12/07/22 10:24:19.91 16BNsp2/0
祖母
「何を言うかと思えば、馬鹿馬鹿しい。お前には充分、時を与えたはずです。
この上、東京の大学などと心得違いも甚だしい。
忘れたのですか?
お前は千反田家を守り盛り建てるためにいるのです」
える
「お祖母様、お叱りはごもっともです。
ですが私は、千反田家を継ぐ者として、自分ではどうしても足りないところがあると思うのです」
「わたしは陣出で育ちましたが、まだ有徳の人と交わるという事をしていません。
このまま婿を取りましても、陣出以外の者には見識を侮られるのではと、
不安を覚えずには居られません」
「大学へ進むのは学問の道を究めるためではありません。
選りすぐられた人々の中に加わることで、教化を得ることがあるのではと思うのです」
祖母
「ぐぬぬ」