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(2005/04/13)
ワンクリック詐欺団を初摘発 架空請求、被害6億6000万円
URLリンク(www.sankei.co.jp)
携帯電話のアダルトサイト画面をクリックした利用者に架空料金を請求する「ワンクリック請求」を
繰り返したとして、大阪府警捜査二課は12日までに、恐喝容疑などでグループの5人を逮捕し、
新たに同日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益取得の事実仮装)容疑で、大阪府松原市のアダ
ルトサイト運営会社社長、中西俊昭容疑者(40)を指名手配した。
警察庁によると、ワンクリック請求グループの摘発は全国で初めて。府警捜査二課によると、中西
容疑者らが振込先として指定した口座には昨年2月から1年間で約1万件、総額で約6億6000万円
が振り込まれていたという。
捜査二課はこれまでに、北海道から長崎まで12都道府県で計18人の被害者を確認しているが、
実際の被害は全国で数千人に上るとみて、約50人の犯行グループの全容解明を進めている。
中西容疑者らは、利用者が慌てて電話などで解約手続きを申し込むと電話番号が自動的に記録
されるシステムをつくり、リストを別の“実行部隊”に回して恐喝まがいの振り込め詐欺の材料にしていた。
調べによると、グループリーダーの中西容疑者は兵庫県西宮市の職業不詳、岩阪達也容疑者(40)
=組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=と共謀。今年1月、大阪市平野区の自称会社員、末松潤子
被告(28)=恐喝、詐欺罪などで起訴=ら実行部隊4人が兵庫県の60代男性会社社長に電話をか
けて脅したりだまし取った約112万円を口座に振り込ませて、正当な取引を装った疑い。
中西容疑者はグループ内で「直営店」と呼ばれる振り込め詐欺の組織を取り仕切ったほか、配下の末
松被告らに「フランチャイズ(FC)」という部隊を仕切らせ、利益を吸い上げていた。(共同)