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韓国や日本などアジアを中心に事業を展開するオンラインゲーム開発会社ネクソンが、新規株式公開(IPO)で
1000億円程度を調達する計画が7日分かった。日本国内でことし最大のIPOとなる見込みで、
東京証券取引所への上場へ向け、今週中にも公募・売り出しの手続きに入る。2人の関係者が明らかにした。
ネクソンは野村ホールディングス、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスをジョイント・グローバル・コーディネーターに起用。
日本、欧州、米国で公募・売り出しを行う。東証上場は早ければ12月12日となる。時価総額は約6000億円強と同業のグリーに並ぶ。
ネクソンやグリーは、ネット上の仮想空間で複数の参加者と冒険や決闘を体験できるゲームを提供。
特に東日本大震災以降は、手軽に遊べることが受け業績を拡大している。グリーはことし株価を約3倍に伸ばした。
ネクソンのチェ・スンウー最高経営責任者は昨年12月、日本で上場を準備しており、
M&A(企業の合併・買収)をする可能性にも言及していた。
T&Cフィナンシャルリサーチ調査部の田中一実IPOアナリストは、ネクソンについて
「規模が大きくサプライズだ。成長性のあるところには投資家のお金は集まってくるということだろう」と述べた。
その上で「規模を拡大するための買収や、優秀な人材の獲得のためのM&Aに調達資金を使うのだろう」と分析した。
ネクソンは韓国の創業で、2002年に東京本社が設立された。従業員数は約220人。
ポータルサイトの企画・運営のほか「メイプルストーリー」などのオンラインゲームの開発や関連サービスの提供を手掛けている。
メイプルストーリーは自分だけのキャラクターでおしゃれを楽しんだり、育成したりすることができるゲーム。
ブルームバーグ・データによれば、日本のIPO市場は大震災後に回復傾向となっており、
ことしはこれまで31社が上場計画を公表、過去3年で最多になる見通しだ。
これにより野村は11年のIPOのランキングで、金額ベースで国内首位となる。
ネクソンのソウル本社はIPOの詳細を確認しなかったが、「私達は成長を加速するために、
戦略的にいくつかの選択肢を常に検討している」と電子メールで回答した。
また「具体的な資金調達やその他の計画について決定した事実や公表すべきことはない」としている。
野村、モルガン・S、ゴールドマンの広報担当はネクソンのIPOについて言及を避けた。
ソウルを拠点にするLIGインベストメント・セキュリティーズのチョン・デイホーアナリストは、「ネクソンはこれまでM&Aに積極的だった。
それゆえ、さらなる買収を推進するだろう」と分析。特に「グローバル・チャネルとコンテンツの強化のため海外に投資していくだろう」と語った。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)
URLリンク(www.nexon.co.jp)