軍事板書籍・書評スレ42at ARMY
軍事板書籍・書評スレ42 - 暇つぶし2ch884:名無し三等兵
11/12/23 00:24:46.93
>>883
その本書店で立ち読みしたけど、コンパクトによくまとまっていて文章も平易で読みやすい反面、
毎度のことながら、今回も参照した文献や史料名が、本文にも巻末にも一切明記されてなかった。

885:名無し三等兵
11/12/23 00:30:09.85
>>884
光人社てあまり買ったこと無いんだが、そういう出版社なの?
それとも載せないのは作者?

886:名無し三等兵
11/12/23 00:32:15.48
>>885
本によっては参考文献リストが付いてるので、著者によりけりかと。

887:名無し三等兵
11/12/23 00:34:10.30
>>885
光人社あまり買った事がないってかなり珍しい人だな。

現用オンリーとかだとそうなるのかな。

888:名無し三等兵
11/12/23 00:34:44.64
>>886
なるほどねぇ…ありがとー
載ってないなら何か買う気失せてきた…

889:名無し三等兵
11/12/23 00:37:10.61
広田厚司さんのNF文庫書下ろし作品は、ほとんどが参考文献リストを
載せてないんだよな。

890:名無し三等兵
11/12/23 00:39:46.00
日本の軍事著作は、終戦時に個人所蔵した史資料をチビチビ小出ししながら
「専門家」として君臨した一派が、その情報を独占して一切出典を明示しな
かったという悪しき習慣が今だ尾を引いているんだな。
学会の執筆要項とは無縁の著作文化なので、善悪は判断できませんけど。

891:名無し三等兵
11/12/23 00:41:20.68
>>887
俺の場合は主に独ソの地上戦の本を買うから
学研とかに行っちゃうんだよね
あと昔ドイツの駄作兵器傑作兵器という本や
日本陸軍の駄作兵器傑作兵器という本買って読んでから内容が微妙で何だかなぁ…みたいになってしまって

892:名無し三等兵
11/12/23 00:41:49.04
なんだ、同じ人が何度も同じ事書いてるだけか。一度書けばわかるからもういいよ。
ここでグチった所で突然参考文献のせるようにもならないだろうし。

893:名無し三等兵
11/12/23 00:44:02.20
参考文献って書けない事だってあるよ。
どの本とは言わないが、ある分野で決定版になってる(実際そうなのだが)本があるが
当事者達の3冊の本を上手にミックスしただけだし。

894:名無し三等兵
11/12/23 00:46:33.29
>>886
大内さんはびっしり参考文献載せてるよね。
問題はその参考文献のほうが断然面白いということだw

895:名無し三等兵
11/12/23 00:47:29.70
広田さんは著者紹介に「翻訳家として活躍」と書いてるけど、
NDLとかで検索しても、広田さんが翻訳した書籍(軍事もの以外も含めて)は
全く引っかからないんだが。


896:名無し三等兵
11/12/23 00:47:57.48
>>892
安価つけられたから対応して何が悪いんだよ

897:名無し三等兵
11/12/23 00:51:42.53
>>891
確かにドイツ軍中心なら光人社抜きでもなんとかなるか。
でも日本の戦記となるとあの会社が6割くらいになってしまうんだよなあ。

898:名無し三等兵
11/12/23 00:56:07.65
>>894
さらにいうと参考文献をきちんと読んでいればしないような凡ミスもしてるw

899:名無し三等兵
11/12/23 01:00:24.07
大内センセなら1月に「失敗と謎に満ちた船の歴史」っての出すよ
もう漁船や輸送船は無理なんだろうか。
文庫よりも、センセくらいしか出せないであろうリバティシップ名鑑とか出して欲しいのだが。

900:名無し三等兵
11/12/23 01:02:28.87
大内センセの「不沈艦伝説」は沈みまくる事で面白いよ
だから伝説扱いなんだろうな

901:名無し三等兵
11/12/23 08:26:16.64
>>895
翻訳の時は別のペンネーム使ったり、訳者名が出ない企業向けの文書の翻訳専門とか、
いくつか可能性はあるぞ

902:名無し三等兵
11/12/23 09:25:03.14
本業は会社勤務だから、その可能性は十分あり得るな。

903:名無し三等兵
11/12/23 11:52:30.78
>>890
その資料を独占した人物の遺産で「研究家」として主流派となった人物がのさばってるから問題なんだわ。

しかもその人物重度のオカルトかぶれで架空戦記ブームの火付け拡大にも大貢献してんだよ。

誰か分かるかね?

904:名無し三等兵
11/12/23 12:28:55.87
個人攻撃は別のスレでやってくれないか

「書籍・書評」の範囲を逸脱してる

905:名無し三等兵
11/12/23 12:31:53.01
著者攻撃ほど無意味なものはない。
ただの読者じゃなくて同業者か、同業もどきなんだろうな。

906:名無し三等兵
11/12/23 12:41:35.38
国会図書館のデジタルライブラリーに入ってる書籍を現代語訳してpdfにして公開しちゃうぞ

907:名無し三等兵
11/12/23 12:52:02.19
そういや青空文庫の軍事版みたいなのはないのかな。
堂々と配ってるPDFも最近増えてきてるよね。
一例を。皆さんもこういうのあるよって知ってたら教えてーな。

://www.city.toyokawa.lg.jp/enjoy/syuppanbutu.html
豊川海軍工廠資料集 pdfデータ版

908:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/23 13:28:21.56
>>866
じゃあ、塩津という書評家はどの程度信用できるか、日清戦争時の外交官の伝記を
ベースに評価してみようか。

URLリンク(www.bk1.jp)

>コメント・書評
>中国共産党に迎合したがる日本の「学者」でもへの当てつけも兼ねた名著
>常にシナに迎合したくてうずうずしている「ヒラメ学者」が戦後の日本には多いものだから、
>驚くなかれ、李鴻章についての伝記が戦後の日本では一切書かれていないのである。
>著者が李鴻章についての伝記を執筆した最大の動機がここにある。
>シナへの迎合を旨とするシナ史学会の主流派への当てつけ、挑戦の気概が感じられ、清々しい。

岩波でここまでヒラメ学者を軽蔑する、まるで西尾幹二のような記述が可能とも思えず、
表現の誇張は塩津によるものだろう。

問題はベースとして焚書的な行為がこの伝記が書かれた2011年10月まで本当に無かったのかである。
NDLで知恵を借りてみた。

名前で引っかかった本は29冊。特に注目したいのは下記。

『李鴻章 : 清末政治家悲劇の生涯』1987年
『清朝・大官の幻影 : 李鴻章と丁日昌』1997年

生涯、ねぇ。

909:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/23 13:28:53.65
では塩津が尻馬に乗って批判する学術分野ではどうなっているだろう。
Geniiで調べた。

清末中国の「聯日」外交論に関する研究 2007年度~2008年度
URLリンク(kaken.nii.ac.jp)

李鴻章と伊藤博文 : その政治行動様式の比較研究 平成13年9月30日

江南製造局 -李鴻章と中国近代軍事工業の近代化(1860-1895)  2011-07
URLリンク(jairo.nii.ac.jp)

日清戦後の対清日本外交と国際関係 : 李鴻章の政治的後退と三国干渉の決着 2011-03
URLリンク(jairo.nii.ac.jp)

雑誌記事も定期的に出ていることは言うまでもないのでここでは言及しない。

要は、上記の新書を書いた岡本隆司という人物は、孤高の研究者として19世紀の清の外交官を
「発掘」して見せたわけではなく、最近のレビューをベースに一般向けに本を書いたということでは
ないのだろうか。無視する学会、存在しない伝記などという話を簡単に垂れ流してしまう
人物が塩津だということは言える。自分に都合の良いシナ蔑視の情報に甘いから思考がおかしくなるのだろう。
伝記に余計な「背景」を加えることで、その本の価値まで貶めてしまう。これでは
当該書の魅力も半減してしまうのではないだろうか。

いずれにせよ、塩津計なる人物の情報は、鵜呑みは避けたほうが賢明な模様.
その信頼性についての考察は、上記を参照されたし。

910:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/23 13:33:41.20
>>906
前にも書きましたが著作権の関係で簡単にコピーできないようになってます。

印刷時の解像度を上げたり、枠を無くしたりする方法は教えてもらいましたが。

911:名無し三等兵
11/12/23 13:47:07.26
>>909
こんなのを鵜呑みにしてる緑色の偏向サイトこそ、「鵜呑みは避けた
ほうが賢明」だなwww
つーかマジであいつ死ねばいいのに。

912:名無し三等兵
11/12/23 14:01:52.13
「毒電波発射の準備はどうなっておるか」
「は、偏向ミラーサイトの能力のため、一度しか書評できません」
「(レビュアーの)能力に問題はないのか」
「は!それは問題ありません」

913:名無し三等兵
11/12/23 14:03:10.26
レス番飛びまくってるw
御活躍のようだね

914:名無し三等兵
11/12/23 14:26:49.62
>>912-913
この寒いジョークは所沢御本人かな?
アフィリ乞食はネットやってる暇があったらゴミ箱で食べ物でも漁れよw

915:名無し三等兵
11/12/23 14:31:08.70
>926 :最低人類0号:2011/12/23(金) 13:51:13.54 ID:s4uBddM/0
>岩見、お前、自演すんなって言ったろ?
だから岩見さんの自演じゃないって何べん言えばわかるんだよ。
ご一行様って記憶力ゼロか?


916:名無し三等兵
11/12/23 14:48:50.09
>>909
塩津の最新エントリも酷いな。
英語は劣等言語で日本語は優秀言語だなんて酷使様でも言わないw


917:名無し三等兵
11/12/23 15:07:27.02
スレリンク(tubo板:926-929番)
同じ話を、繰り返しだすとそいつはもう負けなんだけどなw

918:名無し三等兵
11/12/23 18:22:21.08
>>917
じゃあ岩見は何回負けてるのかという(ry

919:名無し三等兵
11/12/23 18:41:31.63
「ナチを欺いた死体 - 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」
「スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち 」

これらって、このスレで書評されてたっけ?
されてなきゃ書評にチャレンジする為に積み本から崩してくるつもりなんだが

920:名無し三等兵
11/12/23 18:45:08.72
>>919
されててもされてなくても読んで書評挙げてくれる方が助かる。
もしあっても、最初の書評が伝え切れてない所がそれで見えてくる事もあるし。

921:名無し三等兵
11/12/23 18:45:19.67
>>919
前者は見たかも知れん。後者は手付かずだと思うんでぜひよろ。

922:名無し三等兵
11/12/23 20:34:02.23
古本屋で『悪魔の旅団』なる本をget
珍しいイタリア戦線モノだな
正月休み用に積ん読とするか

923:名無し三等兵
11/12/23 20:45:35.09
FX選定で興味でてまとめて購入。
このラインナップで数年間も後継機無しでがんばる事になるのか。

URLリンク(www.amazon.co.jp)
航空自衛隊F-4 改訂版
URLリンク(www.amazon.co.jp)
航空自衛隊F-15 改訂版
URLリンク(www.amazon.co.jp)
航空自衛隊 F-2

924:名無し三等兵
11/12/23 20:53:26.23
>>920-921
わかった
とりあえず年末までに読むつもり

925:名無し三等兵
11/12/23 21:27:28.31
>>919
後者は出典注も参考文献一覧もなかったな。元から無かったのか、
日本版ではページ数の都合で割愛したかはどこにも書いてなかったけど。

926:名無し三等兵
11/12/23 21:55:20.23
航空自衛隊F-4 改訂版、残り1冊が売り切れたな

927:名無し三等兵
11/12/23 22:15:23.87
>>925
和訳時にそんな断り書きつくのはまだ良心的な所
断りも無しに割愛もよくある話

928:名無し三等兵
11/12/23 22:29:30.03
後者の書評はどっかで見たような
興味があるからぜひレビューしてほしい

929:名無し三等兵
11/12/23 22:35:38.71
WWⅡ末期のブタペスト攻防戦に参加したソ連軍の部隊について詳しく分かる書籍は何かないでしょうか。
私がざっと調べだ限りでは、ドイツ軍の部隊については記載されていても、ソ連軍は部隊名くらいしか出ていない
書籍ばかりなのです。
特に詳しく知りたいと思ったのは、オデッサ戦等で鍛え上げられたソ連海軍歩兵旅団がブタペスト攻防戦に参加していること。
実は士気も高く、ブタペスト陥落に際し、奮戦したという雑誌記事も読んだのですが、
何がいいでしょうか。

930:名無し三等兵
11/12/23 22:55:39.07
黒澤丈夫さんが亡くなられた。

931:名無し三等兵
11/12/24 00:00:04.11
>>919

どっちも眠い人が簡単に書評つけてる
まとめサイトに載ってるんじゃない?

932:名無し三等兵
11/12/24 00:49:31.88
積前レビューは果たして書評なのか…

933: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【東電 63.5 %】
11/12/24 06:56:38.83
おはー

さぶいのう

934:名無し三等兵
11/12/24 09:22:50.26
>>929
『バラトン湖の戦い―ドイツ軍最後の戦車戦1945年1月~3月』
2000年 大日本絵画
ソ連側から見たコンラート作戦と春の目覚め作戦の本なので、ソ連軍部隊について調べるのに良いかと。
ただし、記述は戦車戦についてが多いです(ドイツ軍戦車残骸写真集の異名あり)。
ブタ地区に第83海兵旅団が居たはずですが、詳しい話しは載っていなかったと思います・・・

935:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/24 13:48:21.99
URLリンク(www.bk1.jp)

>本来、成田は周辺の土地を強制収容して農民をすべて他の地へ移し、そこへ新幹線を引いて東京駅と直結し、
>滑走路は最低でも3本、最大で4本は引いて、しかも24時間利用可能な国際空港にすべきなのだ。

航空機と歴史に対する無知もここまで来ると酷いものだ。
成田が候補地として残ったのは横田や厚木と周辺空域が軍用に供されたから。
成田に反権力的な農民が蝟集した原因は満州引上げ者を開拓団として受け入れたからだろう。
どちらも、戦争という事業に失敗した矛盾だろう。

しかも、1970年代の旅客機はエンジンのバイパス比が低く、
戦闘機よりはマシという程度でまだ五月蠅かった。
今なら騒音規制に引っ掛かって飛べない機体がぶんぶん飛んでいた時代だ。

数人の大地主から土地を買えばよかったフランス、成田を教訓に丁寧に説明会をやったドイツ、
海に押し出した関西、韓国、香港とは事情が違うんだが。

しかも、京成がアクセスを良くしたのに、拡張した羽田に食われて
空港の実績はそれほど伸びてなかったような。
24時間運用をしている関空はりんくうタウンという巨大な物流用地が傍に控えるがそんなもの成田にあったか?
民生分野に兵站の思想を当てはめるならそういうものの見方が必要かと。

やっぱり、塩津計なる人物の情報は、鵜呑みは避けたほうが賢明な模様。

936:名無し三等兵
11/12/24 15:01:40.76
世界を騙しつづける科学者たち ナオミ オレスケス , エリック・M. コンウェイ (著)
2009年にクライメイトゲート事件ってのがあったのをご記憶だろうか。気候変動に関する研究を行っている
研究組織のメール等が流出し、それがもとになって、保守派を中心に「地球温暖化などやはり捏造だった、いかがわしい左翼の研究だ!!」
舌鋒鋭く攻撃した事件である。その後の調査により、研究内容自体の信頼性に問題がないことが第三者によって確認され、問題は一応
解決したのだが、この際の保守派の非科学的態度が頭にきたカリフォルニア大学の科学史の教授とNASAのジェット推進研究所の研究員が
科学的事実を曲げて政治に利用してきたのは保守派のほうじゃないかと、保守派と御用学者を糾弾したのが本書である。
この紹介だと、軍事となんの関係もなさそうに見えるが、本書上巻第二章はSDI構想の顛末、その非現実的で非科学的発想の糾弾に当てられて
おり、科学史の視点からあの軍事プロジェクトを見ると中々おもしろい。
まあ、宇宙に衛星を浮かべて、それで飛来する大量の弾道弾を迎撃しようって発想には根底から無理があり、本書のなかでも
そんなもの実際に作っても、千の弾頭を迎撃できるか実験なんてできっこないし、そもそも完全に機能しないと意味のない防衛システムなんて
ナンセンスだと、当時の議論を再紹介するかたちで著述している。

937:名無し三等兵
11/12/24 15:02:22.25
>>936の続き
まあ、仮にアメリカがそんなもの作っても、ソ連は核弾頭の標的をすべて都市に変えればいい話で、5000発のミサイルが発射され、それが
すべて単弾頭だったとして、そしてSDIが99.%の弾頭を打ち落とすのに成功したとしても、50発はアメリカの大都市に降り注ぐ計算になるわけで
重複して二発浴びる都市が出たとしても、34都市が壊滅。間違いなくアメリカは再起不能の大損害をこうむるわけだから、無意味でばかげている。
本書内ではシステムの細かい技術的要素なんかは扱われてはいない(批判派の科学者の、今からみれば真っ当な論の紹介が主である)が
記憶が正しければ、SDIシステムが完成する予定は2020年以降だったはずで、ソ連が崩壊しなければこんなものに延々とアメリカの納税者は
金をつぎ込んでいたのかもしれないと考えると、馬鹿馬鹿しさは倍増する。一部にはSDIはソ連に対抗戦略をとらせて、国力を消耗させる
レーガンの狡猾な戦略だったという評価もあるようだが、本書によるかぎり、ただ単に愚かさゆえに進められた愚行としかとれない。

938:名無し三等兵
11/12/24 15:17:10.43
>>935 基本的に同意する。ただ、成田農民の「反権力性」については、どうか。

成田の問題は、もともとならお国のためにエンヤコラってノリの開拓農民を完璧に敵に回した「運輸省の」大失態ではないのか。
「新・内務官僚の時代」(田原総一朗)の中で、運輸省の連中とんでもねードジこきやがって、
最初から俺らに任せてりゃこんな事にはって切歯扼腕モードの警察系官僚が出てきた覚えがある。実際そんなもんだろう。


939:名無し三等兵
11/12/24 15:22:15.23
>>937
>重複して二発浴びる都市が出たとしても、34都市が壊滅。間違いなくアメリカは再起不能の大損害をこうむるわけだから、
ここは重複して二発浴びる都市が三分の一ほど出たとしても、34都市が壊滅。と書こうとして意味不明な文章になってしまった。

もう一冊。 狙撃手列伝 チャールズ・ストロング著
以前このスレで「スナイパー 現代戦争の鍵を握る者たち」を紹介したが、本書はそれとは違って、そのとき引き合いに出した
「戦場の狙撃手」や、「ミリタリー・スナイパー 見えざる敵の脅威」「狙撃手大全」といった、戦史中でスナイパーが果たしてきた役割を
それぞれの戦争と共に振り返るという種類の本になっている。ただし、300ページ強の内、後半の150ページがベトナム戦争以降の
エピソードの紹介であり、現代戦中心の構成となっている。スナイパーの教育、訓練、戦術、編成について通り一辺に触れられているのは
上記三冊と一緒だが、“列伝”と銘打っているだけに、活躍した名スナイパー個々の紹介に割りとページが多くとられている。
100人単位で戦果を上げる超狙撃手など過去の話かと思いきや、イラク戦争でアメリカ陸軍のスナイパー、ティモシー・ケルナーが
139人もの戦果を上げていることなどを見ると、戦闘機のエースパイロットなどが生まれようもない時代、スナイパーこそが軍事的英雄の
生まれる素地のもっとも大きい兵種だと認識できる。
あと、本書には変わった付録が付いている。時代や戦役ごとの名スナイパーの殺害戦果記録一覧と、最長射撃距離の記録である。
そのうちコピペされて、ニュース系の板で軍事ネタのスレがたったときなどに、使われるかもしれない。

940:名無し三等兵
11/12/24 17:37:16.38
>>929
URLリンク(www.amazon.co.jp)
ブダペスト包囲戦の本はこれくらいかも

941:名無し三等兵
11/12/24 18:00:38.59
>>936-937 & 939
長文おつ
改行の少ない長文で最初ギョッとしたが、読み始めたら案外スラスラ読めた
文章上手いね、君

>100人単位で戦果を上げる超狙撃手など過去の話かと思いきや、イラク戦争でアメリカ陸軍のスナイパー、ティモシー・ケルナーが
139人もの戦果を上げている
これ、俺も素で驚いた。 非対称戦争だから狙撃手が活躍する余地がまた生まれた、ってことなんだろうか?
現代の他の戦争での狙撃手の戦果も確認したくなったよ

と言うワケで
最後の「時代や戦役ごとの名スナイパーの殺害戦果記録一覧と、最長射撃距離の記録」の付録を目当てに購入しようかと思うw
また積んでしまいそうだが、コピペに使えるなら利用価値はあるでしょw

942:名無し三等兵
11/12/24 18:21:14.01
>>941
褒めてもらえるのはうれしい。ただ、「狙撃手列伝 チャールズ・ストロング著」の付録は3ページ程度の簡単なものなんで、
あまり多くを期待しないように(簡単なものだから、コピペにしやすそうだと思ったのだがw)。

943:名無し三等兵
11/12/24 20:05:22.76
>>936
>クライメート事件
>この際の保守派の非科学的態度が頭にきたカリフォルニア大学の科学史の教授とNASAのジェット推進研究所の研究員が
>科学的事実を曲げて政治に利用してきたのは保守派のほうじゃないかと、保守派と御用学者を糾弾したのが本書である。
あーあーあったあったw
面白い経緯で出た本だなw

>>941
ネットの動画サイトで強化ガラスに銃弾が撃ち込まれる瞬間の映像が上げられていた。
撮影場所はイラク。戦闘が日常茶飯事だからこそ英雄が生まれるんだろうな。
狙撃手にしろ戦闘機のエースパイロットにしろ、はては乱世の剣豪においても、
生まれ持った才能と変人奇人率の高さが共通していることが多い。
兵器・武器がいくら発達しても、操る人間の技能に戦果が大きく左右されるのは興味深い話だわ。

944:名無し三等兵
11/12/24 20:12:16.78
929です。
どうも、親切に回答していただき、ありがとうございます。
やはり、日本語だと、ソ連軍に関する情報は少ないですね。
英語の本が出ているのは知りませんでした。何とか読んでみます。

945:941
11/12/24 21:47:40.45
>>942
あいかわらず貴方の改行は私の趣味に合わないようでw
でも文章力は相変わらずガチだわ


>942-943
クライメート事件
この話をよんで、昔(つっても数年前)のTBSの60minutes (要はCBSの60minutes) に出てきた科学者を思い出した
その学者はクリントン政権とブッシュ政権で地球温暖化についてアドバイスする立場だったらしい

そいつ曰く、同じ温暖化に関するデータを扱うんでも
民主党からは温暖化に対する警鐘を世間に印象付けるために数値をオーバーに捏造するように圧力があり
共和党からは温暖化に関する世間の恐怖心を減らすように、数値を低く見積もるように捏造するように圧力があったとか
民主党も共和党も、何だかんだ圧力をかけてきて大変だった、と語ってた

しかもそのインタビュー中に共和党から差し向けられた監視官(みたいな人)をその科学者が「その圧力をかける人は今そこにいて、俺を監視してる」と名指しし、
その監視官をテレビカメラが映した。 その監視官はカメラを向けられても、全く動じずにテレビに映ってた……
アメリカ人は懐が深い、っつうか、馬鹿って言うか…  衆目に晒されて怖くは無いんかと…

60minutesは本当に興味深かったな
そのうち書くかも知れんけど、きゃつ等は秘密を暴露することに躊躇がない
神との契約によって生きている人達と、世間様を意識して生きなければならない俺達日本人との根本的な差を感じる瞬間だった

946:名無し三等兵
11/12/24 22:16:25.51
>>938
成田の農民に関しては、反権力に“なった”んだろ。
満州から引き揚げてきて農業も軌道に乗ってきたところに、事前のろくな説明もなしに、代替地の準備すらまともにせず、
空港作るから出ていけとかいわれりゃそりゃ反権力にもなるさ。

947:名無し三等兵
11/12/24 22:38:35.92
内務省の強権たけなわの昭和10年代に入省した世代が
戦後バラバラに分散させられて、何となく面白くないと
感じてる運輸官僚あたりが課長やらになる時代でな…

948:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/25 00:08:36.70
ま、開拓というのは棄民だという説明の影響を受け過ぎていたかもしれません。
成田に関しては都市労働者に転換したり、東京の文化的恩恵を受けやすい点は
プラスに働いたがその効果が出てきたのは交通が整備された開港後。
マンガ『カメレオン』的な世界観ですな。

軍事的には日本海が「天皇の浴槽」状態で亡くなった時点で、首都にも軍事的な拠点が
残存することは避けられなかった。アメリカの半島の扱いも日本の都合よくは無かった。
一方で飛行機とは便利だが使用の際に多くの空間を「消費」してしまう。

そういう状況で、態度だけは内務省時代のまま、レシプロ機時代の感覚で押し切ろうとした
ことに問題の根本があったように思われる。

もっとも、昭和30年代の住民運動はすぐ金をせびる態度や思想の押し付けが露骨で、
大衆受けが悪い面があったことは否めず。この辺がこなれてくるのは40年代以降。

で、民間飛行場で悪い事例を造ると自衛隊や米軍基地でも類似の現象が起きることに。
百里しかり、小松しかり。
この辺を思想絡み抜きで突いた民間の書籍というのは中々ないですね。
しかし、防衛施設庁発行の『調和』をめくっていくとそういう一面が見えてくる。

949:名無し三等兵
11/12/25 00:53:51.72
最近読んだ本
『九七重爆隊空戦記―サリーの防御はゼロだった』 久保 義明著
URLリンク(www.amazon.co.jp)

陸軍予科士官学校(54期)から航空士官学校に入り、開戦が近い1941年6月に97式重爆のパイロットとして飛行第14戦隊付きとなった著者の戦記。
著者が所属する第14戦隊は台湾に駐屯していたが、開戦後フィリピン、マレー、ビルマを転戦し、続いてラバウルそばのココポに派遣されてソロモン・ニューギニア方面の航空消耗戦に巻き込まれる。
著者は部隊がソロモンから転進した後少ししてから転任し、浜松と福井県の三国で航空士官学校の教官として終戦までを過ごした。

割と長期間を教官として過ごした経験からか、教官時代自体の描写はそれほど多くないものの、搭乗員の育成や教育に関するコメントが端々に見られ興味深い。
一方戦闘描写ではソロモン・ニューギニア戦の困難さが際立つ。
敵への爆撃のみならず輸送などの任務も行い、敵の爆撃を避けて必死に機体の隠匿に勤めて少ない機会を狙って損害覚悟で出撃する任務が続く。
圧倒的な数の敵を相手にしてこちらは補充が続かず、部隊の稼働機は43年3月の派遣から11月の転進までで4分の1程度に急落してしまっている。
また著者の世代はちょうどもっとも若い士官層であり、航空士官学校を重爆で卒業した同期90名余りのうち、1945年初頭の時点で生き残っていたのはわずか十数名という状態だった。
著者がニューギニアで輸送した軍司令官の参謀が回想で「戦況から見て、彼も勤めを果たして立派に散華していったことだろう」と言っていたという笑えないエピソードもある。

基本的には同じ部隊や戦場にいた兵士から指揮官までの回想録を時には引用しつつ、真面目な記述が続く戦記だが、ペナンでのお休みやP-39との空戦といったちょっとほのぼのする話も少し混じっている。
掲載されている写真では、爆撃中に上空から著者が撮影した2枚が興味深い。1枚には被弾し高度を下げる僚機の重爆が写っている。

著者は日本陸軍の爆撃機が戦闘機などと比べて注目・評価されていないことを嘆き、特に大戦後半に活躍できなかったのは搭乗員が原因ではなく、制空権や性能、補給や作戦計画といった要因が主因だったのだと主張する。
著者の真面目さと陸軍重爆隊の苦境が伝わってくるようなこの戦記を読む限り、その主張は頷けるものである。

950:名無し三等兵
11/12/25 00:59:40.59
やがて懸案にありそうな土地に引っ越して、住民ヅラして待ち受ける乞食根性の団塊世代とか実際にいるからなぁ。
ヤンバルの辺りとかね…。
もうそのやり方は儲からないし面白くもないということを、一度何かの事案で証明できればいいんだけどね。

951:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/25 04:13:51.59
そこまで札付きの活動家はごく一部です。
逆に、攪乱などごく一部の活動家が居れば足ります。

公共事業の説明会に出ているとどこでもこういうタイプの人物がやってきます。
現代社会ではどこの土地でも程度の差こそあれ(取分け都会なら)、一定の確率で存在しているものと
受け取った方がいいです。つまり、彼らは正当な意味の住民ですよ。

その点を踏まえないで説明会で高邁な説教を垂れる保守派の方の中には
却って浮き上がってしまう方もいます。

で、書評の話にシフトするわけですが、研究の場においても
数十年に渡る基地反対運動を客観的に眺めた書籍というのは中々出ないですね。

その理由の一つは軍事雑誌を読めば分かるがそういう文化が形成されてないから。
偶にある基地特集を見ても保守オヤジや兵器おたく、ちょっと思慮に欠ける一部関係者を
満足させるための、役所の統計数字のコピーで終わってるようなものが目に付く。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

しかしながら、最近はこのような本も最近出ています。
で、去年買って読んでみたのですが、基地内に取材をした部分を除くと掘り下げが少ないですね。

基地というものの公共性を認めて肯定的に描くことまでは否定しません。
むしろこれまで取り上げられてこなかったこともあるでしょう。
しかし、まだまだ社会的な視点から腰を据えて再構築した本は無い。
そういう方法論は左の方が優れているのは否めないのではないかと思います。

この著者の方々にももっと頑張って良い本を書いて欲しい、僭越ながらそう感じました。

952:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/25 04:18:59.09
×数十年に渡る基地反対運動
○数十年に渡る基地反対運動、および基地を容認して共生する方々を含めた歴史

やはりいいところもあれば悪いところもあり、技術で解決すること、解決できないこと
というのはいつの時代でもあります。騒音問題などは好例でしょう。

953:名無し三等兵
11/12/25 11:11:59.91
ところであっちのスレ、とうとう言葉狩りを始めたな。
そういう行為が回り回って自分の首を絞めることになると想像も
できないんだろうか。


954:名無し三等兵
11/12/25 11:28:58.06
>>949
最近「九九双軽空戦記―ある軽爆戦隊長の手記」(光人社NF文庫 土井 勤)を
引っ張り出してきて読んでるんだが、陸軍爆撃機隊の扱いの悪さってのは
まったく同様だよね。
この本でも軽爆に対する無理解から白昼攻撃で1個戦隊が丸ごと消滅したり
点滴のような意味ない物資投下に従事して少しずつ確実に部隊が消耗していくさまが
見たままに書かれてる。
やや自画自賛的な部分はあるものの、歩兵から転科した戦隊長として
指揮官の立場から書かれた回顧録は貴重だと思った。

955:名無し三等兵
11/12/25 14:30:16.19
>>923の続き。3冊届いたので読んでみた。特に航空自衛隊F-4はオススメ。

RF-4EとRF-4EJの後席の違い、先に退役しそうなのはヤレているRF4EJだとか。
ネットの断片的な知識と違ってまとまった本はいいね。写真も豊富だった。

空自戦闘機はどれも言い訳が多いネ。脅威に対して必要な装備をしているというよりも
身内だけで通用する理論で、機数だけ懸命に合わせようとしているだけというか。

F-35で一気に盛り返す事ができるだろうか?

956:名無し三等兵
11/12/25 14:59:09.94
普仏戦争 に詳しい本、もしくは大部をさいた本はないでしょうか?

957:名無し三等兵
11/12/25 15:21:02.54
>>956
【質問】 普仏戦争に関する,まとまった日本語文献は出てる?
URLリンク(mltr.ganriki.net)

958:名無し三等兵
11/12/25 15:24:12.35
書評とは全く関係ないのですが
武経七書を自力で訳そうとしているのですが辞書に載っていないような漢語が出てきます
このような漢語を訳すにはどうすればいいでしょうか

959:名無し三等兵
11/12/25 17:59:48.21
>>958
世界史板の雑談スレに山野野衾というコテがいるので聞くがよろしと思われる

960:岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM
11/12/25 19:00:42.51
908で挙げた岩波の李鴻章本を吟味してきた。
とりあえず、著者が冒頭で「少なくとも戦後は書かれていない」と言っていたのは事実。
しかし、参考文献欄で訳書として1987年に出た伝記を挙げているので、
この著者が言っているのは「日本人による」とか「バイアスのかかっていない」
という限定詞付き。

言い忘れていたが同時代には今のアメリカの国務長官を評するがごとく何冊かは出ているようだ。

李についてはつい最近も日本語である程度のボリュームの論文が出ており、
これらがどの程度岩波の本に反映されているかは微妙。
最後の参考文献欄には載っていなかったような。
清朝の軍事に興味のある人は、Geniiで拾える論文と併せ読むのがいいと思われる。

961:名無し三等兵
11/12/25 19:17:52.94
アーヴィングやカレルの著作は、食材で言ったらフグのようなもの?

962:名無し三等兵
11/12/25 19:19:49.91
グイド・クノップの『ヒトラーの共犯者』でも、アーヴィングの書いた
ゲーリングとゲッベルスの伝記(共に未邦訳)が参考文献に挙がってたな。

963:名無し三等兵
11/12/25 19:22:44.61
>>961
古典でもなんでも「書物には一定の割合で過誤や誤認が含まれている」ってのを認識してればいいんじゃない?

964:名無し三等兵
11/12/25 19:30:20.00
>>956
マイケル・ハワードが定番じゃないの?
URLリンク(www.amazon.com)

965:名無し三等兵
11/12/25 20:07:09.09
初版が1969年だから、古典の部類に入るか。2001年に第2版が出てるけど。

966:名無し三等兵
11/12/25 20:09:02.15
当事国のフランス人やドイツ人の手による普仏戦争本ではどれがオススメ?

967:名無し三等兵
11/12/25 20:50:49.82
>16 :最低人類0号:2011/12/25(日) 18:29:38.65 ID:IWtF0vJN0
>極端な営利(出版など)が目的でなければ自由、ってのがひろゆきの見解だったかと
>常見のアフィなんてまとめBlogに比べればおまじないレベルだしなあ
すんごく所沢にとってムシのいい意見だと思ったら>>956-957見て納得
やっぱ自作自演かよw




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