12/07/26 01:07:11.51 QCrQkAmt
多くの軍人や政治家,そして大手新聞社と,それに誘導された国民世論は,一刻も早い日米開戦を熱望する
「米国との戦い方」には,外交交渉から全面戦争に至るまで無限のヴァリエーションが存在している.
ところが,単純な言説を主張し続ける新聞の論調に誘導された軍部も政治家も国民世論も,
真の国益に資する熟成した議論を拒否し,全面戦争を主張し続け,最終的には開戦が決定される.
「米軍おそるるに足らず」と発言したある将校に対して,次のように冷静に問いただす.
「その根拠は?」そう問われた将校は,言葉に詰まる.それを見た山本五十六は,
「戦争について語る上で,その勝負について根拠の無い楽観論は許されません」,と冷静に窘(たしな)める
この山本五十六の台詞は,この将校に対してのみ発せられたものではない.
それは日本の国民の「愚かしさ」そのものに対して差し向けられたものだと解釈することができよう.
当然ながら開戦決定後は,山本五十六は日本の勝利に向けて邁進する.
しかし,圧倒的な戦力の相違故に,そして無根拠なままに楽観論を口にし続ける人々の度重なる愚かな判断故に,
戦局は悪化の一途を辿り,挙げ句に彼は戦死し,そして日本は敗戦を迎えることとなる.
以上は「山本五十六とTPP 日本人の愚かしさが日本を亡ぼす」
京都大学大学院教授 藤井聡氏WEBページの一部を引用したものだ。
日本人が陥りやすい性質は「雰囲気で動く、情緒で動く、熱し易く冷め易い、イジメに見られる残虐性」などだ。
これらがあの戦争では見事に現れたからこそ、当然の帰結を迎えたのだ。
戦争の原因と敗因を「山本五十六」に求めようとしているらしい多くの人々が存在し、このスレもその目的で作られている。
当時の新聞や人々の生活、当時の日本が置かれた国際情勢を知ろうとしている人がどれほどいるのか。
多くの山本批判スレを見たが誰もいない。皆、現在の価値基準で当時の物事を判断しようとしている。
開戦を決めたのは国民の世論でもある。そして真珠湾以降の連戦連勝に奢り、油断し、ミッドウエーでそれは発現した。
それはこの日本人の国民性からくる。国民は誰も自分達の愚かさを問わず、
自分達が死へ押しやった一人の男に全責任を押し付けて思考を停止し、平和な生活を楽しんでいる。