14/03/27 22:47:34.51 pzvYlt4j
本スレ54
本スレ56ですが
文末のバリエーションって読者にとっては、作者が気にするほど重要でもないと思うんですよ
まあでも、引き出しはないよりある方がいいという事でいくつか
まず、一般的な物として完了、断定形があります
「~た(~であった)」「~だ」「~る(~である)」なんてのですね
それと、例に挙げた中の推量、推察、それに伝聞
これは「~ようだ」「~だろう」「~らしい」とか、他にも「~かもしれない」とかです
そして反意、反語
「~ない」「~ぬ」など
多分、主だって使うのはこれぐらいの種類でしょうか
それにプラスして倒置や体言止めなんかも使えば、組み合わせるだけでかなりのバリエーションは出来ると思います
例えば
―例文1―
眠りから醒めた彼は、ゆっくりと上体を起こした。それから今一つ焦点の合わない瞳で辺りを見渡してみる。
そこは壁も、床も、天井までも真っ白い、ただただ真っ白い部屋だった。
窓はなく、蛍光灯が無機質な明かりを撒き散らしている、八畳ほどの部屋だ。
彼は立ち上がると、眉を潜めて首を傾げる。一体ここはどこなのか、それすら思い出せなかった。
だが、いつまで考えていても仕方ない。とにかく外へ出よう。彼はそう考え、そして愕然とした。
何故ならば、どういう訳かこの部屋にはドアがなかったのだ。
―ここまで―
正直、無理やり「たるたる文」にしたので不自然な箇所はあるかも知れません
あと思いつきで書き散らかしたので誤字脱字あったらごめんなさい
とにかく、これを少し膨らませて文末にバリエーションをつけると
―例文2―
眠りから醒めた彼は、ゆっくりと上体を起こした。
ここはどこだろう?
未だ焦点の合わない瞳を動かして、辺りを見渡してみる。だが、およそ彼の想像が及ばない場所に違いない。
なんせ白いのだ。壁も、床も、天井までも、ひたすらに白く染み一つない。おそらく広さは八畳ほどだろうか。窓もなく、蛍光灯の明かりだけが、無機質にその空間を照らしている。
世間のどれだけの人が、こんな部屋を見た事があるだろうか。おそらく大半、いや、ほとんどの者は見た事も聞いた事もないだろう。そんな不思議な部屋だった。
彼は立ち上がると、眉をひそめて首を傾げる。そうして記憶の断片を掻き集めるが、どうしてもそれらは繋がらない。
一体ここはどこなのか、いくら考えてもやはり思い出せないのである。
いつまで考えていても仕方ない。とにかく外へ出よう。
彼はそう考え、そしてその直後、愕然とする。
ない。
ないのである。
この部屋にはドアがどこにもないのだ。
―ここまで―
と、まあこれもバリエーションをぶちこむ為の無理やり感は否めませんけど、文末だけでなく改行なんかも合わせて使うと効果的かと
で、文章を成形する際に気をつけた方がいいのは、音節の心地良さだと思います
七五調とか、ありますよね?
あれって日本語の心地良い音節数で作られているので、だから俳句とか短歌とかリズムが気持ちいいんです
三三七拍子なんかもこの類いですよね
後は三・四・五or七―これは多分三・三・五or七からの派生じゃないかなと思うんですが―なんかも代表的な気持ちいい音節数かと
あの日あの時あの場所で、とか、ホームホーマーホーメスト、とかですが
逆にいえば違和感を利用してアクセントをつけたければ、二や四という音節でわざと切れば(例文2の最後から三行目の「ない。」とかですね)その後を効果的に見せる事も出来るかと
まあ文章表現って明らかな誤用とか以外は正解のない物ですから、異論もあるでしょうが、何かしら参考になれば幸いです