12/06/26 22:51:12.77
>>513
が、「芝野さんは、元々「ケヶ問題」に答えを出そうとはしていないようですね。
単にGoogleでの使用例の数を調査して、ケとヶとどちらが多いかを発表しただけのようです。」
というので、講演記録で確かめてみた。
URLリンク(www.aozora.gr.jp)
ポイントだけ。話があっちこっちするので、多少整理したが、内容はねじ曲げていない。
URLリンク(d3f8by99rz3oqv.cloudfront.net)
「姉ケ崎」市は、大書きの「ケ」にすると決めているかもしれない。
けれど私の授業で、「姉ケ崎」と書かれた答案に×をつけたとしても、それは完全にフェアーだと思う。
「あねけさき」なんて、あなたは間違えているでしょうと。
青空文庫が「読む」ということを大事にして、「こかが」と読むものを「ヶ」で入力するという校正規則を決めていることは大事。
青空文庫が「ヶ」問題をもつことに、シンパシーを感じる。
ただし、それが完全に合理的かというと、やや疑問があって、「ケ」を用いて「か」とか「こ」とか読むことが、ラ抜き言葉のように、社会的に認められているのであれば、問題は別になってくる。
では、実際の用例ではどうか。
せめて2対1くらいになっているのであれば、認知されていると言えるように思う。
統計をとる前は、6対4くらいまできているのではないかと考えていた。
ところが実際に集計してみると、「ケ」は、典型的な間違いの出現頻度におさまっていた。
字をみれば、入れられると思ってしまうことがある。
それでは、テキスト化はできない。
漢字はちゃんと、読んで書け。文字コードは、読まないとダメ。校正基準は、ちゃんと考えて作らないといけない。
日本語の文脈を読んで、どのコードで入力するか判断する。
多くの人が作業するのであれば、そうした基準を作りなさい。
そうしないと必ず失敗する。