11/12/05 15:22:44.64
県内唯一の漆採取職人である健武の秋田稔さん(67)がこのほど、日本漆工協会(東京都中央区)の2011年度
優秀漆工技術者に選ばれた。代々受け継がれた技と原木の育樹の取り組みで伝統を守り続けていることや、
採取した漆が伊勢神宮の2回の式年遷宮で使われたことなどが評価された。「漆一滴、血の一滴」
といわれるほど苦労が多い漆の採取。秋田さんは「50年以上続けてきて、やっと認められた」と喜んでいる。
漆産業の振興に功績が認められた本年度の優秀漆工技術者は、秋田さんを含め全国で6人。
那珂川町と隣接する茨城県大子町周辺は、岩手県に次ぐ国内第2の漆の産地。
秋田さんは100年以上続く漆採取職人の4代目で、馬頭中を卒業後、祖父の子之松さん(故人)と、
父親の忠重さん(94)の指導で技術を身に付けた。現在、国産漆の1割を採取している。
漆を採取できるのは5月末から10月中旬まで。その間、雨天の日を除き休日はなく、日の出前から日没後まで
漆を採る作業に追われる。作業が遅れれば採取量にも品質にも響くため、高い技術が必要だ。
品質が高いとされる国産漆だが、漆産業の衰退で漆採取職人の後継者不足が深刻だ。
県内の漆採取職人が秋田さん1人になって、すでに10年以上がたつ。
表彰を受け秋田さんは「漆は日本の伝統。できる限り漆の採取を続けたい」と、思いを強くしている。
ソース:下野新聞
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