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大ヒット公開中の『マネーボール』は米メジャーリーグの貧乏弱小球団を独自の経営理論で常勝チームに変貌させた
剛腕ゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの実話を描いた野球映画だが、仕事で常勝&上昇したいビジネスマンにとって
成功のヒントが満載の必見作だ。
本作は、万年最下位だったアスレチックスが20連勝を成し遂げた奇跡を描くスポーツ映画で、
ビーンはデータ統計を重視する“マネーボール理論”を提唱する。
出塁率や長打率を参考に選手を選抜する能力分析を主軸とした球団運営論は、
選手の華や人間性までスカウトの参考にする球団のベテラン勢から猛反発を喰らうも、
ビーンは「何が問題かさえもわかっていない」とコトの本質を見抜けない伝統的な手法を一蹴!
監督の妨害で思惑どおりにナインが配置されなければ、選手をただちに放出するなどビーンのやり口は強引極まりないが、
それでもビーンはバントや盗塁を禁止、ヒッティングより四球を選ばせるなど、独自の理論を実践していく。
球界が舞台な上に主人公が決定権を有する立場と、なにかと遠い世界の理論に見受けられるため参考にならないと思う人がいて当然だが、
よく考えてみればビーンの理屈は物事の本質を突いている。試合に勝つためには塁に出なくてはならず、
塁に出るためにはバットを振ることよりも四球を待ったほうがより確実だからだ。
劇中ビーンは球界の常識を疑うことで、隠れている問題点が浮かび上がらせ、
「勝ちたい以上に負けたくない気持ちが強い」という発想で、勝負に“負けない”試合を目指す。
低コストで成果を上げるマネジメント術を描く本作の原作は、もともとビジネスマンの必携書として著名だったが、
現実の仕事にどう活かせるか、まだ疑問を抱く人がいると思う。
ここで考えたい点は、ビーンを筆頭に誰もが自分の行動の価値を求め、それを得ることの幸福を普遍的に描いているということだ。
本当の成功は他人が決めた物差しで測るものではなく、自分の価値観に従って成し遂げたものがあるかどうかだ。
それが証拠にラストのビーンの“選択”は、彼が同理論に出会っていなければ違う選択肢だった可能性もある。
仕事を含め、真の成功とは何か?『マネーボール』でじっくりと考えてみてほしい。
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