12/07/11 00:50:10.45
>>609
「ケヶ問題」や「行頭字下げ問題」に類する問題は
「プロジェクト・グーテンバーグの Distributed Proofreaders のなかでは
決して起きないこと」だそうです。
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青空文庫の奇怪な規則
青空文庫は日本語書籍をテキスト形式に電子化するいろいろなルールをもうけています。
いわゆる青空文庫形式というやつですね。これが最善の形式とはとても思えないけれども、
一応スタンダードな形として日本では通用しているようです。
しかしそのルールのなかに一つ、実に奇怪な条項が交じっています。原文に「一ケ月」とあった場合は、それを「一ヶ月」とテキスト表記するべし、というものです。大きな「ケ」で印刷されていても小さな「ヶ」に直さなければならない。え?どうして?と思いませんか。
さらに困惑させられるのは、なぜそのようなルールが出来たのか、理由が全く明らかにされていないという点です。この問題は校正者が何度も議論の対象にしているようなのですが、そのルールを作った人、責任者がまったく応答しない。
こんなことはわがプロジェクト・グーテンバーグの Distributed Proofreaders のなかでは決して起きないことです。校正者の質問・疑問には必ず丁寧な解答があり、その質問・疑問が重要である場合は、校正の手引きなどの改訂にきっと反映されるものです。
わたしは去年の秋頃、青空文庫の校正もやってみようと思い立ったのですが、
すぐにこのような組織の閉鎖的体質を知り、やめることにしました。
(中略)
わたしはとても「ケ」を「ヶ」に換えて平然とはしていられない。
ちなみにプロジェクト・グーテンバーグの校正チームは原作の字形を徹底して維持します。
その手引き書に書いてあるように「われわれは校正者であって、編集者ではないのだから」です。
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電子書籍、ヴォーカロイド、そしてコンピュータ将棋 青空文庫の奇怪な規則
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