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埼玉県川越市の伊佐沼に世界的に絶滅が危惧されているクロツラヘラサギが飛来しているのが
二十七日、確認された。県生態系保護協会川越支部長の笠原啓一さん（75）が同日午前、撮影に成功。
「埼玉で確認されるのは非常にまれで、大変驚いた。尾が黒いので若鳥でしょう」と話している。
クロツラヘラサギは朝鮮半島で繁殖し、九州や南西諸島に渡ってくる。国際自然保護連合（ＩＵＣＮ）の
レッドリストでは絶滅危惧種、環境省のレッドデータブックでも絶滅危惧ＩＡ類（ごく近い将来、絶滅の
危険性が極めて高い種）に指定されている。
同協会は「約千六百羽しか生息しておらず、国際的にも最高レベルの貴重な鳥。伊佐沼の自然が良好に
保たれていることも示している」としている。
（中里宏・東京新聞）
ソース：東京新聞（2011年11月29日 11時03分）
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