11/09/09 15:04:26.45 DSJORzx2
「現代はWebの発展によって、どんなテーマでも深く掘り下げていくことができますし、
それが若い世代の当然のニーズでもあるわけですが、日本のテレビはそうした環境変化に適合できないのが現実です」
産業としてのライフサイクルが成熟期を迎え、やがて衰退期に移行していくことが明確になった時、
一般の企業や業界においては、イノベーションを喚起することで「脱・成熟化」を断行し、
新しいライフサイクル曲線に乗り換えることで生き残りを図る。
そしてそのカギを握るのは、言うまでもなくイノベーティブな若い人材であり、それを育て生かしていく組織能力である。
しかし、日本のテレビ業界を現場で支える番組制作会社を取り巻く環境は、こうしたイノベーションを創発できるような状況にはなさそうだ。
「新卒(4大卒)を10人採用しても、入社式の時点で早くも7人に減っていたりします(笑)。
それが3カ月後には5人に減り、3年後には誰もいなくなっていたりするんですよ。
3年後でも全員残っている年次もありますから一概には言えないのですが、それにしても若い人材が
定着しにくい業界であることは間違いありません。仕事の大変さの割にギャラが少ないことや、
彼らにとっては第1希望であっただろう民放キー局との待遇の差が直接的な原因でしょう。
この業界は、本当に“好き”じゃないと続かないのです。一般に女子の方が長く続く傾向があります」(抜粋)