12/02/10 13:42:48.94 +J5wv6JK
>>402
「……また、今年もいないのね」
壁に背を預けてぽつりとそう呟く彼女。
校門をくぐり、桜のこぼれた学道を歩く新入生はもう途切れて久しい。
誰も来ない門を眺め、誰もいない道に憂い、寒さにかじかんだ手を溜息で暖める。
僕はそれを遠目に見つめた。未だ出て行けない不甲斐なさを呪う。次こそはと意気込む。けれど込み上げる切なさが、僕の頬を濡らした。
けっけっ、どこまでもリア充め。
12/02/10 13:42:48.94 +J5wv6JK
>>402
「……また、今年もいないのね」
壁に背を預けてぽつりとそう呟く彼女。
校門をくぐり、桜のこぼれた学道を歩く新入生はもう途切れて久しい。
誰も来ない門を眺め、誰もいない道に憂い、寒さにかじかんだ手を溜息で暖める。
僕はそれを遠目に見つめた。未だ出て行けない不甲斐なさを呪う。次こそはと意気込む。けれど込み上げる切なさが、僕の頬を濡らした。
けっけっ、どこまでもリア充め。