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11月30日、日本相撲協会が理事会を開き、関脇・稀勢の里(25=鳴戸)の大関昇進を決めた。新大関誕生は
今場所の琴奨菊に続き、2場所連続となった。
稀勢の里は大関獲りが懸かった先の九州場所(11月13日~27日=福岡国際センター)を、10勝5敗の星で
終えた。大関昇進には直前3場所で33勝以上上げていることが目安とされているが、稀勢の里は32勝で星が
足りなかった。しかし、その相撲内容、将来性、横綱・白鵬との対戦成績がこの6場所で3勝3敗と五分の星を
挙げていることなどが評価され、基準を満たさないなかでの昇進となった。
(中略)
なぜ稀勢の里は基準を満たさずとも昇進できたのか。大関はすでに4人おり、どうしても新大関が必要な状況
ではなく、むしろ多すぎるほど。通常なら、もう1場所見てという結論が出てもおかしくない。それでも昇進させる
からにはワケがある。
現在の角界は致命的な人気下落、大関陣のふがいなさという問題点を抱えている。人気回復のためには強い
日本人大関の登場が不可欠。稀勢の里は琴奨菊とともに、その任務を背負ったわけだ。これで、来年初場所に
は日本人新大関誕生という話題性が付加できるのだ。八百長問題で揺れた今年の角界だが、かねて、
稀勢の里は“ガチンコ力士”として定評があった。今回の昇進は、その論功行賞的意味合いもあるだろう。
同様に“ガチンコ力士”として鳴らした貴乃花親方の評価が高いのも当然のこと。
最後に付け足していうならば、稀勢の里は大関獲りが懸かった九州場所直前に師匠・先代鳴戸親方(元横綱
・隆の里)を亡くす悲運に見舞われた。精神的ショックも大きく、通夜、葬儀に出席のため帰京し、けい古量も
不足した。その状況で10番勝ったのだから、「親方の逝去がなかったなら、もっと勝てたはず」との同情論も
味方したようだ。
基準を満たさなかった昇進は、協会から大きな期待を寄せられているなによりの証拠。稀勢の里にはぜひ、
その期待に応えて横綱を目指してほしいものである。(落合一郎)
ソース:リアルライブ(2011年11月30日 11時45分)
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