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「小学校塾教材に自虐史観 南京犠牲「十数万人」記述も」2009年7月7日、産経新聞
大手学習塾の栄光ゼミナール(本部・東京都渋谷区)の小学5年生の社会科
教材で、昭和12年の南京事件を「市民十数万人を虐殺(南京大虐殺)」と
記述するなど、自虐史観に偏ったものが使われていることが分かった。
塾の教材は教科書検定のようなチェックなしに使われており、識者らは
「子供が初めて学ぶ日本史が、日本を悪と強調する10年以上前の教科書の内容で、
それを丸暗記させられている」と警鐘を鳴らしている。栄光ゼミナールは、首都圏を
中心に318拠点で小中高校生向け教室を展開する。同社広報室によると、
中学受験指導コースで使われている「私国立中受験新演習小学5年社会下」で、
「1937年12月、首都南京を占領した日本軍は、市民十数万人を虐殺(南京大虐殺)し、
世界中から非難をあびました」との記述がある。千葉県内の教室では、講師が
「南京大虐殺」「強制連行」「集団自決」などを正答とする穴埋め問題のプリントを授業で使用。
プリントでは、終戦間際のソ連の対日宣戦布告を米英との協定に基づいて行われたとする一方、
日ソ中立条約違反だったことには触れない偏った内容となっている。同社は、
「教材は生徒の志望校合格を目的に、文部科学省が認定した教科書の内容を基に、
入試問題を参考に作成している。これらの変更がない限りは直ちに修正はしない」としている。しかし、
小学6年の社会科で登場する日本史で、現行教科書に「南京大虐殺」「強制連行」などの単語はない。
「十数万人」についても、文科省幹部の一人は「被害者数についてはさまざまな学説があり、
教科書なら検定意見の対象となる」と指摘。「中学入試で近現代史の出題は多くない。塾でここまで
詳細に教えようとしているのは、違和感を覚える」とも話す。