12/12/01 12:43:33.19 7dPyhidL0
50年後、狡噛は老人ホームで静かに余生を送っていた
5年前から深刻になってきた痴呆の影響で、一人で用を足す事すらままならなくなっていた
「槙島ぁ~つぅかまえるぞぉ~…」
呆けてもなお狡噛の槙島に対する執念だけは健在で、同じ老人ホームに入居していた朱婆さんも
その姿を見るたびにどこか嬉しそうに微笑んでいた。
そんなある日、朱婆さんが狡噛爺さんの部屋を訪ねると狡噛は奇妙な行動をとっていたのだ
「まきしまぁ~ちゅ~かまぁ~えたぁ~!うひひ…」
鏡に映った白髪の自分を見て槙島と勘違いした姿だったのだが、朱婆さんはその姿を嬉しそうに眺めていた
そして同日、同じ老人ホームで静かに余生を送っていた槙島が息を引き取った