わたしの中学生日記at LIVEJUPITER
わたしの中学生日記 - 暇つぶし2ch1:風吹けば名無し
18/12/25 23:58:51.09 JAIJwjZrm
いつになったら幸せになるのだろう。わたしが何をしたというのか?
わたしは名前で呼ばれたことがない。かさぶた...。どんくさいわたしは学校でこう呼ばれている。
5月の運動会の徒競走で転んでできた擦り傷がいつまで経っても治らないからだ。
治りかけるとすぐ剥がされる。剥がされ続ける。
何度も、何度も。ぽっちゃり気味のわたしをからかうようにできたあだ名がかさぶた...
誰も助けてくれない。助けようともしない。
それでもわたしは生きている。なぜ生きているのかわからない。
いつも孤独で、生きている価値もないと思うと切ない気持ちになる。
休み時間、窓のカーテンのなかで、人に見つからないように泣いた。
泣いているところを見られたくなかった。
でも、ある日、見られてしまった。よりによって一番嫌なやつに。
運動会でわたしを転ばせたやつ。N子だ。

2:風吹けば名無し
18/12/26 00:03:19.75 wXs67XgOW
氷のように冷たい眼差しでN子はポケットからピンセットを取り出す。『みーつけた。今日はどこからにしようかな~』

悪夢の始まりである。早くこの時間が過ぎ去って欲しい。そう思えば思うほど逆に時間が経つのが長く感じるのだ。
怖くて何もできない自分がいる。心底弱い自分が嫌になる。蜘蛛の巣から抜けられない。
私の校舎は新校舎と旧校舎がある。教室でのこともあり、休み時間になると友達のいない私は旧校舎二階のトイレにこもることにしていた。誰にも苛められない楽園を求めて。本日外はどしゃ降り。
わたしはトイレのなかで安堵する。10分でもこの場所にいれることが微かな幸せのように感じるのだ。しかしながら、安堵の時間はそう長く続くことはなかった。
静寂な場所で、校舎の屋根を太鼓のように打ち付ける大雨の音に混じって近づく音と声。その声に耳を傾けると私は自分自身に危険が来ていると察知する。
その音は複数の足音に加え、身震いするほどの不快な声が混ざり不協和音を奏でている。N子たちだ。

3:風吹けば名無し
18/12/26 00:06:48.74 wXs67XgOW
近くまでやって来たかと思えば、いつの間にか声が聞こえなくなった。ホッと一息着いた束の間、バケツ一杯の水がザバーっと私の真上から降り注がれた。
上をみるとN子がわたしを嘲笑しながら、『見~つけた』といいながら、サンポールの液体を振りかけてきた。
悪夢の始まりである。その後、上から汚物を投げ込まれ、白い私のシャツはみるみる間に茶色に染まった。
早くこの場所から立ち去りたいがN子の手下たちがドアを塞いでいる。八方塞がりのなか、チャイムがなったと同時に彼女たちは立ち去った。
一つだけ救いがあるとしたら今回はかさぶたを剥がされることはなかったこと。私は安息の場を知られてしまい、これからのことを考えると涙が止まらなかった。
いじめられることよりも、自分の居場所がなくなることに絶望を感じた。この日、わたしは初めて担任に何も告げず傘もささずに茶色の服装のまま自宅に帰った。その日、死のうと考えた。
もう、生きていくのは辛い。無理して生きる必要はない。悲しむ人なんていないだろう。でもどうやって死のうかな。
痛くない方法で楽に死にたいな。。

4:風吹けば名無し
18/12/26 00:09:34.19 wXs67XgOW
どうしよう。書いていたら悲しくなってきた。やめようかな

5:sage
18/12/26 00:21:49.77 S8WzdAlWm
学校休めよ。

6:風吹けば名無し
18/12/26 00:29:13.81 wXs67XgOW
翌日学校を休んだ。翌日も、そのまた翌日も。。
ついに担任が家に来ることになった。理科を専門科目とする小太りの気持ちの悪いやつだ。
どうした?の声かけになにも反応しなかった。
学校に行きたくない本当の理由も話さなかった。また、苛められるから。
何でも相談してといわれても、相談したあとに辛い思いをするのなら言わない方がいいと心に決めてなにも言わなかった。
担任はわたしのかさぶたを見て何か言いたそうな顔をしていたが、何も言わなかった。
担任が帰ったあと私はインターネットにのめり込んだ。
現実逃避したかったから。学校裏サイトを見つけた私は、苛めたやつの悪口を書いてしまった。
あとから考えると、このサイトへの書き込みが、今後私を泥沼に引きずりこむ引き金になることなるなど、全く予測だにしていなかった。
私には唯一友達と言える存在がいるとしたら同じクラスのY子だ。
彼女もまた、N子軍団に苛められている。私同様、マイナス思考を持っていいて運動はできないが、勉強だけはできる奴だ。

7:風吹けば名無し
18/12/26 00:31:19.40 wXs67XgOW
働き蟻の集団は10匹いたらそのうち1匹は働かなくなってくる。
その一匹を排除して新たな働き蟻を投入しても、結局は働かない蟻が出てくる。
その蟻は苛められることになる。人間も同じで、集団のなかで苛めの標的がなくなると他のターゲットを探し、なんらかの理由をつけて苛めるのだ。
これは動物の本能なんだと思う。私が不登校になったことで、おそらくY子は悲惨な目に合わされていることだろう。
携帯電話の音が鳴った。携帯のディスプレイを見るとY子からだ。

8:風吹けば名無し
18/12/26 00:33:29.74 wXs67XgOW
Y子『ちょっと~。瘡蓋大丈夫?』
学校来てないけど大丈夫か、心配しての連絡だった。
話を聞くと、どうやら、担任が家庭訪問した翌日に全校集会が開かれたようだった。
そこで、校長先生からいじめに関する説明があり、ホームルームの授業で、なぜ私が学校に来なくなってしまったのかを徹底して調べることになったそうだ。
複雑な気持ちになった。でも、Y子から心配されていることを知り、嬉しくなった。
電話の最後にY子自身が代わりに苛められていないかを聞いてみた。
Y子は『ううん、大丈夫…』と言っていたが、その声からはいつものY子らしさを感じとることができなかった。

9:風吹けば名無し
18/12/26 00:35:03.60 wXs67XgOW
学校がイジメをなくそうと努力しているのがわかった。
でも、またいじめられるという恐怖感はわたしの心から払拭できず、一週間が経過した。
この一週間を悶々と過ごしたことが、私の人生のなかで悔やまれることとなった。
翌日、母からY子が亡くなったことを告げられた。
私はその場で泣き崩れた。唯一の友達と言える存在を失い、孤独になった。
かさぶたからも嗚咽が聞こえる。
私の心を許せる唯一の友達がいなくなってしまったのだ。

10:風吹けば名無し
18/12/26 00:36:35.84 wXs67XgOW
ごめんなさい。もう寝ます。また、明日書き込みに来ますね

11:風吹けば名無し
18/12/26 04:24:49.91 +zw4hLWUe
これをおっさんが書いてるんやなって

12:風吹けば名無し
18/12/26 20:53:06.88 wXs67XgOW
翌日、Y子の通夜が近所のセレモニーホールで行われた。
不安だったので、母とふたりで参列した。
こうなってしまったのも私が不登校となり、いじめの標的が変わってしまったからだ。
自責の念にかられている私を見て、母は抱き締めてくれた。
涙が止まらなかった。わたしはお化粧を直してくると言って母と離れた。
トイレの個室に入るとまた涙が溢れて止まらなかった。
ごめん、Y子。。私が我慢して学校に行っていればこんなことにならなかったよね。
お化粧して、エステに通ってお洒落して、彼氏を作って、もっと楽しい人生が待っていたのに、ごめんね。。
結婚して、こどもをたくさん作って、人生エンジョイしたかったよね。。

13:風吹けば名無し
18/12/26 20:54:51.42 wXs67XgOW
悲しい気持ちのなか、雰囲気を壊すようにN子軍団がトイレに入ってきた。
『あ~もうかったるいんだけど~』
『ダルいよね』亡くなったY子の悪口をいい始めた。
私は堪らない気持ちになった。お前たちのせいで私の唯一の友達が亡くなった。
お前たちのせいでY子は殺されたんだぞ。Y子を返せ!
何がかったるいだ?ふざけるな!
絶対、絶対に復讐してやると、トイレの個室で心に誓った。
私の瘡蓋が少しずつ固くなって行くように感じた。

14:風吹けば名無し
18/12/26 21:44:46.83 wXs67XgOW
トイレから戻った私は母にこう告げた。
『明日から学校にいくから』と。
母は無理しなくてもいいんだよと心配してくれたが、素直に良かったと微笑んでくれた。
これから棘の道が待っている。
進まなければ何も変わらない、変えられないことを自覚したのだ。
私は自分のなかの殻が少しずつ割れていくように感じた。
葬儀が終わり、私は担任に話があると喫茶店に呼びつけた。
なぜY子が亡くなったのか理由を聞きたかったからだ。
死因は自殺であるが、遺書など無く真の理由はわからないようだった。
私はN子軍団からされたすべてのことを話した。

15:風吹けば名無し
18/12/26 21:45:58.73 wXs67XgOW
しかしながら、担任は面倒くさそうにこう吐き出したのだ。
『でも、あなたにも問題があるよね。あまり私を困らせないでくれ』
生徒から自殺者を出した担任も教育委員会、校長から突き上げをくらっていたのだ。
その日から私は担任に二度と心を開くまいと決意した。
翌日の登校日、N子が私のところにやって来た。
その手には、なんと学校裏サイトで私が実名で誹謗中傷したコメントをプリントアウトしたものを持っていたのだ。
激しい動悸が止まらない。

16:風吹けば名無し
18/12/26 21:58:52.76 wXs67XgOW
これ、何?こんな書き方するの、アンタしかいないんだけど』
私はなにも言えない。

『聞いてるの?ねえ』私の机を激しく叩く。クラス全員がこちらに目を向ける。N子の取り巻きも騒ぎ立てる。

『わたし、絶対に許さないから』と言い、私の髪の毛を掴みおでこを机に叩きつけた。私の視界と机の上は赤く染まった。
わたしはY子という親友を無くし、教師からも見放され、この周りにいるクラスメートたちからも助けてもらえない人間だ。
こんな人生で本当にいいのか?
自分の感情を恥ずかしくて表に出せないで損ばかりしているのではないか?私にはまだ幸せな長い人生が待っている。
実は登校する前からこうなることを想定し、準備していた。逆襲するための反撃材料を以前から集めていたのだ。
これより反撃を開始する。

17:風吹けば名無し
18/12/26 22:00:44.54 wXs67XgOW
『わたしがネットに書いたというけど、それを証明できるものがある?もしかしたらあなたのことを嫌いな子が書いたかもしれないよね?
N子の回りに集まっている子達のなかにいるかもしれないよね』
私は知っている。N子の取り巻きは、N子が好きで寄ってきている訳ではない。
N子からの苛めの標的にされたくないから集まっているだけなのだ。
関係は希薄なのだということを。
ネットで書いた人を特定できることも知っている。
ただし、今回は一人の死人が出ている。
匿名書きの犯人探しに警察まで巻き込むとなると、死因を追求されることになり、結果としてN子が問い詰められることになる。
事を大きくしたくないY子の思惑を考慮した上での質問だ。

18:風吹けば名無し
18/12/26 22:03:25.63 wXs67XgOW
N子の取り巻きたちに張りつめた空気が漂っている。
しばらくして取り巻きの一人、O絵が今まで重く閉ざしていた口を開いた。
『わたし...』『わたし、書き込んでなんかないよ』
『わたしも…』とF実が続けて言った。『私だって…』H菜が続く。
N子は疑心暗鬼になっている。『ちょっと、あなたたち。書き込んでなんかないよね?』
『書き込むわけ無いでしょ』『本当に?』
『うん、だって友達でしょ?』N子の顔色が変わった。
『おい、テメエ。適当なこと言うんじゃねぇよ』N子は私を責め立てる。

ここまでは想定内

19:風吹けば名無し
18/12/26 22:06:16.12 wXs67XgOW
『おい、テメエしかいないんだよ』N子は頬に丸めた紙を叩きつけてきた。
私はおもむろにボイスレコーダーを取り出し、再生ボタンを押した。

~ボイスレコーダーから~
『あー ったくN子のワガママに付き合ってられないよ。あいつ最近やることがドSカレしてるし。なんかさーもうあいつから離れて早くクラス変えたいんだよね~』O絵の声である。
O絵はひきつった顔で言った。『ちょっ 何なの?まじキモいんだけど』
N子の表情がさらに険しくなる。

キーンコーン カーンコーン

ここで2時限目を知らせるチャイムがなった。
『おい、お前たち何をしている?』担任が教室に入ってきた。

20:風吹けば名無し
18/12/26 22:09:16.02 wXs67XgOW
ふう。とりあえず小休止。書き溜めてるけど明日にしようかな

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