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NHKが予想もしていなかった事態に頭を抱えている。来年放送の大河ドラマ『平清盛』に早くも暗雲が立ち込めているのだ。
松山ケンイチ演じる清盛の妻、平時子役を深田恭子、他にも檀れい、成海璃子、田中麗奈、松雪泰子、
武井咲など豪華絢爛たる女優陣が名を連ねるなか、主役陣を完全に“食った”と評判なのが松田聖子(49)だ。
「視聴率に伸び悩んだ『江』の雪辱を果たそうと、大河スタッフが考え抜いた末に聖子の起用を決めた。
“飛び道具”と言われようが構わない。視聴率さえ取れれば、誰からも文句は言われない」(NHK関係者)
ところが、聖子の抜擢が出演者の間に不協和音を生じさせてしまったという。今回、大河初出演となる聖子は、
白河法王の寵愛を受けた歌舞音曲の名手・“祗園女御”と後白河法王の今様(当時の流行歌)の師匠“乙前”の二役に扮し、
主人公の清盛を見守る重要人物。
しかも、劇中では生歌まで披露するシーンが設定されている超VIP待遇なのだ。
当然、面白くないのはヒロインの深田や檀など人気女優の面々。
「深田サイドはヒロインよりも、聖子の方がクローズアップされることに我慢ならない感じだった。
ライバルの綾瀬はるかが、再来年の大河『八重の桜』のヒロインを演じますから、
『平清盛』は深田の作品として世間に印象付けたいのです」(芸能関係者)
また、大河ドラマの中でも、あまり例がない聖子の生歌シーンに関してもブーイングが沸き起こっていた。
「歌唱力なら元宝塚の檀も負けてはいない。また、『聖子に演技が出来るのか』と言った囁き声もあちこちから聞こえてくる。
正直、女優陣の大半は聖子を無視している」(制作関係者)
もっとも、当の聖子はそんなバッシングなどまるで意に介することなく、むしろ我が物顔でNHK局内やスタジオを闊歩している。
「打ち合わせの席で言うべきことは堂々と言い、用が済むとさっさと帰ってしまう。
聖子のスケジュールに合わせられることも多々ある。聖子は明らかに他の出演者と待遇が違う。
聖子の収録は12月頃まで。スタッフのハラハラ、ドキドキの日々はまだまだ続きそうです」(番組スタッフ)
NHKはこんなリスクを冒してまで何故、聖子の起用にこだわったのか?
実は、聖子はディナーショーやスケジュールが開かないことを理由に一度ならず2度までも出演オファーを断っている。それでもNHKは食い下がった。
「『江』の失敗で離れてしまった40代以上の視聴者を取り戻すためです。
聖子のファン層は40代以上が中心。同時に、NHKの受信料を支払っている優良視聴者が大多数を占めている。
先の暴力団排除条例で出場者が決まらない紅白歌合戦にも抱き合わせでブッキングできる。
結局、ギャラやスケジュールなど、聖子の言い分を飲む形で何とか出演を取り付けた。年明けには歌番組の司会も内定したそうだ」(NHK事情通)
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