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猛毒の放射性物質、ストロンチウムが横浜市港北区のマンション屋上から検出されたことが12日までに分かった。
福島第1原発事故で放出されたものとみられ、専門家は「すでに広く飛散している。
どこにでも(ストロンチウムが)あるということをきちんと認識すべき」と警鐘を鳴らしている。
ストロンチウムは、ウランが核分裂してできる毒性の強い放射性物質で体内に入ると骨などに蓄積する。
ガンマ線よりも危険度が高いとされるベータ線を出し続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがあるとされる。
1986年4月に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故でも飛散し、大問題となった。
一部報道によると、検出されたのは横浜市港北区の築7年の5階建てマンション屋上。
溝にたまった堆積物を住民が7月に採取し、同市内の分析機関が検査したところ、
1キロあたり195ベクレルのストロンチウムを検出。この報告を受けて横浜市が再検査を始めたという。
文部科学省が行った調査では福島第1原発から100キロ圏内に留まっていたが、
今回は事故現場から約250キロも離れた横浜市内での検出。
しかも、4、5月に福島第1原発から至近距離の福島市内の土壌から検出された77ベクレルを2倍以上も上回っている。
京都大学原子炉実験所の小出裕章・助教は「放射性物質は、雨どいや溝などにたまりやすい特性がある。
こうした場所で高い値を検出する傾向がある」と解説する。
高い数値でも過剰反応しないよう求めた上で、「世界中に放射性物質が飛散している。
首都圏にもすでに相当量のストロンチウムが放出されており、どこにいても避けられるものではない。
(マスクをしたり水で洗い流したりするなど体内に)取り込まないようにするのが一番の対処法です」
と指摘する。“死の灰”から逃れる術は自己防衛しかないようだ。
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