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政府の東京電力福島原子力発電所の事故調査・検証委員会は29日、第5回会合を開いた。終了後、
畑村洋太郎委員長は菅直人前首相や関係閣僚への聴取内容は「今からだと（中間報告に）中身を
入れるのはなかなかできない」と述べた。
小川新二事務局長は「（ヒアリングは）やらないと決めているわけではない」としたが、首相官邸の
意思決定などの全容解明は「（来年の）最終報告に回さざるを得ない」との見方を示した。
事故調は今月16日時点で398人にヒアリングし、聴取時間は計877時間に達した。29日の会合では
中間報告の原案をまとめ、提言内容などを議論した。中間報告は500ページを超える見込みで、
12月26日に発表する。
畑村委員長は11月9日に福島第1原発のある福島県大熊町、双葉町の両町長からヒアリングした
内容も紹介。「（事故発生直後に）ある方向に逃げたら別に移れと言われ、翻弄されているという印象
だった」という。
中間報告では事故原因などに加えて、被害を受けた住民らの側に立って避難指示や情報提供に
問題がなかったか明らかにする方針だ。
ソース：日本経済新聞（2011/11/30 2:15）
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)
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