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別宮暖朗著 軍事のイロハ 166頁より
レーニンの戦争の背後には国際金融家がいるという陰謀史観は、ヒトラーには説得力があるものに
映りました。なぜならば、ヒトラーは国際金融家とユダヤ人を重ね合わせたのです。当時、ドイツ
が敗北した理由として「背中からの一刺し」だという説が騙られていました。野戦軍が敗北したの
ではなく、背中、すなわち銃後に居た政治家や資本家が、連合国に勝手に降伏し、ドイツを敗北に
追いやったという考え方です。
人々は、ヨーロッパ最強であったはずのドイツ軍がなぜ敗北したか納得できず、ユダヤ人に敗戦
のスケープゴートを見つけだしました。