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21日のニューヨーク外国為替市場で円相場が一時1ドル=75円78銭まで急騰し、
8月19日に付けた史上最高値(75円95銭)を約2カ月ぶりに更新した。欧州債務問題が大詰めを迎える中、
市場の思惑が交錯。投機筋の円買い・ドル売りに加えて、リスクを回避しようとする逃避資金が円に集中した。
欧米経済の減速懸念で歴史的な円高が長期化しており、東日本大震災からの復興途上にある日本経済に悪影響を及ぼす恐れがある。
円が最高値を突破したのは、ロンドンからニューヨークにかけての海外取引時間帯。
政府が21日閣議決定した円高対策への失望や、欧州債務問題に絡む思惑が円買い・ドル売りにつながったとの指摘が出ている。
市場関係者の間では「期日が到来するオプション取引に絡んだ円買いが引き金を引いた」と指摘する声もある。
市場では様々な思惑が交錯している。21日の円高対策決定を受けて、介入を含む円高対策を
期待していた海外勢が失望の円買い・ドル売りに動いたとの説や、米国が量的金融緩和第3弾に動くとの思惑の
ユーロ買い・ドル売りが円買い・ドル売りに波及したとの見方も出ている。
欧州連合(EU)は20日、債務問題などの解決に向け、23日に加え、26日までに再度、
首脳会議を開くことで一致した。当初は23日に債務問題への抜本対策を打ち出すとみられていたため、
市場では、欧州金融安定基金(EFSF)の拡充などを巡り、ユーロ圏各国間の調整が難航しているとの見方が拡大。
対外債権国で安全資産とされる円への資金流入が進んだ。
円相場が最高値を更新したことで、外為市場では介入警戒感も高まっている。
安住淳財務相は「必要な場合には断固たる措置をとる」と強調しており、政府・日銀が介入に踏み切る可能性も出てきた。
ただ、単独介入で歯止めをかけられるかどうか疑問視する声もある。(抜粋)
URLリンク(www.nikkei.com)