12/04/03 11:52:53.78 dCGLTwwZ
◆問題
つまり、「人工衛星の領域への落下」は、現代においてよくある出来事であり、
大半のケースでは所有国の「落下警告」と該当国「注意喚起」で処理されている。
実際の所、ほとんどの場合それで十分完全確保ができる。
もちろん、日本上空は、日常的に各国の人工衛星、軍事用衛星が飛び交っていて、
それらは当然合法的な存在だ。
今回の北朝鮮のケースでは、アメリカは「脅威発言」にとどまるのに対し、
なぜ日本が政府の「破壊措置」まで出したのだろうか?
できる・できないの問題以前に、軍事力の行使という極めて重要な問題への認識が欠けていると思う。
◆個人的感想
自分の印象では、これは「政府の弱さ」を露呈している。
弱い政府、弱い国民ほど、ヒステリックになりやすく、ストレスに弱い。
冷製に対処すれば国益を損なわないのに、自信が無いと無意味な過剰反応を示しやすい。
アメリカの対北対策は、大統領選が近いので「和平」の線で得点を稼ぎたいため、
過激な反応をするはずが無く、日本の行動にあきれている。
中国は日本の防衛情報が獲得でき、かつ日米の離反は利益になる。
韓国は日本の軍事行動すべてを嫌うから、北・同胞意識が高まり、対日反感が強まる。
北は、最終的にはアメリカの援助を受けられるので、話題作りに成功しめりっとがある。
結局損をするのは日本で、他国は得をする。
問題は日本の「口実」があまりに貧弱であること。
また、最大の問題は国際情勢を理解していないことだ。
日本国内では、「アメリカ(と世界)は、日本の味方で、北はワルモノ」と思っているが、
その程度の認識で軍事力を発動するのは、おそろしく軽率な決断だと思う。
軍事的にも政治的にも無意味な決定だ。