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久々にＡＴＦネタ
メキシコを激怒させた米国ATFの麻薬組織撲滅作戦 2011.11.17 １ﾚｽに無理やり圧縮
メキシコとの国境からおよそ18キロの場所でパトロール中だった米国国境警備隊の捜査官らは、5人の不法入国者らしきメキシコ人を発見した。
国境警備隊が威嚇射撃したことから銃撃戦になり捜査官が撃たれ死亡した。
現場から発見された2丁の拳銃「AK-47」が、ATF（米国アルコール・タバコ・火器及び爆発物取り締まり局）の
おとり捜査の一環として密売買されたものだと露見し、これがきっかけとなってATFが過去5年にわたって行ってきた危うい工作が明らかになった。
この事件はマスコミに大きく取り上げられ、議会でも問題となった。
米国の犯罪取り締まり機関の大きな目標の1つが、メキシコの麻薬カルテル撲滅である。
麻薬関係の犯罪で、メキシコでも米国でも戦争並みの死傷者が出ている。麻薬関係の犯罪に使われる銃は、
米国から密輸された物が大部分を占めている。ATFは日々、密輸目的で銃を買おうとする人物を摘発してきたが、
いずれも単なる売買の代理人で、カルテルの中では小物であることが多い。何百人逮捕したところでカルテル撲滅にはほど遠い。
そこでATFは視点を変えて、カルテルの銃商人が米国で銃を売買する現場を故意に見逃し、
買われた銃を追跡することで、たどりついた大物を武器の不法所持で起訴できるのではないか、と考えた。
この秘密作戦は、2006年から2010年の12月まで、ホワイトハウスにも、ＦＢＩにも、ＤＥＡにも、そしてメキシコの司法機関にも一切明かされずに実行された。
ATFが開発し、国際的に使われている銃追跡システム「eTrace」を使えば独自にできると判断したのであろうか。
結果的に、この作戦によって最低でも2000丁の銃が密売人により購入され、メキシコに渡った。そして行方が分からなくなった。
大量の密輸された武器によって治安を乱されたメキシコ政府も激怒することになった。
そうした中で、小さなニュースが報道された。最大麻薬カルテルの1つ、シナロア・カルテルの幹部の自宅で、
ATFの「銃密売作戦」によって売られた銃が多数発見されたのだ。メキシコの警察は、この幹部を不法の武器所有で起訴しているが、
幹部は高飛びして行方不明のため逮捕には至っていない。
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