12/04/13 03:20:57.20 JqiB2bEZ
生まれた頃、人が赤ん坊のときは、母親+赤ん坊=全世界。
そして最初は、赤ん坊から見て、母親と赤ん坊の境界がない。
赤ん坊は、自分の目や耳、頭や胴体の延長上に
母親の顔や体や手があるという風に感じていて
母親と自分の境界がなく感じられている。
自他の区別がない状態から、時間をかけて、後から境界に気づく形で、
母親が他者であることを知る。
成長するにつれて子どもの世界が広がる。
母親と赤ん坊の境界を徐々に感覚するようになる。
世界が拡大し、そこに父親が後から、おおむね最初から他者として登場し
三者関係、社会性のベースを作り始める。
さらに、そのほかの人、兄弟や近所の人や近所の子が加わって
だんだん、世界は大きくて境界だらけの複雑な環境になる。
以上は、定型発達の子について発達心理学が説明している。
一方ところが、発達障害の子の場合は成熟が遅いといわれている。
この世界の「広がり」も境界の「切り分け」もたいへんに遅いかあるいは微かかない。
個々の能力の発達の速度に凸凹があり、能力の統合も遅く、全般にバランス悪く
遅れて発達するし、したがって心理的なニーズも標準的な子どもより
ずっと後から、思いがけない後からやってくる。
標準的な子は、まだミルクの時代に身体的にも精神的にも肯定や受容をさんざん経験して堪能しているはずである。
その上、第一反抗期に反抗して→受容されるを繰り返し、自己肯定感や世界との関係を強化して基本的信頼感を内面に築く。
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