返してみたが、
「加乃が、供多勢をつれて清水に物詣したとき」
「この娘は、近江の浅井長政に嫁いだ姉のお市御料人よりもさらに美しいというから」
と孫市の視点で書いている。
孫市は、自分の見た娘が信長の妹で、かつその名が加乃であると信じて疑わない。
やっぱ孫市って馬鹿だろう。
154:無名草子さん
13/02/06 05:04:31.27
>>153
孫市が悪いのではない。
作者が加乃という信長の妹を本気で創作しようと思っていたが、
後で考え直したのかもしれない。
大野治長の妹(姪)はこの前後にも創作している。
しかし、信長のような著名人の肉親を創作することに抵抗を感じたのかもしれない。
155:無名草子さん
13/02/06 05:22:04.26
見知らぬ男が突然自宅を訪ねてきて、
存在しない自分の妹と「結婚させてくれ」と自宅に居座ったら、気持ち悪いよな。
156:無名草子さん
13/02/06 05:47:11.19
世間一般はそこまで深く考えない。
和歌山の人々なんか、孫市を有名にしてくれてラッキーとしか思ってないよ。
そうして雑賀鉢でもない普通の兜でお祭りをやって、
「町おこしで観光客集められてラッキー」と思う。
こういう意識の低さ乃至卑しさというのは、たまらなく嫌だ。
詐欺師に騙されたような不快感がある。
孫市祭りなのに、なんで雑賀鉢をかぶらないんだ?
むかし国内にあるベトナム料理店と称する店に行った。
出てきたのは中華料理+スペアリブ。
こんなのベトナム料理じゃないよ。取り締まろうよ。和歌山の偽雑賀祭りや、偽ベトナム料理店は。
「固いこと言わなくていいじゃない」で見逃しすぎなんだよ。
このアジア的いい加減さからは脱亜すべきだよ。
中国人と同じようなつまらん民族にはなりたくない。
157:無名草子さん
13/02/06 05:50:55.86
>>156
偽ベトナム料理店は中国人経営なんで、中華料理しかててこないアル。
158:無名草子さん
13/02/06 05:57:19.42
ホーチミン市のショロン地区には華僑がたくさんいて美味しい中華料理が食べられると、
司馬さんは『人間の集団について』に書いている。
中華料理をベトナム料理と称して客に食わせても、詐欺にはならない。
159:無名草子さん
13/02/06 05:59:45.39
>>158
そういうアジア的鷹揚さを美徳と考えるのはやめないかと言っている。
160:無名草子さん
13/02/06 06:04:54.17
アジア的鷹揚さが、平気で公害を撒き散らす。
「細かいことガタガタ言うことないんじゃないの」の集積が公害だ。
北京の大気を見てみろよ。あれが空気かよ?
161:無名草子さん
13/02/06 06:18:44.07
>>160
しかしドイツ人のように細かいことガタガタ言って脱原発して電気代が高くなって超節電生活を送るのも嫌だな。
162:無名草子さん
13/02/06 12:42:35.70
>>155
「僕でよかったら」と切り返せよ。
163:無名草子さん
13/02/06 12:46:05.43
>>162
ホモネタうざい。
164:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/06 13:34:26.43
第15章 すばる星
孫市は加乃に夜這いをかけます。
165:無名草子さん
13/02/06 13:39:18.66
すばる星を漢字で書くと「夜這星」になる。孫市がこの章の最後に歌っている詩に、そう書いてある。
すばるとは流れ星の意味であるが、夜這の字を当てたのは、恋しい恋しいと思い続けた男性の魂が抜け出して、
夜、好きな女性の許へ流れ落ちて行く姿に例えられたのである。
166:無名草子さん
13/02/06 13:42:24.38
>>165
諸星あたるは、流星あたるにすればよかったのにな。
167:無名草子さん
13/02/06 13:46:36.66
孫市は、加乃の笛に合わせて、“わが娘は十余になりぬらん 巫女してこそ歩くなれ”という歌もうたっている。
司馬さんは、これを「京ではやりの流行歌(今様)」と述べているが、ウソである。
この今様は、後白河法皇の編纂した「梁塵秘抄」に収められた平安時代の今様である。
168:無名草子さん
13/02/06 13:49:21.81
>>167
いや、ピンク・フロイドの『狂気』を超えるロングセラーと考えることもできるぞ。
169:無名草子さん
13/02/06 13:53:39.03
半井驢庵の子孫の半井布文氏(元NHK大阪)が、執筆中の司馬宅を訪ねるシーンが出てくる。
この半井布文氏、昭和貳拾七年に堺市熊野町元大通庵墓地から南宗寺に堺半井ト養家墓碑を移している。
170:無名草子さん
13/02/06 13:57:20.05
半井驢庵の烏丸の屋敷跡の画像はなかった。
半井驢庵は徳川幕府の御典医になり江戸に住まいをもった。
その屋敷のあった地は海老名市杉久保で、驢庵坂の名称に名残をとどめている。
URLリンク(www.sakagakkai.org)
171:無名草子さん
13/02/06 14:02:01.31
孫市はお加乃の秘所をしげしげと眺め、
「お加乃。不憫じゃが、孫市とはこれだけの縁じゃったとあきらめてくれい」
と突き放している。現代であれば、おそらく慰謝料請求の訴えを提起される。
172:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/06 14:46:34.00
第16章 雑賀へ
加乃が清水寺で見初めた女と別人であることを知った孫市は、
京を去って紀州雑賀へ帰ったばかりか、反信長勢力を結集して信長を打倒することを心に誓う。
173:無名草子さん
13/02/06 14:53:52.51
信じられないような単純さだよね。騙されたというだけで…。
174:無名草子さん
13/02/06 15:40:06.52
「民主党の性根、わかった。わしはおなごをうんぬんとは申しておらぬ。
民主党はわしをだました。そのことをいっている。おれのような有権者を
だますようでは、民主党は、所詮、天下は取れまい」
175:無名草子さん
13/02/06 15:47:48.47
半井屋敷を出た孫市は、藤吉郎の宿陣へ向かったが、
藤吉郎の宿陣は、第13章「京へ」によると“中京の天台末寺”となっている。
“中京の天台末寺”は、ふたつあった。
行願寺…通称:革堂(こうどう)
URLリンク(www5e.biglobe.ne.jp)
URLリンク(www5e.biglobe.ne.jp)
頂法寺…通称:六角堂
URLリンク(www.saikoku33.gr.jp)
URLリンク(kyoto-albumwalking2.cocolog-nifty.com)
176:無名草子さん
13/02/06 15:49:35.85
孫市の離反に驚いた藤吉郎は、“信長の館”に向かったというが、
京に“信長の館”がなかったことは司馬氏が繰り返し述べている。
「信長の宿陣」とすべきである。
177:無名草子さん
13/02/06 15:56:24.55
種子島に伝来した鉄砲の普及に大きな役割を果たした人物は、根来寺の津田監物算長と、
ここに出てくる堺の商人「橘屋」である。橘屋又三郎という。
なお、津田監物は、この小説の時期の3年前に死去している。
堺の鉄砲鍛冶・芝辻清右衛門は、津田監物の依頼を受けて種子島時尭にもたっら種子島を複製した人物である。
178:無名草子さん
13/02/06 16:00:11.72
根来衆も雑賀衆とともに石山合戦で織田軍と戦ったとする者がおるが、
新義真言宗の根来寺が一向宗を助けるものだろうか。疑問だ。
この小説のいうように、織田軍に味方する方が妥当なように思えるが、
この先変化があるかもしれないので、注意深く見守っていよう。
179:無名草子さん
13/02/06 16:06:36.03
五条の燈籠堂は通称であって、浄教寺という。
境内に48基の燈籠があったために、燈籠堂と呼ばれるようになった。
URLリンク(kanko.city.kyoto.lg.jp)
明智光秀が宿陣にしていたという因幡薬師も通称で、平等寺という。
癌が不治の病といわれていた頃、薬師如来にすがって癌封じをする人々がいた。
現在も毎月8日に薬師護摩を焚き、癌封じの御祈願を致しております。
URLリンク(www.inabado.jp)
URLリンク(www.inabado.jp)
180:無名草子さん
13/02/06 16:10:20.29
ツグミ(鶫)は、鳥綱スズメ目ツグミ科ツグミ属の鳥類である。
司馬作品では、『覇王の家』の第9章「甲信併呑」にも、この鳥が登場している。
雪のたくさん降る日に、野生のつぐみが窓に激突した動画があった。
心配そうに見守る猫たちの姿に心が温まる。
URLリンク(www.youtube.com)
181:無名草子さん
13/02/06 16:12:38.63
>>180
猫たちは、雪の中で倒れているツグミを食べたいと思っているんだろうがw
182:無名草子さん
13/02/06 16:16:12.22
孫市は風吹峠を越えて紀州に入った。
[風吹峠の地図]URLリンク(pdb.the-orj.org)
現在は風吹トンネルで楽に越えられる。
URLリンク(www.nicovideo.jp)
183:無名草子さん
13/02/06 16:23:15.33
孫市の手下の雑賀衆は、「蛍、小雀、下針、鶴首、発中、但中、無二」などの名前が出てきたが、
発中と但中の二名が幹部であることが明らかになる。
184:無名草子さん
13/02/06 18:03:01.07
>>183
発中と但中は、NHK大河ドラマの「国盗り物語」に出てくるな。
発中:市原清彦 URLリンク(www.kira-boshi.com)
但中:金井 大 URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
URLリンク(www.youtube.com)
185:無名草子さん
13/02/06 18:13:28.94
映画はマイナーな役柄が元々出ていないか、出ていても俳優名がわからない場合が多いな。
大河の『国盗り物語』は「尻啖え孫市」も原作になっていて、マイナーな役も出てくる。
186:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/06 18:15:24.11
第17章 雑賀城
孫市さん待望の足首の君が、いよいよ登場するみたいです。
187:無名草子さん
13/02/06 18:20:55.33
後ろのページをカンニングしたら、足首の君は萩姫という名前のようだ。
映画には出てこないから、大河の萩姫・本阿弥周子の画像を貼っておく。
URLリンク(www.eonet.ne.jp)
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
188:無名草子さん
13/02/06 18:25:38.41
紀州山脈とは、紀伊山地のことだ。大阪と和歌山の県境にあるのは和泉山脈なので勘違いするな。
和歌山県は県域全体が山みたいなものなので、紀伊山地だ。
熊野連山は、紀伊山地の中の熊野あたりの山だろう。
いずれにしても和歌山平野を除くと、どこもかしこも山なんで、どうでもいいっちゅえばどうでもいい。
とにかく県域全部が山だ。
189:無名草子さん
13/02/06 18:32:19.99
紀伊国には出雲族がいたそうだ。短篇の『八咫烏』には、出雲の植民地だと書いてあった。
それが天孫族(わだつみ族)のイワレ彦(神武天皇)に征服されたのだ。
八咫烏は、わだつみ族と出雲族の混血であることにコンプレックスをもっている人間だ。
カラスではない。イワレ彦の征服事業に協力して、みょうにネトウヨっぽくなってゆく。
190:無名草子さん
13/02/06 18:37:54.22
出雲族の五十猛命は、素戔嗚尊(スサノオ)の子である。
読者諸氏は、少年マガジンに連載された永井豪の『凄ノ王伝説』を読まれたであろうか?
後に小説化された際、蛇足的に宇宙戦争の物語が付け加えられた。
その部分がすごくドスケベであることを付け加えておく。
以上、余談である。
191:無名草子さん
13/02/06 18:41:44.81
妙見山にある雑賀城。孫市の父の佐大夫が築城した。
[地図]URLリンク(minkara.carview.co.jp)
妙見山URLリンク(www.geocities.jp)
大手口や千畳敷の写真は、下を見てくれ。
URLリンク(www42.tok2.com)
192:無名草子さん
13/02/06 18:46:00.84
和歌浦を車で周遊した動画
URLリンク(www.youtube.com)
紀州雑賀崎
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
和歌浦の風景
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
193:無名草子さん
13/02/06 18:50:29.73
孫市と萩姫が初めて会った性応寺は、現在は和歌山にない。
鹿児島の加治木に移築されたようだ。
どうしてそんなに遠くに移築されたのか疑問に思う読者もおられると思うが、
今日は時間がないので、明日調べることにする。
和歌山の性応寺の本堂は、現在の和歌浦小学校の地にあった。
194:無名草子さん
13/02/06 18:57:04.05
>>193
今すぐやれ。
195:無名草子さん
13/02/06 19:14:19.20
性応寺で行われていた講は、報恩講という。
浄土真宗の講一般を、報恩講というのである。
その場面に出てくる孫市の家老・渡辺小右衛門は、渡辺小左衛門という名前で
大河「国盗り物語」に登場していた。役者は巌金四郎(中央の男性)。
URLリンク(sakitamashinbun.news.coocan.jp)
196:無名草子さん
13/02/06 19:18:42.88
豪朗(ゴーロワズリ)は、好色譚という意味らしい。
gauloiserieは、Gaule(ゴール、ガリア)に由来する言葉らしく、
「文明化」される以前のゴール(ガリア)時代の人のような、
現代フランス人の基準からすると野蛮で洗練されていない態度という意味らしい。
197:無名草子さん
13/02/06 21:28:51.41
孫市が織田家の姫・加乃だと思い込んでいた女性が、
実は自分の父親の知り合いである萩姫だった。
なんという灯台もと暗し。
198:無名草子さん
13/02/06 21:45:09.42
>>197
『孫市』は中心となるストーリーは実にバカバカしいのだが、飽きのこない魅力的な小説だよな。
全体に漂う明朗なトーンが読む者を惹きつける。
199:無名草子さん
13/02/07 01:16:21.70
>>198
文章の隅々に配慮が行き届いていてディテールの素晴らしさに舌を巻く。
中心になるストーリーのバカバカしさに気づく間もなく一気に読ませてしまう巧さがあるな。
200:無名草子さん
13/02/07 01:29:16.91
>>199
書き手と読み手の波長が合うかどうかなんだよ。
ストーリーのバカバカしさだけが鼻について、
ディテールの面白さに全く興味を持てない読者はアンチになるだろう。
読者がたくさんいたということは、同時代に波長の合う読者に恵まれたということだし、
作者が多くの読者が求めるモノに敏感だったということだ。
没後は新刊が出ないし、映画化・ドラマ化による宣伝が激減するから、
いつまで読み継がれるのだろうな。
201:無名草子さん
13/02/07 09:25:55.93
激減という程じゃない。
吉川も司馬も死後に映画化・ドラマ化されたものがかなりある。
時代劇そのものの新作が少ないということはある。
202:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/07 13:19:08.52
第18章 和歌浦騒動
物々しいサブタイトルであるが、史実ではない。
孫市が性応寺で信徒の漁師らしき若者と喧嘩をしたというせこい話。
203:無名草子さん
13/02/07 13:24:44.62
冒頭、戦国時代の浄土真宗の勢いを示す話が続く。
三河一向一揆のところで出てくる三つの寺(信徒は道場と呼んでいた)の現在の画像。
当時の面影をまったく留めていない建造物もある。
佐崎村:上宮寺URLリンク(www.oumi-castle.net)
針崎村:勝鬘寺
URLリンク(www42.tok2.com)
野寺村:本証寺URLリンク(takayama.tonosama.jp)
204:無名草子さん
13/02/07 13:28:28.61
雑賀二十一カ村は雑賀荘に二十一カ村あったということであろうか。
雑賀衆とは、下の地図に出てくる五郷で合議制による自治を行っていた集団である。
URLリンク(www.chuokai-wakayama.or.jp)
205:無名草子さん
13/02/07 13:32:14.93
近江の野洲兵主村にあったという法専坊は実在した寺で現在もある。
(滋賀県野洲郡中主町堤306)
URLリンク(www.kokokujitanbo.com)
だが、信照は架空の人物である。映画では本郷功次郎がやった。
URLリンク(ec2.images-amazon.com)
206:無名草子さん
13/02/07 13:35:20.63
信長による本願寺に対する石山立ち退き要求は、
この物語の年-永禄13年(1570)正月-のことである。
207:無名草子さん
13/02/07 13:45:55.38
>>193
和歌浦小学校設立当初は、性応寺の元本堂を校舎にしていたみたいだな(明治9年)。
和歌山時代の性応寺は、百数十か寺の末寺を抱える本願寺の中本山であった。
維新後、宗門改革によりすべての寺院の一般寺院化が図られ中本山制度が廃止された。
その結果、性応寺の直門徒は僅か7戸というものになってしまった。
ちょうど同じ時期、念仏停止されていた薩摩の地が解禁され、本願寺は薩摩開教に力を入れていた。
そこで、性応寺は、加治木・鹿児島別院説教所の地を移転先としたのである。
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
208:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/07 14:54:52.46
第19章 法専坊
萩姫は、紀伊国造・紀大納言家の姫でした。
この章は、紀家についての解説と、石山合戦に備えて孫市を本願寺の侍大将にしようと
画策する佐大夫と信照のお話です。
209:無名草子さん
13/02/07 14:58:08.98
小田原出身の新聞記者H氏は誰だかわかりません。
昭和38年の執筆ですから、おそらくサンケイ新聞の記者でしょう。
「街道をゆく」の“編集者H”=橋本申一ではないと思います。
210:無名草子さん
13/02/07 14:59:36.20
“谷”=ヤト(yatu)がアイヌ語であることを発見したのは、言語学者の山田秀三教授です。
211:無名草子さん
13/02/07 15:03:45.52
出雲族についての詳細は、司馬遼太郎『歴史の中の日本』という随筆集に収められた
「生きている出雲王朝」という作品をお読みください。
出雲大社宮司の千家と北島家は、出雲国造家が二つに分裂した両家です。
南北朝時代に分裂したようです。
212:無名草子さん
13/02/07 15:07:07.82
紀家が宮司を務めていた日前宮(にちぜんぐう)は、正式には日前神宮(ひのくまじんぐう)という。
祭神である日前大神は天照大神の別名である。
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
213:無名草子さん
13/02/07 15:10:44.93
この作品に登場する紀家の当主・紀俊嗣氏は、昭和26年に創立された日前幼稚園の前理事長である。
同氏の語った武内宿禰の母親は、山下影日売(ヤマトカゲヒメ)で、紀伊国造ウチマロの娘である。
214:無名草子さん
13/02/07 15:13:30.68
戦国時代の紀家は戦国大名化しているよな。
この小説には萩姫の父親の名前はいまのところ出てきていないが、
時期的には紀忠雄のはずだな。
秋月城以下八つの城の名前が羅列されているが、紀忠雄が築城したものだ。
215:無名草子さん
13/02/07 15:17:25.80
孫市が18歳のとき、紀大納言家の太田城を攻めた話は初耳だ。
太田城の戦いというと、天正13年(1585)の秀吉の水攻めで有名だ。
URLリンク(www.hb.pei.jp)
216:無名草子さん
13/02/07 15:20:31.05
緑泥片岩という紀州特産の石は、別名、青石という。
和歌山上の石垣に使われている。
URLリンク(torre84.cocolog-nifty.com)
217:無名草子さん
13/02/07 15:25:39.85
作男に“あらしこ”のルビが振られている。
江戸時代の中間・小者も“あらしこ”と呼ぶようであるが、
俺が覚えているのは、農家の使用人の“あらしこ”だ。
昭和40年代までは普通に使っていた日本語である。
ただし、使用人を使うような豪農は農地改革後は存在しなかったため、
小学生の孫が家業を手伝っていると、近所の大人が「ええ、あらしこじゃのう」と
ひやかす程度の使われ方だった。
218:無名草子さん
13/02/07 15:28:14.52
本願寺家老の下間が登場するが人物の特定はできない。
本願寺家老の下間は、掃いて捨てるほどいる。
219:無名草子さん
13/02/07 15:31:24.64
流れを断ち切って悪いんだが、突然クワイ河マーチを聴きたくなった。
URLリンク(www.youtube.com)
220:無名草子さん
13/02/07 15:34:54.71
信照がかぶっていた網代笠だが、一休さんがかぶっているあれだ。
竹を薄く削ったものを網代に編んだかぶり笠だ。
URLリンク(www.suzukihouiten.jp)
221:無名草子さん
13/02/07 15:47:47.75
>>214
紀大納言の名前であとから出てきます。
戦国大名というより、お公家さんみたいな感じの人でした。
222:無名草子さん
13/02/07 16:04:04.68
“猟”に「かりくら」のルビが振られている。
「かりくら」には狩倉・狩座などの漢字を当て、元来は狩りをする場所を意味した。
そこから転じて、狩りそのものをも意味するようになったんだろうな。
223:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/07 16:25:54.22
第20章 鷹ノ巣岬
海中で鱶と格闘し、脇差一本で鱶を殺してしまった孫市殿。すごい。
224:無名草子さん
13/02/07 16:39:12.94
,....、,
/:::::::::`ー-、
/./゙''ー 、、::ヽ、
il" `'-、::゙' 、 食っちゃいますよ
.l゙ ゙''- \
l .,..-''''"^゙''ー ..,,. ゙' .\
.! /゙ _-ー - .. 、 \. ヽi⌒;
! l /ヘ / ヘ /゙i 、, .\ ヾ'::ヘ.
.!! |`l 丶 '!'´ | ''、 ヽ. ヽ::::::.:.,
│.!ゝ !'  ̄/ヘ `. ヘ.::::::::,,
.! !」 :::::::/_. ! ! ヽ::::::.,
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ヽ、 l::::::::::::l
225:無名草子さん
13/02/07 16:44:27.34
孫市が食っていた雑賀浦の黒鯛と章魚
URLリンク(shop.wakayamaken.jp)
URLリンク(www.hatsu8210.com)
226:無名草子さん
13/02/07 16:50:31.20
鷹ノ巣岬の所在地であるが、おおきなくくりでいうと雑賀崎という岬がある。
その中の雑賀崎灯台が建つあたりの絶壁に鷹の巣洞窟という洞窟がある。
ここだろうな。
URLリンク(image.space.rakuten.co.jp)
227:無名草子さん
13/02/07 17:00:05.01
玉津島の所在地は雑賀崎を起点とするともっと東側の和歌川の河口に近い。
玉津島神社の所在地だ。地形からして孫市の頃は島であったと思う。
URLリンク(www.youtube.com)
干拓か埋め立てか和歌川が運んだ土砂によって自然にそうなったかは知らないが、
いまは陸続きになっている。
【ゆとり用】いずれも紀ノ川の河口から5kmほど南の位置にある場所の話をしている。
228:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/07 17:24:45.87
第21章 片男波
孫市殿、萩姫にフラれてしまいます。
フラれたくせに石山本願寺の侍大将は引き受けさせられてしまいます。
229:無名草子さん
13/02/07 17:30:07.06
ク ク || プ //
ス ク ス | | │ //
/ ス | | ッ // ク ク ||. プ //
/ // ス ク ス _ | | │ //
/ ̄ ̄\ / ス ─ | | ッ //
/ _ノ .\ / //
| ( >)(<) ____
. | ⌒(__人__) ./ ⌒ ⌒\
| ` Y⌒l / (>) (<)\
. | . 人__ ヽ / ::::::⌒(__人__)⌒ \
ヽ }| | | ` Y⌒ l__ | ま、ま、孫市…
ヽ ノ、| | \ 人_ ヽ / ひょっとして、ふられたんとちゃうかww
. /^l / / ,─l ヽ \
230:無名草子さん
13/02/07 17:33:40.09
〔火縄銃の復習〕
火蓋…手前のひょうたん型の部品
火挟…上のへの字型の部品
URLリンク(stat.ameba.jp)
231:無名草子さん
13/02/07 17:36:49.38
PCで変換すると「枝折戸」しか出てこない。
司馬さんはいつも「柴折戸」。もちろん間違いではない。
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
232:無名草子さん
13/02/07 17:42:32.93
サブタイトルの片男波は、「かたおなみ」と読む。
和歌川の河口部に沿うようにできた延長千数百メートルにも及ぶ狭長の砂州半島である。
URLリンク(www.wacaf.or.jp)
URLリンク(www.wacaf.or.jp)
URLリンク(www.wakayamakanko.com)
[動画]片男波ビーチの犬と猫 URLリンク(www.youtube.com)
233:無名草子さん
13/02/07 17:44:44.64
>>232
相撲の片男波部屋があるから、みんな知っているよ。
234:無名草子さん
13/02/07 17:46:20.41
喝食は禅寺にしかいないものだと思っていたら、浄土真宗の寺にもいるんだな。
235:無名草子さん
13/02/07 17:49:09.82
茶室のニジリ口は漢字で書くと「躙口」となります。左隅の入口のことです。
URLリンク(www.kirakuan.com)
236:無名草子さん
13/02/07 17:52:53.48
包永は鎌倉時代の刀工で、奈良東大寺転害門前に住した手掻派の祖である。
URLリンク(www.youtube.com)
237:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/07 18:45:12.75
第22章 堺へ
鉄砲買付のために堺へ赴いた孫市は、今井宗久の屋敷で藤吉郎と再会しました。
238:無名草子さん
13/02/07 19:20:00.88
この章は、あまり話題がない。
「国盗り物語」の孫市関係のキャストの画像を貼っておく。
雑賀孫市/林 隆三
URLリンク(pds.exblog.jp)
法専坊信照/荻島真一
URLリンク(pds.exblog.jp)
雑賀佐大夫/井上昭文
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
木下藤吉郎/火野正平
URLリンク(pds.exblog.jp)
松井友閑/久遠利三
URLリンク(homepage3.nifty.com)
今井宗久/河村弘二
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
239:無名草子さん
13/02/07 19:34:58.63
>>238
火野正平のほうが孫市に向いている気がするが…
240:無名草子さん
13/02/07 19:36:02.82
今井宗久の家紋の“鳥居に泊鳩”というのが見つかりませんでした。
241:無名草子さん
13/02/07 20:59:00.81
>>225
魚の産地にまでこだわるこのスレの態度は素晴らしいと思います。
242:無名草子さん
13/02/08 09:51:59.17
【センター試験】小林秀雄の難解な文章のせい?国語が過去最低平均点に★2
スレリンク(newsplus板)
243:無名草子さん
13/02/08 10:57:20.72
>>37
> この小説をはじめ通説は、鈴木佐大夫重意の次男・重秀としている。
通説はそうだけど、この小説は重秀になっていないよ。
後ろのほうの余談で「鈴木重幸」と書かれている。
244:無名草子さん
13/02/08 11:08:38.41
>>228
次章を読むと、孫市にはふられた自覚がないよ。まだ望みを繋いでいる。
もちろん芸妓と戯れながら、そんなことを考えているw
245:無名草子さん
13/02/08 16:24:26.44
>>243
【鈴木重幸】 (架空の軍師)
石山軍記などによって創作された架空の人物であるらしい。
話を面白くするための創作が、やがて史実のように扱われていったという。
飛騨守を名乗る知勇兼備の名将で、本願寺顕如に乞われ軍師として活躍した。
石山合戦で大いに功があった。
天正六年、信長暗殺のため京都に潜むが、下僕によって返り討ちにあう。
246:無名草子さん
13/02/08 16:28:37.99
>>240
孫市が馬をあずけた大名小路通というのもないな。
247:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/08 16:57:38.03
第23章 鉄砲鍛冶
ヒロイン小みちの登場です。
248:無名草子さん
13/02/08 17:02:19.59
南宗寺は、弘治3年(1557)三好長慶が父元長の菩提を弔うために、
大林宗套を迎え開山とした臨済宗大徳寺派の寺院です。
URLリンク(www.sakai-tcb.or.jp)
この作品では初登場ですが、このスレでは>>169に出てきた。
249:無名草子さん
13/02/08 17:04:18.78
叡山焼打の話が出てくるが、この物語の時点では、まだ行われていない。
翌年、元亀2年(1571)9月12日に行われた。
250:無名草子さん
13/02/08 17:08:08.67
小みち(17歳)は、映画では栗原小巻、大河は田島令子。
URLリンク(homepage2.nifty.com)
251:無名草子さん
13/02/08 17:12:18.82
>>250
映画では、孫市が清水寺で見たという“素足の女”=萩姫のキャラは、
小みちのキャラに吸収されているようだね。
その父・芝村仙斎役は、佐々木孝丸(大河)。
URLリンク(blog-imgs-13-origin.fc2.com)
252:無名草子さん
13/02/08 17:22:05.85
この小説では、芝村仙斎の作業場兼自宅は、湊村にあったことにされている。
現在の堺市堺区東湊町、西湊町、出島町あたりである。
しかし、織田家の兵器製造を受け持った今井宗久は、永禄13年(1570)2月17日に
湊村惣中に対し、同村内の吹屋を我孫子五箇荘へ移住させるよう命じている。
その後は五箇荘(現在の大阪市住吉区我孫子)が堺の兵器製造の中心になる。
253:無名草子さん
13/02/08 17:30:07.27
>>252
この物語の年の2月に今井宗久の命令が届くんだよな。
しかし、湊村惣中は、織田と今井の命令に、すぐに応じたわけじゃないよ。
それに、この物語では、芝村仙斎は堺が信長の兵器廠になることに反発しているから、
湊町に居残っていたのかもしれない。
254:無名草子さん
13/02/08 17:32:14.93
>>253
ネタバレになるけど、芝村仙斎は本願寺信徒という設定だからな。
それに、芝村仙斎役の佐々木孝丸は、俳優を兼業しているが、プロレタリア作家だ。
255:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/08 17:39:02.87
第24章 鉄砲仙斎
萩姫は萩姫として、わしはきっとこの娘をものにして見せる >孫市
256:無名草子さん
13/02/08 17:41:16.06
___
/ノ^, ^ヽ\
/ (・)) (・)) ヽ
/ ⌒(__人__)⌒::: l
⊂ ̄ヽ_| |r┬-| | まだ懲りてねーよ。孫市のバーカ。
<_ノ_ \ `ー'´ /
ヽ  ̄V ̄ ̄ ⌒,
/____,、ノ /
/ (__/
( ( (
ヽ__,\_,ヽ
(_/(_/
257:無名草子さん
13/02/08 17:50:52.98
>>251
原作ではどういう設定なのか知らないが、映画では小みちは信照の妹だね。
258:無名草子さん
13/02/08 18:10:27.48
前章から名前の出てくる武野新五郎は、武野紹鴎の子と書かれているが、
実は父親の紹鴎の名も新五郎である。出家して紹鴎と名乗った。
子は武野宗瓦の名で知られている。
259:無名草子さん
13/02/08 18:17:30.63
>>258
武野新五郎は門徒であるがゆえに信長と敵対していることにされているが、
門徒であったかどうかは筆者も知らない。
ただし、今井宗久と武野新五郎とを対立させる設定は、たいへん興味深い。
実はこの両名、永禄11年(1568)に訴訟騒ぎを起こしている。義兄弟の仲で
あるのだが、武野新五郎が今井宗久を訴え敗訴しているのである。
仲がよかろうはずがない。
信長の裁定に武野が異議を申し立てたらしく、信長にも恨みがあった。
なお、この件に関して認めた秀吉の書状が残っている。
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
260:無名草子さん
13/02/08 18:22:25.82
>>258
紹鴎の子も、新五郎で正しいよ。親子ともに新五郎。
>>259
武野新五郎は、門徒で間違いないよ。
宗久に対する訴訟に加え、本願寺門徒であったことから、信長・秀吉に迫害された。
しかし、後日、徳川家康の取り持ちで、秀吉とは和解したけどね。
261:無名草子さん
13/02/08 18:29:22.81
〔芝村仙斎のいでたちについて〕
焙烙頭巾
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
紗の十徳
紗とは、うすもののこと。目の粗い織り方で、僧侶の夏服をイメージすればよい。
十徳は羽織の型。茶人や職人が着ているのを時代劇でよく見かける。
URLリンク(www.kimono-taizen.com)
262:無名草子さん
13/02/09 08:05:04.85
>>257
映画化するときは、萩姫はカットされるだろうね。
原作では幻の“素足の君”加乃が重要であって、その本物はまったく無意味な存在だ。
一応本物の加乃=萩姫も孫市を本願寺側に引き入れることに成功するのであるが、
孫市の本願寺入場を決定的にするのは、加乃とは無関係の小みちなんだよな。
小みちとの仲が深くなるに従い、前半孫市の脳裏を独占していた加乃=萩姫はすっかり忘れられてゆく。
263:無名草子さん
13/02/09 08:58:50.38
>>262
萩姫を紀家の姫にしてしまうと、孫市と結び付けるのは難しいな。
単に紀家を紹介するためにだけ登場した結果になった。
無理して結び付けようとすると、ロミオとジュリエットになってしまい、物語の方向がズレてしまう。
264:無名草子さん
13/02/09 09:49:12.29
敵対関係にある雑賀佐大夫と萩姫が一向宗を通じて知り合いだったという設定にも無理があった。
萩姫は親の反対を押し切って門徒になったということだが、
歴史ある日前宮宮司家の娘が門徒になるわけがない。
中納言家だからな。
イメージとしては、元皇族が共産党員になるのに近い。
265:無名草子さん
13/02/09 10:20:25.11
尾張物部神社の加乃は贋者で、紀州日前宮の加乃が本物と書かれれば、
物部神社としては気分悪いわな。
266:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/09 15:23:50.57
第25章 その当時
すべて余談である。雑賀一族と雑賀会のこと、諸国の一向一揆のことで埋め尽くされている。
267:無名草子さん
13/02/09 15:26:41.77
孫市を好色漢に描くなと苦情の投書を大量投下した雑賀会の正式名称は、日本雑賀一族会という。
日本雑賀一族会のネームの入った反物
URLリンク(blog-imgs-1-origin.fc2.com)
268:無名草子さん
13/02/09 15:31:24.33
執筆当時の雑賀会の東京代表幹事・岡本伝之助氏は、神奈川県横須賀で雑賀屋呉服店を継ぎ、
昭和11年さいか屋と改称し百貨店として営業を続ける。
さいか屋/川崎店
URLリンク(michy-h.img.jugem.jp)
269:無名草子さん
13/02/09 15:37:09.46
雑賀会発起人の雑賀伊一郎氏が、雑賀衆のことをくわしく教えてほしいと、
司馬遼太郎さんのところにお願いに来た話は、
『司馬遼太郎歴史のなかの邂逅〈1〉空海~斎藤道三』に収録されている。
270:無名草子さん
13/02/09 15:40:23.96
越中の雑賀安芸守は、天正年間(1573~92年)に越中の遊部城もしくは川合田館の城主であったと伝えられている。
271:無名草子さん
13/02/09 15:43:11.54
加賀の雑賀日向守は、高峠城の城主である。
越中・遊部城 URLリンク(www.hb.pei.jp)
越中・川合田館 URLリンク(www.hb.pei.jp)
加賀・高峠城 URLリンク(www.hb.pei.jp)
272:無名草子さん
13/02/09 15:45:15.79
山口県の雑賀氏とは、毛利氏の前の大内氏に仕えた雑賀隆利のことである。
273:無名草子さん
13/02/09 15:49:48.07
水戸藩に仕えた「孫市の子」の雑賀孫一郎とあるが、
孫市の弟の平井孫一(『七郡地士名寄』)のことであろう。
274:無名草子さん
13/02/09 15:56:45.50
>>273
水戸市湊町の浄光寺に、その孫一郎の墓があると書いてあるけれど、
現在の浄光寺は、ひたちなか市館山に移転している。
本文で述べられている徳川頼房の五男・雑賀重義の墓はあると、
浄光寺のHPには書いてある。
275:無名草子さん
13/02/09 15:59:25.43
幕末の会津藩の雑賀孫六は、孫六郎重村のことである。
雑賀重村については、『幕末の密使―会津藩士雑賀孫六郎と蝦夷地』という本が出ている。
URLリンク(ec2.images-amazon.com)
276:無名草子さん
13/02/09 16:11:07.93
>>273
それは佐大夫の子(つまり孫市の弟)説の根拠。
司馬さんのいうように、孫市の子説もある。
しかし、いくら孫市がドスケベといっても、9歳で子を産ますはずがないから、
佐大夫の子説が正しいと思う。
重朝…孫三郎(孫市の弟)
↓
重次…重朝の実子…司馬は重次をとばしている
↓
重義…養子。これが徳川頼房の十一男…司馬は五男としているが誤り
277:無名草子さん
13/02/09 16:21:18.09
司馬さんは、この小説の主人公の孫市を鈴木重幸としているが、
>>37にあるとおり、重秀。
鈴木重幸については、>>245を参照せよ。
278:無名草子さん
13/02/09 16:27:09.40
阿倍野神社の「あべ会」というのは雑賀会ほど活動が盛んでないのか、よくわかりません。
「あべ会」に関する挿話にある安倍宗一郎氏の「船場のコッポリ屋のアベ」というのは、
下駄屋のことなのでしょうか。京ことばでは、ポックリのことをコッポリと言うらしいです。
URLリンク(blog-imgs-41.fc2.com)
279:無名草子さん
13/02/09 16:34:53.50
>>276
>しかし、いくら孫市がドスケベといっても、9歳で子を産ますはずがないから、
俺は小2のときに勃起していた。
280:無名草子さん
13/02/09 16:38:54.64
一向一揆について叙述については、加賀と伊勢長島は他でも出てくると思うので、
江州(近江)と安芸だけ説明しておく。
まず、近江。
元亀元年(1570)に始まる石山合戦では、大坂本願寺の宗主顕如の檄文に呼応するように、
金森・三宅(守山市)を中心として一向一揆勢が蜂起します。
本願寺からは坊官の川那辺秀政が送り込まれ、各地の門徒・武士たちが金森・三宅の両城に集まりました。
元亀2年、織田信長軍の攻撃が開始されると一揆勢は籠城して戦いますが、同年9月遂に人質を出して降伏します。
しかし翌元亀3年正月再び一向一揆勢が蜂起します。
これに対し、信長は湖南周辺の村々から一揆に参加しない旨の起請文を取り、懐柔を図ります。
元亀の起請文と呼ばれるこの起請文の徴集によって一向一揆は解体し、
同年9月には金森宛の楽市楽座の織田信長朱印状が出されます。
金森は織田政権下の都市として再生することになるのです。
281:無名草子さん
13/02/09 16:42:12.71
安芸門徒は数は多いが、領主の毛利家に対して一揆を起こしていない。
毛利家と協力して本願寺を援助している。
282:無名草子さん
13/02/09 16:47:02.55
下間蓮宗は蓮崇とも表記される。蓮如時代に権勢を誇った。
享禄2年(1529)に細川晴元を淡路に追っ払った下間頼秀は、
その10年後の天文8年(1539)、近江で証如の刺客に暗殺された。
283:無名草子さん
13/02/09 16:49:30.37
>>282
戦国左翼の一向宗にふさわしい内ゲバ粛清だな。
284:無名草子さん
13/02/09 17:03:05.82
花神はいつからやりますか?
285:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/09 17:23:50.77
第26章 鉄砲守護神
小みち出生の秘密が明かされます。
286:無名草子さん
13/02/09 17:26:05.19
小みちの出生の秘密が明かされても、話ができすぎていて、驚くよりもシラーッとした。
287:無名草子さん
13/02/09 17:28:09.88
_________
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ⌒) (⌒)\
i ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i
ヽ、 `ー ' / 時堯の姪ときたか
/ ┌─┐
i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ
r ヽ、__)一(_丿
ヽ、___ ヽ ヽ
と_____ノ_ノ
288:無名草子さん
13/02/09 17:32:06.28
しかし、種子島時堯に弟はいない。しかも、種子島時次は時堯の長子で、種子島家の15代当主だ。
289:無名草子さん
13/02/09 17:34:51.29
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | もう、こんな話は於芳
\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
290:無名草子さん
13/02/09 17:38:44.16
大河の於芳役は、堀越節子。
URLリンク(www14.big.or.jp)
なお、孫市が雉をさばいて料理しようといった「おらんだ屋」は、
孫市がポルトガル船カピタンのアンドラドと酒を飲んだ店であるが、
第23章「鉄砲鍛冶」では、阿蘭陀屋になっていた。
291:無名草子さん
13/02/09 17:44:25.50
鉄砲伝来の話に出てくる「根来寺の行人」とは、津田監物のことである。
津田監物と橘屋又三郎の話は、先に>>177でやってしまった。
橘屋又三郎の家系であるという鉄砲光三郎「河内音頭」
URLリンク(www.youtube.com)
292:無名草子さん
13/02/09 17:48:15.00
>>286
作品の冒頭から大騒ぎしていた“加乃”=紀中納言家の娘を捨てて、小みちに乗りかえるんだ。
これぐらいの仕掛けが必要だと思ったんだろうな。
しかし、サブタイトルwww
293:無名草子さん
13/02/09 17:52:26.36
国盗り物語はいつからやりますか?
294:無名草子さん
13/02/09 17:52:29.04
全国火縄銃サミットにおける大友宗麟鉄砲隊
URLリンク(www.youtube.com)
295:無名草子さん
13/02/09 18:00:50.76
切手になったメンデス・ピント
URLリンク(www.k5.dion.ne.jp)
URLリンク(www.k5.dion.ne.jp)
ムスケット(Musket)とは、先込銃のこと。
296:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/09 18:38:04.83
第27章 古祠の森
小みちと信太の里でいっぱつやれるとウキウキしていた孫市ですが、
藤吉郎が「刺客が放たれている」ことを知らせます。
297:無名草子さん
13/02/09 18:44:48.85
上がり框はガマチと読むが、框だけだとカマチと読む。
大阪では、これもガマチなのか?
【ゆとり用】
むかしは寺院・武家以外の庶民の家には、式台を付けることが許されていなかった。
そこで、式台がわりに目立たないような上がり框を付けた。
298:無名草子さん
13/02/09 18:46:45.34
小栗街道は熊野街道の別名。熊野詣のための街道。
URLリンク(kaido.fc2web.com)
299:無名草子さん
13/02/09 18:49:03.84
松井友閑が堺奉行に任ぜられたのは、この物語の元亀元年(1970)である。新任ほやほや。
もっとも当初の呼称は、堺政所といった。
300:無名草子さん
13/02/09 18:51:38.20
孫市と刺客の闘争の舞台となった大鳥の古祠とは、堺市西区鳳北町にある大鳥神社のこと。
本文にあるように広い森がある。
URLリンク(www.geocities.jp)
URLリンク(www.geocities.jp)
301:ゆとり向け
13/02/09 19:10:15.09
永禄11年(1568)10月…足利義昭、将軍宣下
元亀元年(1570)4月…・姉川の戦い
302:無名草子さん
13/02/09 19:32:26.56
>>301
>元亀元年(1570)4月…・姉川の戦い
ゆとりはおまいだ。姉川合戦は6月。
4月は金ヶ崎退口で、この小説でも織田軍は、5月は京で休養していたろう。
303:無名草子さん
13/02/09 20:00:23.90
このスレっていつもひとつの作品に限定して重箱の隅をつつく様なことばっかりだが、
ずっとなのか?
304:無名草子さん
13/02/09 21:12:49.06
>>303
重箱持ってんのか。すごいなあ。
塗りは、輪島?根来?
305:無名草子さん
13/02/09 22:37:26.76
セックスとうんこを同時にやりたくなってどちらも我慢できないとき、
孫市ならセックスを優先しますか?僕ならうんこです。
306:無名草子さん
13/02/09 22:42:37.77
>>305
オシッコしたくて我慢できないときにオナニーすると、オシッコに優先してザーメンが出てくるだろう。
孫市の場合、セックスを優先すると思うな。
307:305
13/02/09 22:44:06.52
よくわかりました。
308:無名草子さん
13/02/09 23:10:25.46
>>276
「その後この雑賀家に後嗣がなくて家名が断絶しようとしたとき」とあって、
重次を見落としたのではなく、省略しただけだよ。
309:無名草子さん
13/02/09 23:18:36.44
「小みちどの、私は好色な男だ」
豪志は照れながらいった。
「存じております。路上でも人目をはばからずキスをなさる」
チラ、と小みちは微笑した。
310:無名草子さん
13/02/10 12:45:06.26
>>262
孫市は加乃(萩姫)の顔も知らず、その素足に惚れたと言ってもいいのだが、
小みちの素足を見ると(萩姫など、及びもつかぬ)と思うようになる。
だったら最初から小みちを加乃にしておけば良かったのにな。
311:無名草子さん
13/02/10 12:53:44.34
>>310
問屋の武野新五郎を通じての取引とはいえ、雑賀家は長年芝村仙斎の鉄砲を購入していたんだろう。
ドスケベの孫市が風の噂にも小みちの美貌を耳にしなかったというのが不思議だな。
孫市の台詞に「日本中のどの町よりも堺が好きだ」というのもあった。
何度も堺を訪ねていながら、名人仙斎とは面識がなかったんだろうか?
312:無名草子さん
13/02/10 13:03:05.13
孫市と小みちが初対面であることの不自然さを消すために、堺の鉄砲取引は問屋が一手に取りまとめ、
鉄砲鍛冶との直取引はないことにしたんだろうな。実際にもそうだろうし。
しかし、年中女漁りをしている孫市の触覚に小みちがひっかからなかったのは不思議だな。
313:無名草子さん
13/02/10 13:09:04.21
小みちが美人かどうかは不明だろう。足の甲と足首は美しいらしいが。
孫市は足フェチなんで、その他の部分の美醜は余人には伺いしれぬ。
314:無名草子さん
13/02/10 13:26:17.22
“加乃”という孫市の理想の女性に象徴的意義を見いだそうと必死になるのだけはやめておけよ。
単に孫市を岐阜へ行かせ織田家と結び付けるための装置にすぎないからな。
必要がなくなれば、即捨てる。
小みち>>>>越えられない壁>>>>加乃にしてしまう。
娯楽小説ってそんなもんだからな。
315:無名草子さん
13/02/10 15:29:44.26
少し後の話になるが、小みちも萩姫と同じように、孫市を本願寺に引き入れる説得をする。
それによって孫市は石山に入城するから、ここで萩姫の説得が影の薄いものになってしまう。
読者としては、前半の加乃騒ぎはいったい何だったんだろうと首を傾げる瞬間です。
316:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/10 17:17:54.24
第28章 信太の里
大鳥明神における闘いの続きです。
法専坊信照の登場で事態は意外な結末に…。
317:無名草子さん
13/02/10 17:21:09.98
亥ノ刻とは午後10時。
堺の山ノ口筋とは、現在の山之口商店街のことです。
URLリンク(www.yamanokuchi.jp)
318:無名草子さん
13/02/10 17:26:33.75
信太の里の葛葉祠とは、信太森葛葉稲荷神社のことです。
葛の葉は信太妻とも呼ばれる伝説上の狐のことで、浄瑠璃・歌舞伎で有名です。
この狐は、陰陽師の安倍晴明の母親という伝説があります。
映画「陰陽師」でキツネ顔の野村萬斎が演じているのは、そのためです。
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
319:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/10 17:44:29.88
第29章 愛山護法
足くびが、音をたてるような小気味よさでひきしまっている。
(萩姫など、及びもつかぬ)
と思うのだ。孫市がこの地上で見たはじめての女人かもしれぬ。
(この者こそ、三十三観音の首座であろう)
320:無名草子さん
13/02/10 20:09:18.16
>>318
葛葉狐と野村萬斎のキツネ顔の関係については、けっこうたくさんの人が気づいている。
「陰陽師」について、その手の感想を述べたブログがかなりある。
321:無名草子さん
13/02/10 20:15:54.68
>>319
エロスを感じるのは、せいぜい脹ら脛までじゃないか。足首ってww
ちなみに、チキンの足首って骨皮だけで食うところないよ。
322:無名草子さん
13/02/11 00:01:49.67
風呂に入ったとき足首を指で擦ると、垢がたくさん捩れるよ。
足首にエロスを感じるのは無理。
323:無名草子さん
13/02/11 00:30:36.35
JKとJDの違いというと、足首のくびれが目について、大人っぽくなったなと思うことはある。
しかし、足首そのものにエロスを感じるというのとは、少しニュアンスが違う。
足首は、あくまで全身のスタイルの中の一要素にすぎない。
324:無名草子さん
13/02/11 00:32:12.89
おまいら孫市の足首フェチに引っ張られすぎ。
325:無名草子さん
13/02/11 07:00:19.74
>>323
JKの足首が太く見えるのは白いソックスのせい。
JDの足首が締まって見えることがあるのは、黒・濃紺系のストッキングをはいたときだろう。
膨張色か否かの違い。
326:無名草子さん
13/02/11 10:31:01.47
>>188
> 紀州山脈とは、紀伊山地のことだ。大阪と和歌山の県境にあるのは和泉山脈なので勘違いするな。
「入城」の章の叙述を読むと、俺らが勘違いする以前に司馬さんが勘違いしている。
雑賀衆は和泉山脈ではなく紀伊山脈を越えて大阪平野へ入っている。
327:無名草子さん
13/02/11 13:11:47.48
>>188
紀州山脈=和泉山脈
熊野連山=紀伊山地
という意味だろうな。
328:無名草子さん
13/02/11 13:18:27.13
孫市は好色の道は菩薩行だと言っていますが、意味がわかりませーん(´Д`)/
329:無名草子さん
13/02/11 13:21:54.58
サブタイトルの愛山護法は、仙斎の造った鉄砲の名前だが、
浄土真宗の講話では、むかしはこの言葉がよく使われていたらしい。
330:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/11 13:28:37.93
第30章 阿弥陀如来
渉るなり、小みちを押し倒した。すばやく手を、小みちの裾の中にさし入れた。
濡れている。
331:無名草子さん
13/02/11 13:30:26.67
阿弥陀如来がどうの、菩薩行がこうの、坊さんがセックスするときでも、こんなことは言わんだろ。
さっさとやれや。2章も費やして、まだ指を入れただけ。
332:無名草子さん
13/02/11 13:32:55.89
柴垣を最近見かけなくなったね。
URLリンク(kakunodate-kanko.jp)
333:無名草子さん
13/02/11 13:38:15.64
好色というものをずいぶん称揚している小説だな。
固い話ばかりして猥談ひとつしない仲間の中にいると「猥談ぐらいしろよ」と思う。
反対に、猥談ばかりして真ともな話をひとつもしない仲間の中にいると、
固い話しかしない仲間が懐かしくなる。それだけのことだ。
334:無名草子さん
13/02/11 13:40:25.15
下ネタはどうでもいいから、戦しろよ。
335:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/11 14:25:03.45
第31章 入城
元亀元年(1570)9月。お待たせしました。石山合戦の始まりです。
336:無名草子さん
13/02/11 14:29:05.21
野田城・福島城に籠もった三好党とは、いわゆる三好三人衆。
三好長慶の死後に三好政権を支えて畿内で活動した三好長逸・三好政康・岩成友通の三人のこと。
337:無名草子さん
13/02/11 14:30:52.61
法専坊信照に邪魔されて、結局、指を入れただけに終った孫市。
338:無名草子さん
13/02/11 14:44:22.94
石山本願寺の周辺にあったという四つの河川は、「信長公記 巻十三」に出てくるもので、
今日消滅していたり、流れが変わっていたりする。
中津川…消滅
URLリンク(blog-imgs-12.fc2.com)
野里の渡しと槲の橋の跡を示す石碑が残っている。
URLリンク(blog-imgs-12.fc2.com)
339:無名草子さん
13/02/11 14:49:48.83
吹田川…不明…おそらく消滅
江口川…不明
吹田も江口も神崎川にあった港なので、神崎川と淀川を結ぶ川(ないし運河)を
そのように呼んだのかもしれないな。あてずっぽうの勘だよ。
340:無名草子さん
13/02/11 14:55:48.65
下間法眼は、下間法眼正秀という人物が史料の元亀3年の項に出てくる。
同一人物かもしれない。
341:無名草子さん
13/02/11 15:50:50.78
>>340
次章では、下間刑部法眼となっているから、違うよ。
下間刑部頼廉のことだな。
342:無名草子さん
13/02/11 16:22:16.14
下間刑部であれば、「国盗り物語」に出てくるね。戸浦六宏がやっていた。
URLリンク(cdn.mydramalist.info)
顕如は伊藤孝雄。
URLリンク(www.ne.jp)
343:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/11 16:31:35.38
第32章 合戦
石山合戦は11年にも及ぶ長い戦いである。
この章から「信長敗走」までの4章は、第一次石山合戦ともいうべき戦いで、
元亀元年(1570)の8月26日から9月23日にかけて行われた。
野田城・福島城の戦いと呼ばれることもある。
孫市が参戦したのは9月12日の戦いである。
344:無名草子さん
13/02/11 16:40:22.04
>>338
>中津川…消滅
中津川は拡幅されて新淀川になっているよ。
ただ中津川は蛇行する河川であったので、まっすぐ流すために一部が埋め立てられた。
だから消滅というのは間違いだよ。
ついでに言っておくと、この章に出てくる堂島川が旧淀川。
345:無名草子さん
13/02/11 16:46:13.39
福島城の所在地は、福島区福島のあたりだろうという他はわかっていない。
野田城跡の所在地は正確にわかっている。
JR大阪環状線野田駅から徒歩約7分の場所だ。
URLリンク(upload.wikimedia.org)
URLリンク(upload.wikimedia.org)
当時の地図
URLリンク(upload.wikimedia.org)
346:無名草子さん
13/02/11 16:50:21.34
織田軍の武将の名前が記されていないが、このとき参陣したのは、
三好義継、松永久秀、和田惟政である。
347:無名草子さん
13/02/11 17:05:29.28
なお、この小説で雑賀孫市が本願寺側で戦ったというのは史実どおりであるが、
実は織田軍にも、雑賀衆・根来衆の2万兵が援軍として参加している。
これは足利義昭の要請に応じた畠山昭高がおくりだした援軍である。
348:無名草子さん
13/02/11 17:08:22.19
翌9月13日に、顕如軍が、織田軍がせき止めていた防堤を打ち破って
織田方が攻撃に難渋したというのも史実である。
この日の夜には、顕如自ら鎧を着て織田軍の本陣に襲いかかったと『信長公記』は記している。
349:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/11 18:47:28.47
第33章 天満の本陣
次章「滓上江の合戦」に向けて準備を進める孫市です。
この戦いも、元亀元年(1570)9月に行われました。
350:無名草子さん
13/02/11 18:50:14.35
もっとも信長は、9月12日13日の敗戦後に天満の森に本陣を移したのではなく、
野田・福島の戦いが始まる前の9月9日に、天王寺から天満に陣を進めている。
351:無名草子さん
13/02/11 18:57:24.92
司馬さんが子どもの頃大好きだったと書かれている天満市場の熱閙
URLリンク(www.tenmaichiba.com)
URLリンク(www.tenmaichiba.com)
URLリンク(www.tenmaichiba.com)
352:無名草子さん
13/02/11 18:59:09.35
楠木正儀の家臣の和田と橋本とは、和田正武と橋本正督である。
353:無名草子さん
13/02/11 19:02:02.52
作中に出てくる石山合戦を詠った頼山陽「南無六字の城」の詩吟
URLリンク(www.youtube.com)
354:無名草子さん
13/02/11 19:04:32.66
滓上江(かすがえ)提の位置
URLリンク(www.iris.dti.ne.jp)
355:無名草子さん
13/02/11 19:07:38.16
雑賀の武将・島本与四郎とは、誰だかよくわからん。
島本左衛門大夫の縁者か本人かもしれない。
しかし、俺にはわからん。
356:無名草子さん
13/02/11 21:28:18.23
>>355
雑賀党の地侍だと史料に名前が羅列されているだけだから、
調べても大して面白い事実は出てこないよ。
357:無名草子さん
13/02/11 23:16:20.93
>>347
三好三人衆の傭兵みたいな感じだに。
本作品と違って孫市は野田城・福島城に籠城して闘っているだに。
358:無名草子さん
13/02/12 05:42:46.87
孫市は戦後民主主義が産み落とした典型的キャラクターだな。
国家主義から個人主義への価値観の大転換が行われた。
個々人の考える自由が何よりも価値が高いとされたので、猥褻・好色・無作法…
すべてが自由で最高の価値であると真剣に考えられた。
自由を抑圧するものは排除すれば結構であるが、
猥褻や無作法までが自由として称揚される社会というのは異様という他ない。
それが、この小説における門徒衆のようなイデオロギーの虜になった反権力の輩を中心に行われてきたために、
常に外国を利する売国行為になってしまった。
戦後左翼が強力に推進したのが、国家と道徳の分離。
国家が道徳に触れただけで、国民の自由が奪われるという神経質な態度であった。
この神経質な態度は、軍事や改憲に関する話を口にするだけで平和が崩壊すると信じている左翼の奇妙な思考と共通する。
戦争を反省するとは、なぜ負けたのかを考えることである。
戦争の時代を全面否定することではない。
359:無名草子さん
13/02/12 05:59:21.40
存在しないものを存在すると皆で信じ込もうとした物語が「裸の王様」である。
存在する外国軍隊を存在しないものと皆で信じ込もうという物語が「憲法9条」である。
その熱心な読者が、皆様よくご存知の馬鹿サヨクである。
360:無名草子さん
13/02/12 06:24:43.20
無作法=自由とすることぐらい下層民にとって有り難いことはなかった。
作法を身につけるには、カネと教養が必要であった。
カネと教養のない下層民が平等を実感するためには、
無作法もまた自由であることが必要だったのである。
361:無名草子さん
13/02/12 08:09:09.37
>>358
イデオロギー汚染されるのを極端に嫌うところは好感がもてるな。
イデオロギーは左右問わずだから。
362:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/12 16:53:00.52
第34章 滓上江の合戦
日付については、9月14日とするものと、9月20日とするものがあった。
本文には日付が書かれていないが、話の流れからすると、
前の野田城・福島城の戦い(9月12日)から、ある程度の時間が経っているような気がする。
363:無名草子さん
13/02/12 17:11:12.31
>>362
二つの史料に、戦場を異にして、二つの戦いがあるようなんだが、本書では
その双方を収めているので、日付が重なるのかもしれんね。
野田城・福島城の戦いは「信長公記」。
364:無名草子さん
13/02/12 17:16:30.27
滓上江の合戦の概要は次のとおり。これは「信長公記」ではない。
9月12日…信長は、義昭とともに、海老江に本陣を構える。
9月14日…本願寺の一向一揆勢は、天満方面に展開している織田軍の部隊を襲撃する。
先鋒は佐々成政であったが、壊滅。成政も負傷。
二番手に前田利家。
右翼に中野又兵衛、
左翼に野村越中守、毛利秀頼、金松又四郎らが布陣。
本文にあるように、野村越中守は戦死。
365:無名草子さん
13/02/12 17:18:30.64
野村越中守は信長の家臣ではなく、足利家の幕臣。
同じ箇所に名前の出てくる林光時は、林通勝(秀貞)の子。
366:無名草子さん
13/02/12 17:24:26.48
信長の愛馬の名前が鬼鹿毛になっているが、武田信虎の愛馬の間違い。
『甲陽軍鑑』によれば武田信玄が13歳のときにこれを所望すると、
信虎は元服時に御旗や楯無の鎧などと一緒に譲ると語ったという。
367:無名草子さん
13/02/12 17:26:31.27
>>366
NHK大河ドラマ「風林火山」では、信虎は晴信が鬼鹿毛を所望するのはは傲慢と言っておったな。
しかし、本心は、『せめて…せめてこの無骨な父から『馬を習いたい』と、そう申して欲しかったのじゃ。
……―さすれば、わしも見たいものだった……
わしの鬼鹿毛に乗り、初陣するせがれの姿を……。』
368:無名草子さん
13/02/12 17:28:54.31
余談が長くなったが、信長の愛馬の名前は、鬼鹿毛ではなく鬼芦毛である。
369:無名草子さん
13/02/12 17:31:15.52
“不惜身命”の文字を見ると、伝達式の貴乃花の口上を思い出すな。
370:無名草子さん
13/02/12 17:38:09.82
>>364
雑賀の槍隊(鉄砲隊ではない)が、滓上江(かすがえ)堤の合戦で信長を苦しめたという話は、
『真鍋真入斎書付』に載っている。
371:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/12 18:48:11.89
第35章 信長敗走
第一次石山合戦の最終章。織田軍は敗走します。
372:無名草子さん
13/02/12 18:56:09.84
「本願寺方の根来隊」という叙述が出てきます。
根来衆に関しては、ここにしか名前が出てこないので、
根来衆すべてが本願寺側に味方したと勘違いされる読者もおられるかもしれません。
しかし、>>347でも述べたように、織田軍にも根来衆は味方していました。
むしろ数としては、織田方についた雑賀衆・根来衆のほうが多数だったかもしれません。
雑賀衆・根来衆は一枚岩の強固な団結により織田信長と戦ったと思われがちですが、
実際はそうではなく、実に複雑な行動をとっています。
373:無名草子さん
13/02/12 18:59:04.43
>>372
カネで雇われる傭兵だよね。この小説では、孫市のことを雑賀7万石を束ねる
若大夫みたいなポジションに置いているから、あえて織田方の雑賀衆には触れてないけど。
374:無名草子さん
13/02/12 19:01:36.17
前田利家が殿軍で奮戦したのは史実どおり。
>>364にあるように、佐々成政に続く二番隊だった。
375:無名草子さん
13/02/12 19:06:32.32
同年9月16日に坂本城[宇佐城]で、織田方の森可成が浅井・朝倉軍と戦ったとあるが、
宇佐山城で戦った。坂本城ではない。
現在、テレビのアンテナが立っている。
URLリンク(oshiromeguri.web.fc2.com)
[地図]URLリンク(oshiromeguri.web.fc2.com)
376:無名草子さん
13/02/12 19:09:03.95
大津の馬場・松本に放火した浅井・朝倉軍は、その後、叡山に籠城する。
そこでも、織田軍と戦っている(元亀元年9月16日~12月17日)。志賀の陣という。
377:無名草子さん
13/02/12 23:38:12.31
>>315
戦が終われば、孫市は紀州雑賀城に帰る。性応寺に行くこともあろう。
萩姫は門徒で性応寺の常連のような感じだった。小みちを連れて帰って大丈夫かね。
378:無名草子さん
13/02/12 23:40:47.68
>>377
大丈夫。小みちには指を入れただけ。萩姫には指も入れていない。
379:無名草子さん
13/02/13 06:46:45.48
>>377
萩姫と小みちは、門徒という共通項もあるから、キャラが重なるよな。
萩姫は物語の冒頭から孫市がこだわり続けた加乃の本物なのに、
どうして小みちを登場させたんだろうな?
380:無名草子さん
13/02/13 06:51:22.18
それだけじゃなくて孫市を本願寺の侍大将にするための勧誘をするという役割も同じだろう。
意味がないよな。
381:無名草子さん
13/02/13 07:08:30.89
>>380
萩姫は架空の人物だけど、彼女の家系は実在するからな。
この小説の取材で紀家の当主・紀俊嗣氏にも面会していて、そのお宅を訪問している。
その先祖の裾を割って指を入れるのは、はばかられるだろう。
小みちは必要のないキャラなんだけど、
萩姫と孫市の濡れ場の描写を遠慮するために、小みちを登場させたんだよ。
382:無名草子さん
13/02/13 07:11:25.28
>>381
なーるほど。合点がいきました。
383:無名草子さん
13/02/13 07:23:22.31
ついでに『風神の門』の小若は何のために登場したのか、考えてみてくれ。
384:無名草子さん
13/02/13 07:50:58.62
小若の登場理由はわかるんだが、他の三人の恋人と違って、消え方があっけなかった。
いちばん危険な目に遭っているのに、才蔵と作者に冷たくされるんだよ。
あれは納得いかん。
385:無名草子さん
13/02/13 09:19:43.00
>>383
司馬遼太郎をあれこれ語る 29巻目
スレリンク(books板)
〔梟の城/上方武士道/空海の風景/鬼灯/風神の門〕
386:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/13 13:22:47.17
第36章 京の雨
京の孫市は、半井驢庵(二代瑞策)の屋敷を訪ねる。
信長に和睦方法を示唆するためであった。
387:無名草子さん
13/02/13 13:26:06.28
贋物の加乃=小えんは、ついに「織田氏の支流の娘」と呼ばれるようになったな。
388:無名草子さん
13/02/13 13:28:57.15
>>387
孫市は、小えんの名前は知らないからな。
本物の加乃=萩姫が登場した以上、“加乃”と呼ぶわけにもいくまい。
しかし、没落したとはいえ、物部神社の宮司の娘で、尾張守護代の支流の娘の名前が、
“小えん”というのはひどいな。まるで庶民。
389:無名草子さん
13/02/13 13:34:06.59
半井驢庵がかつて斉藤道三の家臣で「墨股の戦い」で戦ったというのは史実。
そのとき矢で片目を射抜かれているが、そのことには触れられていない。
この「墨股の戦い」というのがよくわからない。
秀吉の一夜城で有名な「墨股の戦い」であるならば、道三はすでに死んでいるはず。
390:無名草子さん
13/02/13 13:37:58.64
>>389
戦略上の重要拠点は、源平のむかしから変わらないからな。
道三生存時にも墨股で合戦があったのかもしれない。
治承5年(1181)4月、平重衡軍と源行家軍が墨俣川で戦っている。
391:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/13 14:45:46.37
第37章 墨染の鉄砲譚
半井驢庵屋敷を辞し本願寺への帰路、信長の兵が竹田街道の墨染で孫市を襲います。
392:無名草子さん
13/02/13 14:56:56.98
鉄砲足軽の組頭・野沢新助は、おそらく架空の人物。
393:無名草子さん
13/02/13 15:07:33.16
第一次石山合戦は、多方面に戦いを抱えていた織田側が朝廷に働きかけて勅書を出してもらい講和となった。
なお、本願寺の戦闘指令が「北国までとどいている」と書かれているが、石山本願寺とともに決起したのは、
伊勢長島の一揆である。>>118にある越前一向一揆は、天正2年(1574)からです。
394:無名草子さん
13/02/13 15:15:26.15
講和をうけて紀州に帰ることになった孫市を、信照は貝塚の願泉寺まで見送ります。
願泉寺も門徒寺で、“ぼっかんさん”の愛称で知られています。
記憶のよい読者は、『城塞』で住職の卜半が大坂方の先鋒塙団右衛門らの後詰となるべき
大野主馬を大将とする本隊を、ここ願泉寺にて足止めした話を覚えておられるだろう。
395:無名草子さん
13/02/13 15:50:15.76
>>377
どうやら小みちを連れて帰るみたいだね。萩姫と会うのかね?
小みちと萩姫は、ご同朋・ご同行でしょう。顔見知りかもね。
396:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/13 18:22:02.46
第38章 族長たち
孫市は、小みちをなんと雑賀衆の盟主にしてしまった(°д°)
397:無名草子さん
13/02/13 19:14:12.52
雑賀門徒衆の統率をとる年寄衆として、宮本平大夫・松田源三大夫・島本左衛門大夫と
藤井太郎右衛門大夫の名前が挙がっているが、最後の藤井太郎右衛門大夫は門徒
には違いないが、毛利水軍の大将として活躍していた藤井太郎右衛門ではないかと思う。
四人の年寄衆がいたのは確かだが、もう一人は岡了順で、この岡が年寄衆筆頭である。
398:無名草子さん
13/02/13 19:27:36.91
「わが鞍へ乗られよ」
と、孫市は小みちを馬上へ抱き上げた。
「かようなことをなされて。―はずかしゅうございます」
と、粉雪のなかで、小みちは顔を伏せた。
「孫市め、殺してやる」
「姫さま、滅多なことを申してはなりませぬ」
雑賀衆の凱旋を見守る群衆のなかで、侍女は萩姫の袖をそっと引いてたしなめた。
「あの者は、わたくしをわが妻に申し受けたいとまで申したのじゃ。その足で堺へゆき、
半年ぶりに雑賀へ舞い戻ってきたかと思えば、このザマじゃ。許さぬ。殺す」
萩姫は、懐中の短刀の鯉口を切った。
399:無名草子さん
13/02/13 19:35:32.55
後半は伊勢長島の一向一揆である。この章では、元亀元年(1570)11月の尾張小木江城の戦いと、
第一次長島侵攻と呼ばれる元亀2年(1571)5月の織田軍の願証寺攻撃の模様が描かれている。
ともに織田軍の敗戦である。
ついでに整理しておくと、
第二次長島侵攻…天正元年(1573)9月~10月
第三次長島侵攻…天正2年(1574)7月~8月
400:無名草子さん
13/02/13 19:36:33.68
>>399
長かった元亀元年がやっと明けたな。
ここから先は、時間の流れが速いからな。
401:無名草子さん
13/02/13 19:38:24.25
願証寺は、明治20年以降に行われた治水工事のため、長良川に水没してしまっている。
願証寺が水没した辺り
URLリンク(www.oumi-castle.net)
402:無名草子さん
13/02/13 19:40:45.16
氏家ト全 戦死
_____
/ノ ヽ \
/ /・\ /・\ \ ご冥福をお祈りします
|  ̄ ̄  ̄ ̄ |
| (_人_)、 |
| \ | |
\ \_| /
403:無名草子さん
13/02/13 19:45:24.72
織田信興の居城・小木江城は、伊勢長島の北東の対岸あたりの城だ。
わりあい近い。
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
404:無名草子さん
13/02/13 20:06:45.46
織田軍の敗けるところに孫市が必ず顔を出す趣向なのかな。
孫市伝説って事実がフィクションかわからないところが多いが、
伊勢長島の一向一揆には、雑賀孫一率いる雑賀衆や
服部友貞率いる服部党が味方していたとするものもある。
孫市が伊賀に立ち寄ったのも、その関連からだろうか。
405:無名草子さん
13/02/13 22:11:14.08
第一次長島攻撃には信長も出陣していたの?
この作品では来ていないみたいだけど。
406:無名草子さん
13/02/14 07:00:32.07
>>405
信長が藤吉郎らを救援にむかわせたとあるから、岐阜から命令を下しているようにも読めるな。
しかし、長島近辺に出てきているよ。
それから、藤吉郎の救出部隊についてはよく知らない。
この戦いで殿軍を務めたのは、氏家卜全ではなかったか?
しんがりで戦死したんだと思った。
407:無名草子さん
13/02/14 07:07:50.41
>>400
速いというか、二、三の出来事を記すと、
一気に天正5年まで飛ぶんだよ。
408:無名草子さん
13/02/14 07:21:31.16
>>398
作者によって消されたのは、萩姫のほうだったね。
孫市は萩姫を本気で妻にするつもりだったし、
萩姫の歓心をかうために堺へ鉄砲500丁を買い付けに行ったんだよな。
それから僅か半年後だ。
週刊誌で読む連載小説ならこれでも不自然ではないのだが、
単行本で一気に読むと異様だな。
409:無名草子さん
13/02/14 07:46:47.19
物語の冒頭に書かれている主人公の気持ちは、物語全体を支配する。
孫市の加乃へのこだわり、偽物に振り回された後にやっと巡り会えた加乃なのに、
3日と経たない内に忘れるというのは、娯楽小説でなければ精神異常だな。
410:無名草子さん
13/02/14 07:50:24.47
萩姫を信照の許婚にしておけば、話がまとまったのにな。
411:無名草子さん
13/02/14 07:57:05.31
週刊誌の連載小説って、病院の待合室で時間つぶしのために読むものだからな。
412:無名草子さん
13/02/14 08:08:13.51
>>409
好色を否定するものではないが、孫市の好色は度が過ぎている。
小説内の人物なので俺は孫市を許容しているが、
女の話ばかりで司馬作品とは思えなかったという感想の読者もいるね。
リアル世界に孫市が存在するとすれば、柔道の内柴だな。
413:無名草子さん
13/02/14 12:53:16.55
>>410
萩姫が信照を好いている旨の叙述はあったが、それだけだったからな。
信照と萩姫が結婚すれば、話の辻褄があった。
414:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/14 15:44:41.89
第39章 ぽるとがる様
小みちが雑賀衆統合の象徴になってしまいました。
415:無名草子さん
13/02/14 15:52:01.87
性応寺の萩姫の様子
外陣の右側に、あらかじめこの娘のために用意されていたらしく、女性が三人すわれるだけの
畳があけられていた。
本願寺鷺森別院の小みちの様子
小みちは、本堂の外陣の一角の枡形に区切られた座で、だまって聴聞している
…相変わらず酷似しています。
416:無名草子さん
13/02/14 16:01:39.31
先に言われてしまいましたが、「鷺森」とは、歌山市鷺ノ森にある本願寺鷺森別院のことです。
URLリンク(pds.exblog.jp)
柱の向こうの奥まった部分が内陣、手前の参拝者が座るところが外陣。
URLリンク(pds.exblog.jp)
417:無名草子さん
13/02/14 16:04:04.69
「宗教」や「絶対」について分かりやすく解説されている。
それに溶け込めない孫市の気分もよくわかる。
大多数の日本人の気分でもある。
418:無名草子さん
13/02/14 16:06:08.45
落語の高座の由来が、よくわかりました。
419:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/14 16:50:47.88
第40章 信長狙撃
元亀2年(1571)5月の第一次長島攻撃のところで時間が止まっていました。
この章は「年が暮れ、年が明けた」の文章で始まりますが、
年が明けたら天正2年(1574)になっていますので注意してください。
この章で語られるのは、前半が天正2年(1574)7月の第三次長島侵攻。
後半が、天正3年(1575)4月の高屋城・新堀城の戦いです。
420:無名草子さん
13/02/14 17:26:56.68
本文にあるとおりなので、付け加えて説明することもないのですが、
天正2年(1574)の第三次長島侵攻が、有名なジェノサイドのあった長島一向一揆最後の戦いです。
長島城と中江城の位置は、下の地図で確認してください。
[地図]URLリンク(www.hb.pei.jp)
421:無名草子さん
13/02/14 17:33:34.48
天正3年(1575)4月の高屋城・新堀城の戦いは、大きなくくりでいうと、
第二次石山合戦です。主たる戦場は本願寺ではなかったですが。
本願寺側の主要人物の三好康長は、三好笑巌入道の名前のほうが有名ですね。
422:無名草子さん
13/02/14 17:40:23.95
本文にも述べられていますが、遠里小野は日本で初めて菜種油を生産したことで知られています。
古代はハシバミ油の生産で知られており、朝廷が神事で用いる灯明は、すべて遠里小野で生産された油でした。
その後、「国盗り物語」で有名な山崎が荏胡麻油の生産で遠里小野の油を凌駕しました。
菜種油の生産開始により、再度、遠里小野が山崎を凌駕したのです。
リベンジ成功の安倍首相みたいです。
423:無名草子さん
13/02/14 17:42:25.18
十河市左衛門は、おそらくオリジナル・キャラです。
その兄と書かれている新堀城主・十河因幡守は、十河一行で実在した人物です。
424:無名草子さん
13/02/14 17:45:44.31
新堀城は、即席の砦のようなものだろうな。環濠集落の中の砦だろう。
URLリンク(www.geocities.jp)
425:無名草子さん
13/02/14 17:52:20.94
「榛の林に囲まれた戸数二十軒ほどの部落」という叙述があるが、この榛の実が>>422のハシバミである。
この実を絞って油を造るのであるが、この時期には、すでに菜種油の生産が始まっている。
葉っぱ
URLリンク(www.westatic.com)
実の袋
URLリンク(www.westatic.com)
426:無名草子さん
13/02/14 17:56:14.46
>>425
住吉大社に献納する燈油は、古代からのハシバミ油を使っていたのでしょうね。
427:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/14 18:36:32.38
第41章 織田軍退却
遠里小野における信長狙撃の話の続きから、天正4年の安土城における紀州征伐の決定、
天正5年正月の紀州征伐の開始へと、物語は一気に佳境に入ります。
428:無名草子さん
13/02/14 18:39:53.95
>>421
三好笑巌は天正13年(1585)あたりまで史料に名前が出てくるが、
十河因幡守一行は、新堀城の戦いで戦死しているな。
429:無名草子さん
13/02/14 18:43:01.00
孫市が石山本願寺で与えられた屋敷は、この章では「二ノ丸の雑賀屋敷」となっているが、
32章の「合戦」では「西丸館」ということになっている。
430:無名草子さん
13/02/14 18:46:33.81
で、萩姫はその後どうなったの?
431:無名草子さん
13/02/14 18:55:51.83
>信長は、築城早々の近江の安土城にいる。
安土城の築城開始は天正4年(1576)正月で間違いないが、
信長が安土城へ移転したのは、3年後の天正7年(1579)5月である。
理由は、建築中の城には住めないからである。
432:無名草子さん
13/02/14 19:11:29.69
>紀州雑賀党の同盟軍である同国根来衆五千を織田方に寝返らせ
根来衆は元々織田方である。このことは本書の第16章「雑賀へ」に書かれている。
天正4年(1576)5月頃から織田方の切り崩し工作が始まっているが、切り崩しの対象は、
雑賀衆であった。翌天正5年2月までに、雑賀五組のうち
社家郷(宮郷)・中郷・南郷のいわゆる雑賀三組が寝返っている。
433:無名草子さん
13/02/14 19:13:13.21
>>432
“ぽるとがる様”の統率力が疑わしいですね>萩姫
434:無名草子さん
13/02/14 19:16:26.08
雑賀攻めのため京入りした信長が宿所にしたのが妙覚寺。
妙覚寺といえば、知恵の法蓮坊が思い出されるな。
URLリンク(www5e.biglobe.ne.jp)
435:無名草子さん
13/02/14 19:18:28.63
根来衆の大将の杉之坊とは、津田監物の次男の杉之坊照算のことである。
くどいようだが、元々織田方である。
436:無名草子さん
13/02/14 19:26:40.13
妙覚寺の次に信長が宿所とした若江城は、元は三好義継の居城であった。
三好義継は信長に謀反した将軍足利義昭を匿ったため、
織田軍の佐久間信盛に攻撃され、天正元年(1573)11月に同城で自害した。
最後の当主の自害によって、事実上、阿波三好家は滅亡した。
URLリンク(img5.blogs.yahoo.co.jp)
437:無名草子さん
13/02/14 19:31:43.17
北畠信雄(織田信雄)、織田上野守(織田信包)、神戸三七(織田信孝)が大将のように書いているが、
彼ら三名は伊勢の軍勢の大将である。
近江兵を率いる信長、美濃・尾張の兵を率いる嫡男・織田信忠も参戦していることをお忘れなく。
438:無名草子さん
13/02/14 19:35:43.07
>本城は、孫市の城のある弥勒寺山
孫市の本城は雑賀城である。
弥勒寺山は織田軍の紀州征伐に備えて、急造された砦である。
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
439:無名草子さん
13/02/14 19:37:47.17
―┼‐ ノ / | --ヒ_/ / \ヽヽ ー―''7
`」 ┼, 二Z二 レ / /´レ' \ ―7 ̄} | ー-、 /
(__ (|フ) (__ノ _ノ ∨` ノ / / _ノ \_
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─┼─ | \ レ /  ̄Tー / ノ -─
(二フヽ \/ _ノ (二フ\ ヽ_ノ / 、__
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||真|| /⌒彡
_ ||露|| /⌒\ /冫、 ) ・・・・・・。
\ || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ `./⌒ i ` /ゝ _,,..,,,,_
||\`~~´ (キムチ) \( > ('\\ ./ ,' 3 `ヽーっ ・・・・・・。
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( 'A) ・・・。 〃∩ ∧_∧ <⌒/ヽ___
/(ヘ)ヘ ⊂⌒( ・ω・) ・・・。 <_/____/ zzzz・・・
`ヽ_っ⌒/⌒c
440:無名草子さん
13/02/14 22:40:17.15
(どうも暗いのう)
善住坊は、鉄砲を肩からおろした。
のそのそと前進した。
「善住坊殿。狙うのは孫市じゃ。お間違えなきよう」
「なにを申されまするか、萩姫様。仏敵信長を倒すことこそ、弥陀の本願。おたわむれを申されてはなりませぬぞ」
善住坊は、ふたたび銃を構えた。
「戯れではない。孫市を殺したら、紀州にとって返し、鷺森の小みち殿を殺していただきます」
「なんと……」
441:無名草子さん
13/02/14 22:56:35.32
>>430
最後のほうまでページをパラパラとめくってみたけど、
もう萩姫のハの字も出てこない。
442:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/15 13:41:10.71
第42章 雑賀海賊
信長の紀州征伐に織田の鉄張船が来るか来ないかを、孫市と松田与六が議論しています。
孫市は「鉄張船は来ない」と言っています。
来るわけがありません。鉄張船が登場した第二次木津川口の海戦は、
この物語の翌年、天正6年だからです。
443:無名草子さん
13/02/15 13:48:40.97
この章を時系列で整理しておく
第一次木津川口の海戦…天正4年7月13日
物語…天正5年正月
第二次木津川口の海戦…天正6年(1578)6月26日
なお、本文で述べられている堺で公卿に鉄張船を見せびらかした話は、
第二次海戦と第三次海戦の間の話である。
第三次木津川口の海戦…天正6年(1578)11月6日
444:無名草子さん
13/02/15 13:52:03.61
>>443
同じ天正6年に行われた第二次海戦と第三次海戦は、第二次海戦として一くくりにする
分類法が一般的である。
445:無名草子さん
13/02/15 13:57:51.79
紀州東照宮の和歌祭
URLリンク(img5.blogs.yahoo.co.jp)
傾いてますな
URLリンク(img5.blogs.yahoo.co.jp)
海上では御関船を浮かべて行われてきた和歌祭も 御関船がなくなり、陸上での渡御だけになってしまいました。
URLリンク(img5.blogs.yahoo.co.jp)
446:無名草子さん
13/02/15 14:02:08.46
法専坊信照役の本郷功次郎さんが、お亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。
【訃報】俳優の本郷功次郎さん死去 74歳 ドラマ『特撮最前線』など
スレリンク(newsplus板)l50
447:無名草子さん
13/02/15 14:03:42.37
>>446
本郷功次郎さんといえば、『堂島』だな。米相場の話だったな。
448:無名草子さん
13/02/15 14:43:12.10
雑賀水軍の大将・松田与六は、おそらくオリジナル。大河ドラマ「国盗り物語」では、
生井健夫がやっていた。
URLリンク(img.news.goo.ne.jp)
449:無名草子さん
13/02/15 14:54:57.71
第一次木津川口の戦い(天正4年7月)で雑賀水軍を勝利に導いた焙烙火矢。
炭団(たどん)にしか見えないが、これでいいのか?
URLリンク(v-roman-v.img.jugem.jp)
450:無名草子さん
13/02/15 14:58:10.37
第二次木津川口の戦い(天正6年6月)では、毛利水軍が帰路についていたため、
“紀州”淡輪の海賊とともに戦ったとあるが、“泉州”淡輪ではあるまいか?
451:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/15 17:53:32.25
第43章 百雷
天正5年(1577)2月。紀州雑賀征伐は開戦間近です。
前半は堺で藤吉郎と再会した孫市、後半は京都妙覚寺の信長と根来衆です。
452:無名草子さん
13/02/15 17:55:37.49
環濠都市・堺
町を囲う環濠は幅が10メートルを超えるもので、二重に巡るところもあった。
URLリンク(www.city.sakai.lg.jp)
URLリンク(www.city.sakai.lg.jp)
453:無名草子さん
13/02/15 18:05:13.74
(嫉いてくれているのか)
小みちの小さな変化といっていい。
孫市は、ぱちん、と小みちのほおを指ではじき、
「そなたにかぎってそのような妬心はないと思うていた」
と虫のいいことをいった。
ところがここに、人目もはばからず昼間からいちゃつく孫市と小みちの姿を、物蔭から盗み見ていた者がある。
萩姫である。
「飛び加藤。そなたの吹き矢で、あの憎くっき両名を仕留めてたもれ」
454:無名草子さん
13/02/15 18:07:29.32
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{ ! _,, -ェェュ、 |
ィ彡三ミヽ `ヽ ,ィハミミミミミミミミミヽ、|
彡'⌒ヾミヽ `ー /ililハilミilミliliミliliミliliミ|
ヾ、 /iiiiイ!ヾヾミ、ミニ=ー-ミ|
_ `ー―' i!ハ:.:.\\_::::::::::::::/:.| 『尻啖え孫市』は
彡三ミミヽ i! ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠|
彡' ヾ、 _ノ i!::: ̄二ー:: : ::::ソ ・ ,| 萩姫に
`ー ' {ヘラ' ・_>シ;テツ"''''"|
,ィ彡三ニミヽ __ノ ヽヘ`" 彡' 〈 | 監視されて
彡' ` ̄ `\ ー-=ェっ |
_ __ ノ {ミ;ヽ、 ⌒ | います
,ィ彡'  ̄ ヾミミミミト-- ' |
ミ三彡' /⌒ / ̄ ̄ | : ::::::::::|
ィニニ=- ' / i `ー-(二つ
,ィ彡' { ミi (二⊃
// / l ミii ト、二)
彡' __,ノ | ミソ :..`ト-'
/ | ミ{ :.:.:..:|
ノ / ヾ\i、 :.:.:.:.:|
ィニ=-- '" / ヾヾiiヽ、 :.:.:.:.::::|
/ / `/ ̄ ̄7ハヾヾ : .:.:.|
ノ _/ / / |:. :.:.:.:.:.:.:|
455:無名草子さん
13/02/15 18:13:27.84
津田監物算長と、その子・杉之坊照算については、>>435で述べた。
456:無名草子さん
13/02/15 18:20:26.49
岩室坊清祐は、ずっと本願寺のために闘っていたよな。裏切ったの?
457:無名草子さん
13/02/15 18:24:10.25
“大納言坊某”は、根来寺熊取大納言坊のこと。小佐次盛重である。
のちに幕臣に取り立てられている。その中屋敷。
URLリンク(img5.blogs.yahoo.co.jp)
458:無名草子さん
13/02/15 18:29:47.86
出原右京の名前は、天正13年(1585)の羽柴秀吉の根来攻めの際に出てくる。
貝塚市橋本にあった積善寺城に、出原右京を大将として9500名の根来衆が立て籠ったといわれており、
秀吉方の攻撃にも落城せず、最後はト半斎了珍(>>394の“ぼっかんさん”)の仲介により和談開城した。
459:無名草子さん
13/02/16 05:24:18.70
サンスター・スパイメモの“水に溶ける紙”は、
スパイ(忍者)がどういう状況に置かれたときに使うものなんですか?
司馬ファンなら知っていると思ってここで質問しました。
460:無名草子さん
13/02/16 05:43:41.74
>>459
おそらくスパイ大作戦の「このテープは自動的に消滅する」に影響された玩具だと思う。
仲間のスパイどうしの連絡は、その痕跡を残してはならないという考えが基礎にある。
461:無名草子さん
13/02/16 05:51:38.10
>>460
追跡シールは仲間どうしの連絡に使うシールであるが、
水に溶けないので、君の考えは間違いだと思う。
462:無名草子さん
13/02/16 06:19:16.49
>>459
よくできた商品だし、よくできたCMだ。
子供が何に憧れるかをしっかり捉えている。
急坂を滑り降りるアクションは、子供が大好きだよな。
洗濯する母親は怒るけど。
いまのマスコミは視聴者の気持ちを掴むのが下手だよね。
463:無名草子さん
13/02/16 19:25:20.41
紀州征伐は次回ぐらいから始まるのかな?
464:無名草子さん
13/02/17 05:27:34.23
>>459
女子用の姉妹商品が“ないしょメモ”だ。
敵に知られてはならない秘密のメモを残さないため、
メモの内容を頭に入れたら、プロスパイはメモを水に溶かしたのだ。
465:無名草子さん
13/02/17 05:37:06.57
水に溶ける紙は10枚なかったような気がする。5~6枚だったかなあ。
水に溶かしてばかりいると、すぐになくなってまた150円(定価)が必要になる。
スパイは経費がかかるよな。
466:無名草子さん
13/02/18 10:17:28.72
>>463
次回は上杉謙信の話だな。
467:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/18 17:58:36.66
第44章 形勢
上杉謙信上洛計画を中心とした、本願寺・毛利氏による織田包囲網の話です。
468:無名草子さん
13/02/18 18:38:22.13
上杉謙信は、毘沙門天だけでなく摩利支天にも祈っていたのか?
469:無名草子さん
13/02/18 18:43:13.92
上杉軍と織田軍の加賀における戦いは、手取川の戦いである。
「上杉家の伝説」と書かれている部分は、すべて手取川の戦いに関する話で、
天正5年の紀州征伐よりも後の同年9月の話である。
470:無名草子さん
13/02/19 17:05:39.14
鬼小島弥太郎の“鬼”は愛称。本名は、小島弥太郎である。
上杉氏の軍役帳や名簿に記載されておらず、実在したかどうかは疑わしい。
471:無名草子さん
13/02/19 17:09:46.85
越前金津は福井市の北方。現在は、福井県あわら市市姫となっている。
URLリンク(www.hb.pei.jp)
URLリンク(www.hb.pei.jp)
472:無名草子さん
13/02/19 17:14:01.38
丸岡城は、福井県坂井市丸岡町霞にあった城である。
天正4年(1576)、柴田勝家の甥である勝豊により築城されたできたての城である。
URLリンク(www.geocities.jp)
URLリンク(www.geocities.jp)
473:無名草子さん
13/02/19 17:19:32.94
司馬さんの書き方だと、信長が謙信に狩野永徳の「洛中洛外図」を贈ったのは、
手取川の戦いの前の外交交渉の経緯の中でのことのように読める。
そうではなく、天正2年に贈ったという説が有力である。
474:無名草子さん
13/02/19 17:27:59.91
播州の別所氏については、『播磨灘物語』に詳しい。
475:無名草子さん
13/02/19 23:27:39.11
>>468
摩利支天に祈っていたのは、山本勘助だろう。ふつー。
476:無名草子さん
13/02/20 10:24:00.83
何年もいる荒らしうぜー
写真はってるのと聞いても居ない解説するおめーだ
477:無名草子さん
13/02/20 18:51:47.03
>>474
紀州征伐では別所長治は織田方として雑賀衆と闘っているんだが、
この小説では、織田包囲網の一翼をなしているな。
478:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/20 19:14:34.40
第45章 大寄せ
天正5年2月の時点で足踏みしている『尻啖え孫市』。いつになったら紀州征伐が始まることやら。
479:無名草子さん
13/02/20 19:16:41.24
弥勒山寺山は、41章「「織田軍退却」では弥勒寺山になっていた。
弥勒山寺山という呼び方は珍しいが、その真偽は筆者にはわからない。
480:無名草子さん
13/02/20 19:18:51.81
>>437
織田信忠の名前は、45章の「大寄せ」に出てくるよ。
481:無名草子さん
13/02/20 19:21:16.34
第三隊の別所小三郎とは別所長治のこと。
別所孫右衛門とは、叔父の別所重棟(重宗)のこと。
『播磨灘物語』では、そのようになっている。
482:無名草子さん
13/02/20 19:23:41.32
“鼻毛をのばして”は「鼻の下を伸ばす」の間違いかと思っていたら、
女に甘く、でれでれしている様を、そのように呼ぶらしい。
初めて聞いたががウソではない。
483:無名草子さん
13/02/20 19:26:20.07
島本右衛門大夫の本拠である名草郡狐島は、現在は和歌山市内で、
狐島という地名はそのまま残っている。狐島に覚円寺もある。
484:無名草子さん
13/02/20 19:28:46.10
孫市が奉納した法螺貝と、矢ノ宮神社。
URLリンク(blog-imgs-1-origin.fc2.com)
URLリンク(www.yumemusubi.com)
URLリンク(www.yumemusubi.com)
URLリンク(www.yumemusubi.com)
485:無名草子さん
13/02/20 19:31:08.08
雑賀孫一郎[豊若丸]を産んだションベン娘と、「見えるぞよ、見えるぞよ」は、もう飽きたな。
486:尻啖え孫市 ◆dlXpfTmI/Y
13/02/21 15:22:02.09
第46章 鉄砲合戦
天正5年(1577)2月。紀州攻め開戦です。
487:無名草子さん
13/02/21 15:24:17.49
雑賀河畔(和歌川)の地名・小雑賀は、現在も和歌山市内に町名として残っている。
488:無名草子さん
13/02/21 15:29:59.35
紀見峠といえば、『風神の門』で、才蔵とお国と耳次が紀見峠を越えて真田幸村に会いにゆくシーンを思い出すな。
489:無名草子さん
13/02/21 15:32:06.83
>>488
おまえだけだよ。そんなん、名場面でも何でもないだろう。
九度山への行程に紀見峠があったというだけのことだ。
490:無名草子さん
13/02/21 15:36:03.52
>>432
第46章で孫市に撃ち殺される杉之坊陽俊などは、この年の2月2日に雑賀の三緘衆(雑賀三組)
とともに織田方に寝返った根来衆だよ。
491:無名草子さん
13/02/21 15:55:14.76
>>490
どっちでもいいだろう。この小説に裏切り者と書いてないのらな、
杉之坊陽俊は裏切り者ではないと思って読めばいいだろう。
492:無名草子さん
13/02/23 18:45:01.43
最近は一日おきにやるんだな。
493:無名草子さん
13/02/23 21:22:09.84
数ヶ月ぶりに来てみれば、
スレを自分の日記に使ってる馬鹿がまだいるんだ・・・
494:無名草子さん
13/02/24 09:12:24.86
作品に登場する地名の地図や写真は大いに役立つ。
本を片手にこのスレを覗いていると、物語の世界が拡大されるよ。
495:無名草子さん
13/02/24 18:22:06.55
>>494
スレタイが「あれこれ語る」なのに一つの作品を集中して語るのはスレタイ違反じゃないか?
496:無名草子さん
13/02/24 18:34:29.18
別スレ立てたほうがいいんじゃないのか?
497:無名草子さん
13/02/24 20:33:29.07
よければ俺が立てようか?
スレタイは「司馬遼太郎 Part1」でおk?
498:無名草子さん
13/02/24 21:07:54.16
どちらがどちらになるんや?
499:無名草子さん
13/02/24 21:35:23.38
>>497
とりあえず『孫位置』はこのスレで終わらせたい。あと数章なので。
500:無名草子さん
13/02/24 21:54:26.02
新スレは ◆dlXpfTmI/Y 専用のスレでいいの?
ちゃんと移ってくれるんだろうね?
501:無名草子さん
13/02/24 22:04:14.46
>>500
移るけど、月末多忙なので、孫市が終了するまでに一週間以上かかるからまだいいよ。孫市が終わってからで。
502:無名草子さん
13/02/24 22:11:11.54
あいよ、じゃあそれが終わってから「司馬遼太郎 Part1」を立てます
503:無名草子さん
13/02/24 22:14:25.74
>>502
そのときは、よろしくm(_ _)m
504:無名草子さん
13/02/26 19:15:04.41
尻臭い孫市
505:無名草子さん
13/02/26 19:36:56.21
寧々がでていた頃が懐かしい。
506:無名草子さん
13/02/28 00:07:36.53
司馬遼太郎さんゆかり 小阪・八戸ノ里で食べ歩き
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
東大阪市小阪、八戸ノ里周辺の飲食店48店が3月3日、同地区で初となる食のイベント「バル」を開く。
普段はライバル同士の商店主が、地元ゆかりの作家・司馬遼太郎さんの愛した花にちなみ、「なのはなバル」と名付け、力を合わせる。
関係者は「成功させて、年1回の恒例行事にしたい」と意気込んでいる。
「バル」はスペイン語で、気軽に飲食を楽しめる居酒屋やカフェを指す言葉。
昨年12月、20~40歳代の若手、2代目店主ら6人が、全国各地のバルの盛況を見て、「東大阪でも」と企画した。
イベントで地元飲食店を住民にアピールする一方、店同士の横のつながりも深めるのが狙い。
カフェや洋食屋、居酒屋など48店で実行委をつくり、菜の花の咲くこの時期に、町を活性化させる行事にする考えだ。
5枚つづりのチケット(前売り3000円、当日3500円)を買い、店でチケット1枚を出すと、ドリンクやおすすめ料理など通常よりお得なセットメニューが楽しめる。
当日にチケットが余っても、3月29日まで一部を除く協力店で、金券(1枚500円)として使える。
呼びかけ人の一人で、実行委代表の池田佳奈さん(30)は「今回知り合った店主らを中心に、まちを盛り上げるイベントを、さらに打ち出したい」と話している。
チケットは1000冊限定。前売りが完売すると当日券は発売されない。各店の実施時間やメニューなどは、ホームページ(http://www.nanohanabar.jp/)で確認できる。
問い合わせは、実行委事務局(090・6064・8709)へ。
(2013年2月19日 読売新聞)