11/12/18 17:07:34.91
米軍基地の歴史、入手。
前書きと後書きを読んだが、これ、完全な左側の著者の本ですね。
米軍基地=悪 というコンセプトが明確に出ている。
精密なレビューをしたい方には必要です。
レッテル張りが商売の方々は買わないでも良いでしょう。
今日話題にした脚注と参考文献に関しては完璧に近いです。
文中要所で提示されており、巻末にリストもあります。
問題を感じたのは下記の主張。
・普天間のごたごたで日本のマスメディアはどれも米軍の存在意義を主張するものばかり
・日本国内では海外の基地事情が知らされることが全く無い
・ケビンメアの問題発言
全部客観的な視点を欠いています。
朝日毎日を読んだり鳩山政権の迷走を見て、「普天間の存在意義を主張するものばかり」と解釈出来るなら、
この著者はもう殆ど極左勢力のお仲間にちかい視野でしょうなぁ。
海外事情を全く伝えない?これは左側を含め、同業のライター多数も馬鹿にした主張ではないかと思いますね。
この著者は海外の公文書館に通う常連だそうですが、文献マニアや帰国子女が陥りがちな視野狭窄、夜郎事大に似たものを感じる。
特に「全く」「ばかり」といった形容を安易に使用するのは左の井上とでも言うべきもの(それだけ右のライターもいい加減な物書きが多い訳だが)。
メアの発言は新聞をトレースしただけのものです。文春から新書が出てるのにそれを無視するという時点で、
左側の低脳学者に良くあるニグレクトを発動している。
この他にも駐留米兵の人数で物を判断するのは流石にどうかと思った。仮想敵とのバランスと言った視点が完全に他人事な訳です。
でも海外基地の事例は往年の同盟漂流の船橋洋一以上に丁寧に書かれており、冷戦期の渋い話も豊富。
著者も海外事情は感情移入して書けなかった旨後書きに述べているのでその辺はそこそこの信頼性はあるかな。