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町馬頭広重美術館は3日から、企画展「青木コレクション忠臣蔵展」を開催する。庶民に愛され、今も年末の
テレビドラマなどでなじみ深い「忠臣蔵」は江戸時代、歌舞伎の人気演目で、浮世絵に最も描かれた
題材の一つ。同館は「これからが忠臣蔵の季節。浮世絵を通じて楽しんでほしい」としている。
忠臣蔵となる赤穂事件は1701（元禄14）年3月14日、江戸城本丸松の廊下で赤穂藩主の浅野内匠頭が吉良上野介
に切り付けたのが発端。内匠頭は切腹、浅野家は断絶、領地没収となる一方、上野介はおとがめなしだったため、
裁きを不服とした同藩の旧藩士47人が翌年の12月14日に吉良邸に討ち入り、あだ討ちを果たした。
江戸時代に人形浄瑠璃や歌舞伎で上演。歌舞伎では必ず集客が見込めるため「独参湯」
（何にでも効く薬の意味）と呼ばれ、浮世絵の格好の題材にもなった。
同館の青木コレクションには忠臣蔵関係の作品も100点ほどあり、今回は当時の人がどう鑑賞していたかを
浮世絵を通じて触れてほしいと企画した。
雪の夜に討ち入りに向かう義士を描いた「忠臣蔵 十一段目一 夜打押寄」（歌川広重作）や墓前にあだ討ち
を報告する「忠臣蔵焼香之図」（歌川国貞作）をはじめ、松の廊下の刃傷沙汰や討ち入りなどの各場面を
描いた作品や大石内蔵助ら義士を描いた作品など、計57点を展示する。
初日の3日午後1時30分からは学芸員が展示解説を行う。
会期は来年１月15日まで。毎週月曜日と26日から１月２日は休館。問い合わせは同館電話(ソース元にあり)
ソース：下野新聞
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