11/12/24 15:02:22.25
>>936の続き
まあ、仮にアメリカがそんなもの作っても、ソ連は核弾頭の標的をすべて都市に変えればいい話で、5000発のミサイルが発射され、それが
すべて単弾頭だったとして、そしてSDIが99.%の弾頭を打ち落とすのに成功したとしても、50発はアメリカの大都市に降り注ぐ計算になるわけで
重複して二発浴びる都市が出たとしても、34都市が壊滅。間違いなくアメリカは再起不能の大損害をこうむるわけだから、無意味でばかげている。
本書内ではシステムの細かい技術的要素なんかは扱われてはいない(批判派の科学者の、今からみれば真っ当な論の紹介が主である)が
記憶が正しければ、SDIシステムが完成する予定は2020年以降だったはずで、ソ連が崩壊しなければこんなものに延々とアメリカの納税者は
金をつぎ込んでいたのかもしれないと考えると、馬鹿馬鹿しさは倍増する。一部にはSDIはソ連に対抗戦略をとらせて、国力を消耗させる
レーガンの狡猾な戦略だったという評価もあるようだが、本書によるかぎり、ただ単に愚かさゆえに進められた愚行としかとれない。