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11月11日は「介護の日」であった。介護についての理解と認識を深め、国民への啓発となった。
動物と人間の違いはたくさんあるだろうが、一つあげると、人間は親の介護をすることである。
動物は子育てはするが、親の介護はしない。介護は人間の特権であるならば、やはり国民をあげて、
「介護」とは何なのかを考えることが重要であろう。
介護という言葉は、私のもっている古い国語辞典にはでていない。そこで、私なりに考えてみた。
介護は、単に介助するというような主体性のない仕事ではない。介の字は人が上にあり、下は人が
向き合っているように見える。介護とは誠実に人と、向き合う事なのだと思う。
また、介護福祉士とは、対象者の生活の質と人間関係を豊かにし、その人らしい生き方、死に方を
支援することが仕事だと私は考える。看護師の仕事とかなりだぶるが、違いは医療の補助がないこと
であろう。
介護福祉士の福祉は幸福にすることだとすると、大事なのは介護してもらった人が幸福になったかで
ある。
9日、法政大学の研究チームが発表した全国の幸福度で、福井が1位、富山は2位、石川は3位で
あった。北陸は日本のブータンであるとも言える。各県とも人口100万人程度で生活が質素。そして、
何よりも、まだ人との絆があることが理由なのだと思う。
若い優秀な人たちが、介護現場で働くようになった。喜ばしいことである。しかし、数年前より、県内の
介護福祉士養成校で定員割れが目立ち、今年度の定員充足率は過去最低の60%。介護はやりがいが
あり、素晴らしい仕事である。こんな誇りのもてる仕事はないと思っている。
いくら施設を作っても、働く人がいなければ何もならない。明るく元気な若者に、これからの富山の
介護を担ってほしい。
ソース:読売新聞(2011年11月26日)
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