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震災・原発人災関連
【原発問題】菅直人前首相の初動対応のまずさから「人災」とも言われる福島第1原発事故 いまだ菅・枝野らの聴取なし★2[11/23]
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★原発事故調査に遅れ いまだ菅直人前首相らの聴取なし
菅直人前首相の初動対応のまずさから「人災」とも言われる東京電力福島第1原発事
故の原因について、発生から9カ月近く経過しても、国民の疑問に答える調査結果はい
まだに示されていない。政府の調査委員会は12月26日に中間報告を出す予定だが、
これまで菅氏や枝野幸男前官房長官(現経済産業相)らへの聴取は行っていない。
調査委は事故3カ月後の6月に設けられた。1979(昭和54)年の米スリーマイ
ル島原発事故では2週間後に調査委が発足、半年後に報告書が出たのと比べても、出足
から鈍かった。
調査には、事故翌日の菅氏の強引な現地視察など初動対応の検証が不可欠だ。菅氏も
設立時には「私自身も含めて被告だ」と啖(たん)呵(か)を切ってみせた。しかし、
調査委は責任追及を目的としない方針で強制力もない。「政府お手盛り」との指摘も根
強い。年末の中間報告で、政府の初動対応の問題点にどこまで切り込めるかは不透明だ。
これに対し国会調査委は強制力を持つ。国政調査権を背景に、菅氏らを参考人招致す
ることができ、偽証罪による告発も可能だ。「政争の具にしない」との方針だが、個人
の責任追及も排除していない。
ただ、史上初の試みともあって、民間委員人選など与野党間の調整に時間がかかって
おり、正式発足は来月となる見通し。半年をめどに報告書をまとめるが、本格的な調査
は来年にずれ込みそうだ。
野田佳彦首相は9月の国連での演説で、「事故のすべてを迅速かつ正確に国際社会に
開示する」と表明した。「すべて」には政治家の責任も含まれるはずだ。