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東京・霞ヶ関の環境省に放射性物質を含む土が、先週、送りつけられ、環境省の職員が
上司の課長の判断でこの土を埼玉県内の自宅近くに捨てていたことが分かりました。
環境省は、極めて不適切だとしてこの課長らを処分する方針です。
これは、細野環境大臣が記者会見で明らかにしたものです。それによりますと、この土は
今月8日に段ボール箱に入れて宅配便で届けられ、中には福島市の住民を名乗る人物から
「自宅で採った土で、環境省で保管・処分してほしい」という趣旨が書かれた紙が同封されて
いました。土は環境省の倉庫で保管されていましたが、周辺で放射線量を測ったところ、
1時間当たり0.18マイクロシーベルトだったということで、大臣官房の総務課長が「この線量
であれば関東地方でも多く見られる低いレベルだ。自宅の庭で処分しようか」と話したことから、
結局、総務課の別の職員が今月13日に埼玉県の自宅近くの空き地に捨てたということです。
ところが、16日、同じ人物とみられる差出人から「灰」と書かれた段ボール箱が再び送られて
きたため土の処分方法を確認したところ、職員が捨てていたことが分かったということです。
土は、17日朝、環境省の職員が回収し、今後適切に処分するということです。環境省により
ますと、来年1月に施行される除染作業についての特別措置法は、除染で出た土を捨てること
を禁じており、施行後であれば職員の行為はこの法律に違反するおそれがあるということです。
細野環境大臣は、会見で「放射性物質の除染を政府を挙げて取り組んでおり、環境省がその
中心的な役割を果たしているなか、決してあってはならないことで、不適切な取り扱いを極めて
深刻に受け止めている。国民の皆様に深くおわび申し上げたい」と述べ、今後、総務課長を処分
するとともにみずからを含む幹部の処分も検討する考えを明らかにしました。
一方、土などを送った差出人に対して、細野大臣は「思いは分からないではないが、本質的な
解決にはつながらない。こうした行為は慎んでいただきたい」と述べました。
ソースです
NHK ONLINE
URLリンク(www3.nhk.or.jp)