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甲状腺がんの疑い 福島県直ちに2次検査、初めて1人判定
河北新報 11月18日(日)6時10分配信
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べるため、
福島県が18歳以下の約36万人を対象に行っている甲状腺検査の1次検査で、
がんの疑いがあり「直ちに2次検査が必要」と初めて判定された子どもが1人いることが17日、関係者への取材で分かった。
18日に開かれる「県民健康管理調査」検討委員会で報告される。
調査を進めている福島県立医大は「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんの発見に最短で4年かかった」として、
放射線との因果関係は低いとみているが、血液や細胞を調べ、がんかどうか判断する。
1次検査による判定は、しこりの大きさなどを基に、軽い方から「A」「B」「C」があり、今回の1人は「C判定」。
9月の検討委では、緊急性は低いが念のため2次検査が必要という「B判定」だった1人が、甲状腺がんと判明したと報告された。
だが、がんの状態から「震災以前に発症していた疑いがある」として、原発事故の放射線との因果関係を否定している。
県立医大は「県内全ての子どもの検査という前例のない調査なので、早期発見の子は少なからず出る。
放射線との関係を丁寧に調べていく」としている。
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