12/08/09 13:24:30.13
そもそもかつてインペリアル・ネイビーはロイヤル・ネイビーを師と仰ぎ目指すべき高みとしていた存在であるのは
言うまでも無い事であるが、今やロイヤル・ネイビーはインペリアル・ネイビーの打ち倒すべき敵であった。
凋落の途を辿る斜陽の王国ではあるが、裏を返せば、それは頂点を極めた存在である事の証明である。
侮るべき相手では絶対になかった。
実際、ロイヤル・ネイビーは今も世界の海を我が物顔で疾駆する海洋の覇者である事は疑いようも無い事実なのだ。
ナグモの心中には勝利に対する絶対の確信と強敵に絶対の不安の、互いに相容れない二つの感情が渦巻いていた。