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日向灘地震の減災計画を見直している県は28日、専門家らによる県防災会議地震専門部会の
2回目の会合を開き、想定する地震の規模を東日本大震災と同じマグニチュード（M）9とすることを
決めた。震源域の範囲は南に延びる南西諸島海溝のトカラ列島までで、日向灘地震と連動すると
している。今年度中にも日向灘地震が単独で発生した場合（M8）と2種類の被害想定をまとめる。
現行の減災計画は、日向灘地震の震源域を北部と南部に分け、それぞれの規模をM7・5として
被害を予想している。しかし、東日本大震災で「想定外」のM9が発生したことから、同等の規模を
想定することにした。
M8の場合は北部と南部を一つの震源域と想定。M9は日向灘から鹿児島県のトカラ列島までの
全長約500キロを対象にした。震源域の範囲は単独のケースで1万9200平方メートル、連動すると
2・5倍の5万1000平方メートルとした。
県は今後、津波や、液状化などによる道路、建物、上下水道などの被害を想定し、2012年度末までに
新たな地震減災計画を策定する。
会合後、部会長の原田隆典・宮崎大教授（地震工学）は「南西諸島海溝は科学的なデータがほんど
ない。ただ、東日本大震災で、今までの地震学の考え方が破綻しており、M7・5でいいと言えなくなった。
日本で考えられる最大規模の地震で被害を想定し、『想定外』をなくしたい」と述べた。
ソース：読売新聞（2011年11月29日）
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