12/07/09 12:57:03.02
「海軍反省会」の3巻を拾い読みしてるんだが、
P.311辺りからの黛氏の発言とかを見てると、
海軍の砲戦術は、アウトレンジ中心にやりたかったのではなく、結果としてそうなった
みたいだな。こんな重要な基本方針が、教範類の明文化された規定ではなく、どうも
結果的にそうなったらしい、っていうのがなんというか…
以下、黛氏の発言。
「…アウトレンジするのは、遠距離射撃を訓練で撃つためにそういう事をやったので、
その距離で決戦をやるからやったんじゃない。それをなんか履き違えて、遠距離で
やるのが日本のお家芸だなんて思う人がいた。…」
以下、武蔵分隊長、大淀砲術長兼分隊長の鈴木孝一氏の発言
「…しかし平時の射撃、つまり遠大射撃、非常に遠い距離からの射撃を開始してやる
訓練がほとんどでございました。」
「今、お聞きしまして、我々も戦争にずっと参加したんでありますけれども、どうも遠大
距離から射撃を開始したという非難でございますけれども、これは別にアウトレンジを
意識しての、私は射撃開始では、多少はあったかもしれませんけれども、それよりか
平時、最大射撃から射撃を開始した。これの訓練が、無意識の間に戦闘の場面に出
てきたんじゃないかと、このように考えております」