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『吉本隆明さん魔法少女を語る』
「人間が素手から棒きれ、棒きれからてこへ、てこから機械へと移行するのは、身体の延長ともいうべき〈自然力〉が必然的に発展していく過程であり、これを人為的に止めることなど考えられません」
「それと同じで〈自然力〉の延長である魔法少女の相転移エネルギーも、たとえ現象的にさやかが魔女になるのを止めることができたとしても、宇宙のエントロピー増大という問題が解決しない限りは、そのコアの部分は誰にも止められないと思うんです」
「ただマルクスの技術観からすれば、〈自然力〉の延長が次の段階、たとえば〈円環の理〉へと移行することにより、相転移エネルギーの使用をやめる、そういうことはあり得るとは思います」
「それ以外の考えは人類が裸で洞窟に住んでいればそれでよしというような、倫理的反動でしかないと言えるでしょう」