11/12/12 23:53:18.82
ポール・ルサセバギナ「ホテル・ルワンダの男」
相変わらずこのスレ対象の縁にある本ですまん。
映画「ホテル・ルワンダ」のモデル氏が自ら著した(ことになってる)自伝。
文章の読みやすさや構成の妙を考えると、編集者が熱心に協力してると思う。
ちなみに映画の原作じゃない。映画化の経緯も少し触れてる。
前半4割ぐらいで虐殺に至る経緯をわかりやすく説明してる。
自然発生かと思ってたんだが、人為的に煽られたもの、だそうな。
「民間」ラジオが煽ったり、直前の一年に鉈を50万本も輸入したり。輸入品だったのね。
聖人っぽい印象だったけど、やってる事はゴマすって賄賂渡して酒を飲ましコネで圧力をかけ…
と、徹底した実際主義というか、優秀なビジネスマンで、それをあけすけに語ってる。
原題の「An Ordinary Man」、「普通の男」って書名が身にしみる。