青空文庫 7.5棚目at BOOKS
青空文庫 7.5棚目 - 暇つぶし2ch172:無名草子さん
12/04/27 22:25:10.37
まず、コードの前に、文字の話を。
ケのような形の字には、漢字とカタカナがある。
漢字は、こかがと読み、大きくも小さくもつくられる。サイズで意味、読みは変わらない。
カタカナの方は、けと読み、並のサイズのみ。

文字コードをつくる時、この実態を反映させる上では、漢字とカタカナに二つのコードポイントを設けて、例示字体としてともに、「ケ」を示せば良かった。
そして漢字の方には、フォントは、大きくも小さくもつくって良いと書いておく。あるいは、漢字の例示字体は、小さく「ヶ」のようにした上で、大も可と記載でも良い。

ところが1978年の規格制定時、JISは、片仮名に「ケ」「ヶ」の二つを置くというミスを犯した。
カタカナにしかこの形の字がないのなら、JISでは、こかがと読むものはコード化できないという解釈になりかねない。その後長く、この誤りは放置されたが、1997年の改訂時に、ようやく修正された。
「ヶ」は本来漢字であるのに、別のところに置いてしまったと解説で明記し、索引で、こと読むものはこっちだと示した。

本来はそのとき、カタカナの「ヶ」を廃止して、漢字に新しく同じ形の文字を追加すれば、誤解する人は生じなかったかもしれない。けれど、1997改訂は、収録文字を変更しないという原則をたてた上で、手を縛って進められたので、小書きカタカナケという名前が残った。

その一方で、原案委員会の委員長をはじめとする中核メンバーが編んだ『JIS漢字字典』の最初の版では、漢字は「ヶ」(5-86)に対応すると、誰にも誤読できないように示している。

そうした経緯です。


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