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私は丸平 大木平蔵さんのファンです。
私のお雛様は30余年前に母方の祖父が大木さんのところで買ってくれた猪山さんのお頭の
6番の親王飾りです、買ってもらった時は生後間もなくなのでその時の写真はありますが
当たり前の事ですが記憶などありません。
その後毎年お正月になるとお雛様の図柄の年賀状がうちに届いていました。
私が中学生の時に祖父が亡くなり相続の関係で家を売り引っ越すことになりました。
一旦借家に移り土地を探してそこに建てと言う予定で期間や行き先が未定の時に、
大丸からの帰りに大木さんの店をウインドウから覗くのが好きだったので覗いていると
今の7代目産が帰ってこられ、父母の顔をを覚えておられお雛様を納めに来られて
お飾りしていただいた時の事を話されました。
母が毎年年賀状を頂いているが引っ越すのと行き先や期間が決まっていない事を話すと
お雛様が傷んだらいけないのでその間お雛様を預かってくださるとのこと。
引っ越し前に取りに来てあずかって下さり引っ越し先に届けていただきました。
売ったら売りっぱなしではなく嫁いだ自分の娘のように接しておられたのを今でも
覚えています。
ここでは当代が先代よりもと言う書き込みを目にしますが、私の少し前の世代以降の者が
目にするお雛様の多くは先代の晩期の作品です。
先代は20歳代で当主となられ半世紀にも及ぶ時間をかけて磨き上げて来られた物で
まだ十数年の当代の技がそこまで至らないのは当然とも思います。