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中国、レアアース輸出最低 日本向け急減、資源戦略裏目
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
中国が戦略資源と位置付けているレアアース(希土類)の輸出量が、最大の輸出先である日本の需要が急減したため
今年は1万トン前後と過去10年で最低水準に落ち込み輸出許可枠の約3万1千トンを大きく下回る見通しとなった。
レアアースはハイテク製品の製造に欠かせない材料だが、日本向けが2011年に前年比で34%減少し
今年はさらに下がる見込みとなった。
10年9月尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件を受け、中国当局が事実上の対日輸出規制を行ったことを教訓に
日本企業はレアアースが不要な製造技術やリサイクル技術を相次いで開発。調達先もオーストラリアなどに拡大し
対中依存度を急速に引き下げた。
中国は世界レアアース市場の90%以上を占めてきた。
中国税関統計によれば今年1~6月のレアアース輸出量は4908トンと前年同期比42・7%の減少。
通年輸出量は02年の5万9千トンから03年に7万4千トンに増えたのをピークに減少。
日本への対抗措置が響いて、11年には前年実績の半分以下の1万8千トンにとどまった。
また、一部のレアアースは供給過多となり、販売価格が半年で3分の1程度に下落したケースもある。
一方、世界貿易機関は8月、日米欧からの提訴を受けて中国のレアアース輸出規制問題の調査を始めることを決定している。